報道発表資料 [2007年9月掲載]

医療機器の自主回収についてのお知らせ
(手動式人工呼吸器)

平成19年9月14日
福祉保健局

 都内の医療機器製造販売業者から、手動式人工呼吸器を自主回収する旨、薬事法に基づく報告がありましたのでお知らせします。

1 概要

 五十嵐医科工業株式会社(文京区)が製造販売した手動式人工呼吸器において、一定の条件下で使用した場合、換気不全を起こす可能性があることが判明しました。
 当該製品は、高流量の酸素投与にて換気操作を行うと、呼気弁が閉塞されて呼気を妨げ、患者の気道内圧が上昇することがあり、重篤な健康被害を起こす危険性が完全には否定できません。
 同社は、当該製品を自主回収することを決定し、平成19年9月14日、東京都に対し薬事法の規定に基づいて報告を行いました。

2 自主回収品等

(1)医療機器の販売名等
 ア 販売名 パナバッグ(構成部品「パナバッグ本体」及び「ティアイバルブ」)
 イ 一般的名称 手動式人工呼吸器
 ウ 回収対象数量 約65,800個
 エ 出荷時期 昭和52年から平成13年まで
 オ 用途等 患者の口腔及び鼻腔を通じ、肺に空気又は酸素を手動で人工的に送り込む。

(2)回収分類 クラスI

3 製造販売業者の名称及び所在地

 名称 五十嵐医科工業株式会社(代表取締役社長 五十嵐康夫)
 所在地 東京都文京区本郷三丁目25番2号

4 本件の問い合わせ先

 五十嵐医科工業株式会社
 電話:03−3815−1474(直通)
 担当者:五十嵐孝夫

※当課では、同製品を保管しておりません。

問い合わせ先
福祉保健局健康安全室薬事監視課
 電話 03−5320−4514

〔参考〕

1 回収報告の法的根拠

 薬事法第77条の4の3
 医薬品、医薬部外品、化粧品若しくは医療機器の製造販売業者、外国特例承認取得者又は第80条第1項に規定する輸出用の医薬品、医薬部外品、化粧品若しくは医療機器の製造業者は、その製造販売をし、製造をし、又は承認を受けた医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の回収に着手したとき(第70条第1項の規定による命令を受けて回収に着手したときを除く。)は、その旨を厚生労働省令で定めるところにより厚生労働大臣に報告しなければならない。
 (薬事法施行令第80条第2項第2号の規定により、報告先は都道府県知事に委任されている。)

2 回収の定義

(1)回収
 製造販売業者等が製造販売をし、製造をし、又は承認を受けた医薬品等を引き取ること。
(2)改修
 医療機器を物理的に他の場所に置き換えることなく、修理、改良、調整、廃棄又は監視(患者モニタリングを含む。)を行うこと。
※薬事法上、上記の回収・改修を総称して「回収」と定義している。

3 回収クラス分類について

 回収にあたっては、回収される製品によりもたらされる健康への危険性の程度により、以下のとおり3つに分類される。

 クラスI:その製品の使用等が、重篤な健康被害又は死亡の原因となりえる状況をいう。
 クラスII:その製品の使用等が、一時的な若しくは医学的に治癒可能な健康被害の原因となる可能性があるか又は重篤な健康被害のおそれはまず考えられない状況をいう。
 クラスIII:その製品の使用等が、健康被害の原因となるとはまず考えられない状況をいう。

※平成17年3月31日薬食発第0331021号厚生労働省医薬食品局長通知「医薬品等の回収について」からの抜粋