報道発表資料 [2007年3月掲載]

「アスベスト成形板対策マニュアル」を作成しました

平成19年3月28日
環境局

 このたび、解体工事を実施する事業者の皆さんなどに活用していただくため、「アスベスト成形板対策マニュアル」を作成しましたのでお知らせします。

  • 都では、飛散性のアスベスト含有建材(吹付け材や保温材等)については、従来からマニュアルを作成して、解体改修工事における飛散防止対策の徹底を図ってきました。
  • しかしながら、非飛散性のアスベスト含有建材、いわゆる成形板については、飛散防止対策に関する具体的なマニュアルがありませんでした。

 成形板だけの飛散防止マニュアルを行政が作成するのは全国的に初めてです。

 マニュアルの作成にあたり、専門家等による検討や飛散に関する実験などを行いました。(参考参照)

マニュアルの特徴

 アスベスト成形板を、写真等を利用して解り易く説明した。

 アスベストの飛散を防止するためには、建材を湿潤化する必要があるが、その際の留意点を具体的に記載した。

(1)湿潤化の方法

  • 浸透の良い成形板の場合・・・事前に建材表面へ噴霧する。
  • 浸透の悪い成形板の場合・・・噴霧しながら除去作業を行う。
  • 事前に噴霧した場合でも、除去時にも噴霧することで、更に高い飛散防止効果が得られる。

(2)湿潤化は、水や湿潤剤を噴霧する方法のほうが、排水を生ずる散水より施行しやすい。
(3)湿潤剤や成形板には多くの種類があるため、事業者は各現場で工事に先立ち予備実験(浸透試験)を行い、必要な噴霧量や浸透時間を把握する。

 内装材・外装材別に、作業工程順に留意点を記載した。

 工事現場から外部への飛散防止対策(養生の必要性)を記載した。
 窓や扉の目張り、部分的な密封など、作業のレベルに応じた養生を行う。

※マニュアルの本文は、環境局のホームページ「東京都アスベスト情報サイト」に掲載します。

問い合わせ先
環境局環境改善部計画課
 電話 03−5388−3482

〔参考〕

1 アスベスト成形板対策検討会による検討

 マニュアルの策定にあたり、専門家や業界団体等により構成した「アスベスト成形板対策検討会」(座長 早稲田大学理工学部教授 名古屋 俊士)を昨年6月に設置し、検討を重ね、本年2月に最終報告をいただきました。本マニュアルはこの報告をもとに作成したものです。

2 都が実施した成形板の飛散等に関する実験

 都では、成形板からのアスベスト飛散状況や湿潤化の効果を把握するため、建物の解体現場等における飛散状況調査と、チャンバー内における成形板破砕実験を行いました。実験により得られた、湿潤剤の効果や湿潤方法などについての知見をマニュアルに盛り込みました。

3 「アスベスト成形板対策マニュアル」の構成

(1)アスベスト成形板の基礎
 成形板の種類や用途について写真を多用して解説しました。
(2)解体時における飛散防止対策
 作業の流れや建物内外の工事別に、飛散防止対策を具体的に示しました。
 必要な知識について、コラム欄を設け解説しました。
(3)関係法令等の概要
 成形板に関する法令をピックアップして、作業の流れに準じて取りまとめ、解説を加えました。
(4)参考資料
 成形板リストや、業界団体等が作成しているマニュアル類の一覧などを示しました。

4 マニュアルの普及

 東京都環境局のホームページに掲載するとともに、建築物の解体改修に係る業界団体等への説明会を開催し、マニュアルに沿った解体改修工事の普及を図ります。