食中毒の発生について
O157による食中毒
平成21年10月23日
福祉保健局
焼肉チェーン店におけるO157感染事例を食中毒と決定しましたので、お知らせします。
探知
- 平成21年10月9日20時12分、川崎市から東京都に対し、「10月9日午前11時50分、川崎市内の医療機関からO157患者の届出があった。調査したところ、患者は9月29日に渋谷区にある焼肉店を友人と利用し、10月4日夜に発症しており、友人も10月5日から発症している。」旨の連絡があった。
- 平成21年10月15日15時08分、川崎市から東京都に対し、「10月14日に川崎市内の医療機関からO157患者の届出があった。調査をしたところ患者は1の患者が利用した焼肉店と同系列の川崎市内の焼肉店を10月4日に利用し、10月8日朝に発症している。」旨の連絡があった。
調査結果
渋谷区保健所及び川崎市は、探知後ただちに感染症と食中毒の両面から調査を開始した。
- 1の患者は9月29日に渋谷区内の焼肉店で、2の患者は10月4日に川崎市内の同系列焼肉店で喫食していた。
- 1の患者は10月4日から、2の患者は10月8日から発症していた。
- 1、2の患者検便から検出されたO157菌株についてDNAパターンを比較するために、国立感染症研究所に菌株を提出した。
- 当該チェーンは、食材を本社で一括仕入れし、各店舗に配送している。
決定
渋谷区保健所は、下記の理由により、本件を当該飲食店で提供した食事を原因とする食中毒と断定した。
- 国立感染症研究所において、1および2の患者の検便から検出されたO157の菌株を検査※1した結果、DNAパターンが一致した。
- 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
| 担当保健所 | 渋谷区保健所 | |
|---|---|---|
| 発症者関係 | 発症日時 | 10月4日22時から |
| 症状 | 下痢、腹痛、発熱など | |
| 発症場所 | 自宅 | |
| 発症者数 | 発症者総数 2名 (内訳) 男:0名(発症者の年齢:歳) 女:2名(発症者の年齢:19歳) |
|
| 入院患者数 | 0名 | |
| 受診者数 | 2名(男:0名、女:2名)すでに回復 | |
| 原因食品 | 焼肉店での食事 | |
| 病因物質 | 腸管出血性大腸菌O157 | |
| 原因施設 | 屋号 ○○○ 業種 飲食店営業(一般) 営業者 ○○○ 営業所所在地 東京都渋谷区 本社所在地 東京都豊島区 |
|
| 措置 | 上記施設は10月15日から営業を自粛※3しており、行政処分については渋谷区が決定する。 | |
| メニュー | 【9月29日】 牛骨付きカルビ、豚ハラミ、豚トロ、豚タン、キャベツ、なんこつの唐揚げ、白ごはん 等 |
|---|---|
| 検査関係 | 検査実施機関:東京都健康安全研究センター 10月23日現在 調理従事者ふん便 7検体(陰性) 拭き取り検体 10検体(4検体から黄色ブドウ球菌検出) 参考食品 5検体(2検体から腸管出血性大腸菌(血清型別不能)検出、4検体から黄色ブドウ球菌検出) |
※1 患者菌株を、国立感染症研究所に提出し、パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)※2によるDNA解析を行った。
※2 パルスフィールドゲル電気泳動(Pulsed Field Gel Electrophoresis:PFGE)とは
微生物のDNAを解析する検査法のひとつで、ゲル電気泳動によりDNA断片をバンド状に分離する。DNAパターンの識別を行うことで、感染症の感染経路を推定することができる。
※3 10月16日、営業者は当該焼肉チェーン店全店(5店舗)の営業を自粛している旨報道発表した。
(参考1) 今回の散発食中毒のまとめ一覧
| グループ番号 | 施設所在地 | 発症月日 | 発症者数 | 喫食者数 | 原因物質 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 渋谷区 | 10月4日 | 2 | 2 | O157(DNA型一致) |
| 2 | 川崎市 | 10月8日 | 1 | 2 |
(参考2) 東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)
| 発生件数 | 患者数 | 死亡者数 | |
|---|---|---|---|
| 本年1月1日〜10月22日まで | 80件 | 1091名 | 0名 |
| (昨年同期) | (85件) | (919名) | (0名) |
| 本年10月中(22日まで) | 3件 | 34名 | 0名 |
| (昨年同期) | (7件) | (37名) | (0名) |
| 問い合わせ先 福祉保健局健康安全部食品監視課 電話 03−5320−4402、4405 |