報道発表資料 [2008年12月掲載]
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都内に感染性胃腸炎の流行警報発令!
ノロウイルス等の感染性胃腸炎の発生状況

平成20年12月18日
福祉保健局

 ノロウイルスなどを原因とする感染性胃腸炎は、平成20年第50週(12月8日〜12月14日)に都内の患者報告数が流行警報基準に達しました。
 手洗い等の徹底により感染拡大防止に努めてください。

※流行警報基準:20人/定点を超えた全ての保健所の管内人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えた場合。

発生状況

  • 感染性胃腸炎の保健所別患者報告数が20.0人/定点を超えたのは31保健所中14保健所で、管内人口の合計は東京都全体の53.4%になります。
  • 都内150小児科定点医療機関からの報告による患者数は18.8人/定点で、1999年以降の過去10シーズンの同時期の比較では4番目です。
  • 今シーズンの都内の施設における集団発生は、12月14日までに41件把握されています。昨シーズンは同時期までに約55件の集団発生がありました。(10月以降に保健所が把握した事例で、同一施設の患者数が10人以上、かつ病原体が検査確認されている事例の集計)

都内における感染性胃腸炎の保健所別発生状況 2008年50週

イメージ

※患者報告数の塗り分けは各保健所の管轄範囲を単位としている。(例:小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市はすべて、管轄する多摩小平保健所の患者数に対応した色で塗り分けられている。

問い合わせ先
東京都健康安全研究センター微生物部疫学情報室
 電話 03−5386−7412、7427

〔参考〕

東京都における感染性胃腸炎の報告件数(150小児科定点医療機関)

グラフ

※データ:東京都感染症発生動向調査より http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/
 (感染性胃腸炎は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において、指定医療機関(定点)からの報告を要する五類感染症に指定されている)

都内における感染性胃腸炎の集団発生事例報告件数 2008年50週まで

グラフ

※都内の保健所に報告があった感染性胃腸炎事例のうち、同一施設で10人以上の患者が発生し、かつ病原体が検査確認された事例の件数。食中毒と判断された事例を除く。

健康安全研究センターノロウイルス対策緊急タスクフォース

 当センターではノロウイルスによる集団感染の拡大を防止するために調査研究を行っています。


〔資料〕

冬に流行する感染性胃腸炎にご注意

おなかにくる冬の風邪

写真

 冬の感染症といえば、インフルエンザと思われがちですが、ノロウイルスやロタウイルスなどによる感染性胃腸炎も冬季に流行します。吐き気、おう吐、下痢、発熱が主症状です。
 人から人へ感染する場合と食品から感染する場合があります。
 人から人への感染では、ウイルスが手などに付いて口に入る場合と吐物の飛散からうつる場合があります。

ノロウイルス

 ノロウイルスとは人の小腸粘膜で増殖するウイルスで、主に11月から3月にかけて胃腸炎を起こし、また二枚貝などから食中毒を起こします。85℃で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。

感染予防のポイント

 感染予防の最も有効な対策は手洗いです。トイレを使用した後、調理の前、食事の前には必ず手洗いをしましょう。石けんと流水で30秒よく手を洗います。
 部屋やトイレで吐いた場合は、部屋の換気を十分に行いながら、おう吐物をふき取り、ふき取ったあとを塩素系消毒剤などで消毒します。おう吐物を処理する時は、マスク・ビニール手袋・エプロンを身につけ、処理後は石けんで十分に手を洗いましょう。

食中毒予防のポイント

 食品を介した感染を防止するためには、手洗いを十分に行うこと、食品を十分に加熱することが効果的です。ほかにも、手指や調理器具などの洗浄・消毒を厳守する、生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄することなどに注意しましょう。

感染性胃腸炎にかかったら

 下痢やおう吐が続く間は、脱水症状に注意してください。高齢者や子どもの場合、ぐったりする、唇が乾燥する、尿が濃くなるなどの症状が現れた場合はすぐに病院を受診しましょう。特に高齢者は誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起すことがあるため、体調の変化に注意しましょう。
 吐き始めた3〜4時間は何を飲んでも吐いてしまいます。しばらくすると吐き気がおさまってくるので安静に努め、少しずつ水分補給をすすめましょう。