報道発表資料 [2007年11月掲載]

発表!第3回東京商店街グランプリ

平成19年11月7日
産業労働局

 東京都では、都内商店街の優れた取り組みを表彰、紹介することにより、あらためて商店街の役割や魅力について、より多くの方に知っていただくことを目的に「東京商店街グランプリ」を実施しています。
 本日、「第3回東京商店街グランプリ」の「イベント事業部門」、「活性化事業部門」において、それぞれ「グランプリ」「準グランプリ」「優秀賞」の各賞を、以下のとおり決定しましたのでお知らせします。

イベント事業部門

贈賞 事業名 商店街名
グランプリ 麻布十番納涼まつり 麻布十番商店街振興組合
準グランプリ ちびっこ集まれ子供縁日(ジャンボのり巻き大会) 荏原町商店街振興組合
優秀賞 お茶の水アートピクニック お茶の水茗渓(めいけい)通り会
にんぎょうちょうの「人形市」 人形町商店街協同組合
アートによる高松町商店街再生計画
ALWAYS TAKAMATSU TOWN
高松町商店街振興組合

活性化事業部門

贈賞 事業名 商店街名
グランプリ 深川いっぷく 深川資料館通り商店街協同組合
準グランプリ 東京家政大学と遊座大山商店街の協働による
コミュニティ・レストラン(※)「茶の間」の開設
遊座(ゆうざ)大山商店街振興組合
優秀賞 安全安心まちづくり 神田駅西口商店街振興組合
木製袖看板の制作と日よけの張り替え 谷中銀座商店街振興組合
元気でやさしい松陰神社通りまちづくり 松陰神社通り松栄会商店街振興組合
※「コミュニティ・レストラン」は、特定非営利活動法人NPO研修・情報センターの登録商標です。

問い合わせ先
産業労働局商工部地域産業振興課
 電話 03−5320−4787

〔参考〕

イベント事業部門

グランプリ

麻布十番納涼まつり 麻布十番商店街振興組合(港区)
概要 3日間で50万人の集客を誇る都内屈指のイベントです。戦後よりスタートした盆踊り大会をはじめとし、400店の露店や特設ステージでの催し物、寄席、六大学のブラスバンドなど、イベント内容は多岐に渡ります。何よりもこのイベントの柱は30カ国の大使館が出店し、各国の名物料理や名産品を提供する「国際バザール」、国内の22自治体の参加により行われる物産展「おらがくに自慢」で、来場者は世界各国の雰囲気と、日本の文化の両面を体感することができ、集客の原動力となっています。
ポイント 地下鉄の開通や大規模商業施設の開発など、周辺環境が変化する中で、組合員自らが企画内容を検討し、来場者を飽きさせない工夫をし続けることで、イベントを進化させてきた点が高い評価を受けました。また、国際色豊かな地域特性を最大限に活かした国際バザールは、国内だけでなく海外にも麻布十番を情報発信しているなど、このイベントの実施によりまちに高い経済効果をもたらしている点がグランプリにふさわしい事業であると評価されました。

準グランプリ

ちびっこ集まれ子供縁日(ジャンボのり巻き大会) 荏原町商店街振興組合(品川区)
概要 会場である商店街のメイン通りに長机を並べ、地元の子供達が中高校生のボランティア、家族や地域住民の人々と協力して全長150メートルのジャンボのり巻きをつくるイベントです。商店街内だけでなく地元の老人ホームにも出張し、お年寄りジャンボのり巻き大会も実施しています。また出来上がりの綺麗さを競う親子のり巻き勝ち抜きコンテスト、昔なつかしの縁日や幼稚園児のぬりえストリートギャラリーなども実施し、地域のふれあいの場を提供しています。
ポイント 「のり巻き」というオリジナリティーあふれるツールを活用し、地域の高齢者や親子のふれあいの場を20年以上提供してきた実績と、より長いのり巻きづくりに挑戦することで、地域の人々とのコミュニケーションをいっそう強化させている点が高く評価されました。核家族化が進む現代社会における、近隣型商店街の今後の方向性を示した事業として、準グランプリにふさわしいと評価されました。

優秀賞

お茶の水アートピクニック お茶の水茗渓通り会(千代田区)
概要 聖橋やニコライ堂など文化的・歴史的な地域資源を活用し、その魅力をPRすることで来街者を呼び込もうと始まったイベントです。スケッチ大会を中心に、まちなみウォーク、アートフリーマーケット、店長似顔絵コンテスト等、多彩な内容のイベントを大学など地域の教育機関と協力して実施しており、年々その連携を深めています。
ポイント スケッチ大会を始め、アートを媒体に地域の大学や専門学校と連携し、地域資源を活かして駿河台地区の魅力を来街者にアピールすることに成功している点、まちの回遊性を高めるしくみがとりいれられている点が高く評価されました。
にんぎょうちょうの「人形市」 人形町商店街協同組合(中央区)
概要 江戸時代、芝居小屋が立ち並び人形師が多くいたことが人形町の由来となっています。この歴史的なルーツを発掘し、新たなまちづくりを進めていくきっかけとして、人形の日に合わせ「人形市」を開催しました。人形町通りに設置された仮設テントでは34の団体が和人形をはじめとする多種多様な人形を販売し、好評を得ています。その他、人形浄瑠璃の公演や商店街とゆかりの深い大観音寺での人形供養も実施し、大変な賑わいとなっています。
ポイント 人形町商店街振興プランに基づいて、人形町という地名ブランドを活かしたイベントを企画した戦略性と将来性、また、人形業界へ働きかけたり、メディアを活用するなどして多数の出展にこぎつけ、第1回目ながら30万人の人を呼び込みイベントを成功させた点が高く評価されました。
アートによる高松町商店街再生計画 ALWAYS TAKAMATSU TOWN 高松町商店街振興組合(立川市)
概要 周辺環境の変化により空き店舗が目立つようになり、活気を失ってしまった高松町商店街で、「まちの再生」への取組みの一環として実施しているイベントです。空き店舗を活用したアートギャラリーや昭和博物館を始め、ライブハウスでの音楽祭、若手アーティストによるシャッターアート、なつかしの大道芸や寄席など高松町商店街が最も元気だった1960年代の昭和をテーマに多岐にわたる内容で実施しています。
ポイント 活気を失っている商店街で、地元の芸術家や美大生、NPOなどと連携し、アートギャラリーでのキャンドルナイトやシャッターアートなど、既存の商店街イベントの枠を超えた事業を新たに実施することで、まちの再生にチャレンジし、空き店舗の解消に着実な成果をあげている点が高く評価されました。

活性化事業部門

グランプリ

深川いっぷく 深川資料館通り商店街協同組合(江東区)
概要 元々薬局だった空き店舗を活用し、現代アートと江戸の雰囲気の両方が楽しめる「ほっ!」といっぷくできる場を提供しています。店内では、喫茶営業や観光案内のほか、寄席やライブなどのイベントや各種ワークショップを行っています。また、調剤室を活用したミニギャラリーや深川丼で知られるあさりの丼にちなんだ「あっさり開運像」を展示しており、地域のコミュニティスペースとして活用されています。
ポイント 東京都現代美術館と深川江戸資料館をつなぐように位置している商店街の地理的特性を活かし、アートを取り入れたイベントや江戸の雰囲気が漂う店づくりを行うなど個性的な取組みを数多く実施することで、遠方からの来街者を取込み、賑わいが創出されてきている点が高く評価されました。また、継続可能な事業となるよう、限られたスペースを最大限活用して収益を上げる工夫をしている点でも高い評価を受け、空き店舗活用の新たな方向性を示す取り組みとして、グランプリにふさわしい事業です。

準グランプリ

東京家政大学と遊座大山商店街の協働によるコミュニティ・レストラン(※)「茶の間」の開設 遊座大山商店街振興組合(板橋区)
概要 商店街内の空き店舗で、東京家政大学の学生が運営するレストラン「茶の間」を開設しました。学生自身によるレストラン経営を行っており、レストラン休業日には食育イベントや大学の生涯学習講座などが行われます。また、商店街のモデル店舗との健康メニューの共同開発、イベントのPOP、エコバッグのデザイン提供等、多岐にわたり商店街活動と連携した取組みを行っています。
ポイント 「ユニバーサル商店街」を宣言した当商店街にとっては、それが「茶の間」で実践されることで商店街全体の意識向上が図られると共に、新規顧客の開拓にもつながっています。学生にとっては「茶の間」の運営の中で店舗経営体験ができるだけでなく、健康、エコ、食育など自身の学びの成果を社会で実践できるというメリットがあります。こうした商店街と大学双方にとってWIN-WINの関係が築かれている点が高く評価されました。商学連携の一つのモデルとして期待が持てる事業です。
※「コミュニティ・レストラン」は、特定非営利活動法人NPO研修・情報センターの登録商標です。

優秀賞

安全安心まちづくり 神田駅西口商店街振興組合(千代田区)
概要 貸金業の違法看板や、夜間の違法客引きなどにより悪化した神田駅周辺の治安改善を目指し、平成15年から地元警察や自治体、町会等と協力し自主パトロールを実施しています。千代田区より「違法広告物簡易除去活動員」として商店街が委嘱を受けているため、違法看板や貼紙の撤去権限があり、パトロールによる地域の浄化効果が目に見える形で表れています。
ポイント 自分達のまちは自分たちで守る、という高い意識の下、各関係団体と協力しパトロールを行って、来街者の増加や違法看板、路上のゴミの減少など目に見える形の効果をもたらしました。またその取組みが、組合加入率の上昇や商店街活動への関心の高まりなど商店街活動全般にわたる波及効果をもたらしている点、コストがほとんどかからない点も評価されました。
木製袖看板の制作と日よけの張り替え 谷中銀座商店街振興組合(台東区)
概要 欧州各地で見られる店の軒先に吊るされた個性豊かな袖看板をヒントに、ユニークな木製袖看板と谷中の雰囲気にマッチした色彩の日よけを設置し、商店街をリニューアルしました。袖看板のデザインは、日頃のイベント等で連携していた千葉大学の学生や、卒業生で作るデザインチームと各店主が協議を重ねて出来上がったものです。また彫刻は台東区無形文化財の彫刻師によるものです。
ポイント 袖看板と日よけによる地域の特徴を活かす街並み整備により、商店街のイメージアップを図ると同時に、常に新しさやおもしろさを追求し、近隣型商店街でありながら観光客など外部の人を取り込むことに成功している点、大学や地域資源である彫刻師と連携している点が評価されました。
元気でやさしい松陰神社通りまちづくり 松陰神社通り松栄会商店街振興組合(世田谷区)
概要 「バリアフリー、やさしい商店街」を目指して、商店街のハード整備を実施しました。道路に石畳風の表面加工を施し、中央をサイドよりも低い構造にして、道路と店舗の段差を解消しました。道路の両脇には点字ブロックを整備、各店舗には音声案内装置を導入し、店舗案内を行っています。看板や商品を道路にはみ出させないことをルール化するなど商店街が一丸となってバリアフリーに努めています。
ポイント 地域の声を取り入れて実施した路面のバリアフリー化等の大規模なハード整備のみならず、路面と個店の小さな段差解消やはみ出し陳列排除の徹底など、「バリアフリー、やさしい商店街」という共通認識の下に、組合員が一丸となって取り組んでいる点が高く評価されました。