〔参考資料2〕
株式会社マイクロシステムテクノロジー
事例1
○平成20年2月。都内在住の男性(以下「A」という。)は、ミクシーで知り合ったマイクロシステムテクノロジー(以下「マイクロ社」という。)の代理店員(以下「X」という。)から食事に行こうと電話で連絡があり、Aは特に予定が無かったためXと会う約束をした。Xと合流するとXは「錬金王をやっているのだが会社にパソコンが置いてあり結果が見たいからこれから会社に行くので一緒に行こう。」と言った。Aは見るだけならと思い、一緒にマイクロ社のある人形町に行く事になった。
○夜8時半ころにマイクロ社に着くと、XはAに対し、「パソコンを見てくる」と言ったのでAは待つことにした。すると、マイクロ社の代理店員(以下「Y」という。)が近づいてきて話を始めた。Yは「賭け事に興味はある?」と言ってきたので、Aは「パチンコならやる。」と言うと、Yは「投資をしてみないか?」と言った。Yはノートパソコンを持ってきて「これは錬金王という頭のいいソフト。」「これを使えば勝ったり負けたりするが最後は儲かる。」と説明した。さらにYは「普通に使うと儲からないけど、マイクロ社が開発したやり方をすると儲かる。」と言った。確かに過去のデータでのシミュレーションでは、最後には黒字になっていた。Aは半信半疑の状態だった。
AはYに値段を聞くと、Yは「全部で90万円少々。」と言い、「オプションをつけると100万円を越えるが、全部で92万4千円でいい。」と言った。Aが少し迷っているとYは「ローンを組んでも錬金王で儲かるから大丈夫だ」と言った。そのような話をしているうちに夜中の12時に近くなっており、Aは疲れてしまい、頭の中もボッーとしている状態だったので「いいかな。」と思うようになった。いつの間にかXも傍で話を聞いており「ローンで錬金王を買ったが返済した。」と言ったのでAは大丈夫だろうと信じて「買います。」という返事をしてしまった。契約後、ネットバンクの開設手続き等があるから次の日10時に来るように言われた。
○翌日、10時に行くとYは不在でマイクロ社のほかの社員が説明をしてくれたが、資金について「消費者金融でお金を借りて欲しい。」と言われた。Aは会社のローンを組むのだと思っていたため意外に思ったが、その社員から「銀行系の融資だから大丈夫。」と言われ了承した。その後、Xと一緒に消費者金融に行きお金を借りた。Aはパソコンを持っていなかったので秋葉原でパソコンを購入しマイクロ社に戻り代金を払い、ソフトを受領しその日は帰った。
○Aは、錬金王を購入したときは、雰囲気でその気になってしまったが冷静に考えると高額なのでクーリング・オフしたいと思い始めた。そこですぐにYに電話をかけた。Yは、「ちょっと待ってくれ。」「クーリング・オフは勘弁してくれ。」「会社に顔向けできない。」と言った。しかしAはどうしても解約したかったので、「親にばれたから。」と言ったところ、Yは「明日ソフトを持って来て。」と言った。Aは了解したがソフトを箱から出したことを思い出し、不安になったため消費者センターに相談し、クーリング・オフをすることが出来た。
事例2
○平成19年6月。都内在住の男性(以下「B」という。)に学生時代の友人(以下「Z」という。)から電話がかかってきた。Zは「スゲーものがあるから会って話したい。」と言った。
○BがZに会うと、Zは、「後で話すからともかくついてきて。」と言うだけだった。BはZと一緒にマイクロ社に行くと、そこには同じ学生時代の友人(以下「W」という。)がいた。Wは高級そうなスーツを着ていかにも羽振りがよさそうにしていた。Wは「今の仕事を辞めなくてもお金が儲かる副業的な仕事がある。」と言った。そしてパソコンのデータやパンフレットなどの資料をBに見せながら錬金王について説明を始めた。錬金王は競馬を利用した資産運用ソフトということであったが、Bは競馬についてやったこともなく知識も無かったのでよくわからなかった。しかし、Wは、「とりあえず話を聞いて」と言い、話を続けたので、Bは、しぶしぶ話を聞いていた。
○Wは、過去のデータでのシミュレーションをBに見せながら、「シルバー絞りという方法であれば、98.2%の確率で当たる。」と言った。実際パソコンのシミュレーションでは10万円が1年間で約280万円になっていた。Wは面倒なことは全部パソコンがやってくれると言った。説明の後、BはWに「やってみたい?やってみたくない?」と質問された。Bは本当にそんなことがあるならやってみたいと思ったが、パソコンを持っていなかったことと、ネットを行う環境が無かったことから「できない。」と断った。するとWは「じゃあそういうできない理由をなくせばやれるでしょ。むしろやった方がいい。」と積極的に勧めてきた。Zも同様に「絶対やった方がいい。」と言った。Bは学生時代からの友人であるWとZがこれだけ熱心に勧めるのだから、実際に利益が出るのかなと思いやることを決意した。
Bはいくらか尋ねるとWは「95万円。」と言った。Bはあまりに高額なため「やっぱりやめる。」と言ったがWは「最後まで話を聞いて。」と言い説明を続けた。Wは「錬金王を買えば1年間で280万円も稼げるのだからそれで借金を返せばいいんだ。」と言った。しかしBは「95万円なんて大金は持ってない。」と言ったがWは「ローンで買えば月々2万5、6千円ぐらいだからそれくらいなら払えるでしょ。」と言った。Bは「それでもちょっときつい。」と言ったがWに「大丈夫だ。最悪錬金王が稼いでくれるから。」「毎年毎年稼げば将来1億円くらいになるよ。やるしかないでしょ。」などと言われ、Bもそうかと思い買うことになった。Wは、「パソコンは秋葉原なら中古で5万円くらいで買えるしネットがつながるまで会社で預かっておく。錬金王は俺が責任をもって回しておくから。」と言った。
○その後、彼女の反対を受けたことで自らも冷静になったBは、Wにキャンセルしたい旨を伝えた。Wから「会って話をしよう。」と言われ、待ち合わせ場所に行くと、WとZがいた。Bが、「キャンセルしたい。」と言うと、「彼女に言われたからってそれでいいのか?自分の人生なのだから自分で決めないと。」「錬金王で稼いで彼女にプレゼントすれば大丈夫。彼女にはそれまで内緒にしておけばいい。何よりもったいない。」などと2人に熱く語られた。Bはかなり迷ったが、結局やってみることにした。しかしローンが通らなかったので、Wから「ローンが組めないから銀行などで借りて一括で支払えばいい。一括なら95万円が85万円でいいからお得だ。」と言われた。
○後日、お金を借入するためWと会うと、Wは以前書いたローン用紙を取り出し「審査を通りやすくするように年収を直したほうがいい。」と言い、勝手に年収の欄を書き直した。Bはお金を借り入れるとWとマイクロ社に行き錬金王を購入した。しかし彼女に内緒であったため、マイクロ社に預かってもらい錬金王の稼動をWにお願いすることにした。
その翌日、ネット銀行の口座を確認したところ小額だがプラスになっていたためBは本当に儲かるんだと思った。そこでBは98.2%の確率で勝つと言われていたことを信じ、投資金額を倍に増やした。しかし、その後の結果は負け続けネット銀行の口座にはお金が殆ど無くなってしまっていた。Bは何かの間違いではないかと思い、Wに連絡を取るとWは、「1.8%の確率が来た。」と言った。Zも同様にお金を殆ど無くしたと言ったので、Bは98.2%で勝てるということに疑問を持ち、自分で競馬投資ソフトなどの情報をネット等で調べたところ胡散臭いことがわかり、辞めたいと思った。そこでWとZに98.2%の確率で勝つという数字の根拠を聞いてみたところ、Wたちは「あれは嘘でしょ。」と言った。さらにWは「みんな損をしている。」とも言った。
○Bは購入すれば儲かると言われていたのに「騙された。」と思い辞める決意をし、消費者センターに解約の相談をし、和解という形で契約解除を行った。