報道発表資料 [2006年9月掲載]

環状第2号線(中央区晴海四丁目〜銀座八丁目間)建設事業の環境影響評価書案を提出しました
〜築地、勝どき、晴海区間の連絡強化を目指して〜

平成18年9月14日
都市整備局
建設局

 本日、東京都は、「東京都市計画道路環状第2号線(中央区晴海四丁目〜銀座八丁目間)建設事業」について「東京都環境影響評価条例」に基づき、東京都知事(環境局)に環境影響評価書案を提出しました。
 引き続き、事業段階環境影響評価手続及び都市計画変更手続を進め、早期事業化を目指します。

【本事業の効果】

  • 築地、勝どき、晴海区間の連絡強化
  • 築地市場跡地をはじめとする計画道路周辺の土地利用の増進
  • 勝どき地区における避難ルートの拡充など防災性の向上

1 対象計画の名称

 東京都市計画道路環状第2号線(中央区晴海四丁目〜銀座八丁目間)建設事業

2 対象計画の概要

 区間 東京都中央区晴海四丁目〜銀座八丁目
 延長 約2.1キロメートル
 車線数 往復4車線(起点〜補助第314号線区間は往復6車線)
  (側道2車線:補助第314号線〜放射第31号線区間)
 道路幅員 20〜60メートル
 事業認可 平成19年度(予定)
 工事期間 平成20年度〜平成27年度(予定)

 ※評価書案の要約は、別紙のとおりです。
 ※案内図(計画道路の位置図)(PDF形式:301KB)

問い合わせ先
都市整備局都市基盤部街路計画課
 電話 03−5388−3328
建設局道路建設部計画課
 電話 03−5320−5319

〔別紙〕

環境影響評価書案の要約

1 環境影響評価の実施者の名称及び所在地

 名称:東京都
 代表者:東京都知事 石原 慎太郎
 所在地:東京都新宿区西新宿二丁目8番1号

2 事業者の名称及び所在地

 名称:東京都
 代表者:東京都知事 石原 慎太郎
 所在地:東京都新宿区西新宿二丁目8番1号

3 対象事業の名称及び種類

 名称:東京都市計画道路環状第2号線
  (中央区晴海四丁目〜銀座八丁目間)建設事業
 種類:道路の新設

4 対象事業の内容の概略

都市計画道路名 東京都市計画道路幹線街路環状第2号線
延長及び区間 延長:約2.1キロメートル
起点:東京都中央区晴海四丁目
終点:東京都中央区銀座八丁目
通過地域 中央区
車線数 往復4車線(起点〜補助第314号線区間は往復6車線)
  (側道2車線:補助第314号線〜放射第31号線区間)
道路幅員 20〜60メートル
計画交通量

平成27年度
 本線:38,400〜56,800台/日
  側道:18,400〜22,000台/日
平成37年度
 本線:27,200〜55,300台/日
 側道:12,800〜21,000台/日

供用開始 平成27年度(予定)
工事期間 平成20年度から平成27年度(予定)

5 環境に及ぼす影響の評価の結論

予測・評価項目 評価の結論
大気汚染 【工事の完了後(自動車の走行)】
 計画道路の供用開始時点(平成27年度)及び周辺道路網が概ね完成すると想定される時点(平成37年度)における計画道路周辺での二酸化窒素の将来濃度は最大で0.059ppmと予測され、評価の指標とした環境基準(0.06ppm)以下となる。
 浮遊粒子状物質の将来濃度(反応二次生成物質などを除く)は最大で0.076ミリグラム/立方メートルと予測され、評価の指標とした環境基準(0.10ミリグラム/立方メートル)以下となる。
【工事の完了後(換気所の供用)】
 計画道路の供用開始時点(平成27年度)及び周辺道路網が概ね完成すると想定される時点(平成37年度)における換気所からの寄与が最大となる地上付近の二酸化窒素の将来濃度は0.048ppmと予測され、評価の指標とした環境基準(0.06ppm)以下となる。
 浮遊粒子状物質の将来濃度(反応二次生成物質などを除く)は0.069ミリグラム/立方メートルと予測され、評価の指標とした環境基準(0.10ミリグラム/立方メートル)以下となる。
騒音・振動 【工事の施行中】
 建設作業の騒音レベルは最大で78デシベルと予測され、評価の指標とした指定建設作業に係る騒音の勧告基準(80デシベル)以下となる。
 建設作業の振動レベルは最大で70デシベルと予測され、評価の指標とした指定建設作業に係る振動の勧告基準(70デシベル)以下となる。
【工事の完了後(自動車の走行)】
 計画道路の供用開始時点(平成27年度)及び周辺道路網が概ね完成すると想定される時点(平成37年度)における計画道路周辺での道路交通の騒音レベルは最大で昼間67デシベル、夜間64デシベルと予測され、評価の指標とした環境基準(昼間70デシベル、夜間65デシベル)以下となる。
 道路交通の振動レベルは最大で昼間50デシベル、夜間49デシベルと予測され、評価の指標とした日常生活等に適用する規制基準(第1種区域:昼間60デシベル、夜間55デシベル、第2種区域:昼間65デシベル、夜間60デシベル)以下となる。
 高架部からの低周波音圧レベルは最大で85デシベルと予測され、評価の指標としたISO 7196に規定された低周波音圧レベル(100デシベル)以下となる。
【工事の完了後(換気所の供用)】
 計画道路の供用開始時点(平成27年度)及び周辺道路網が概ね完成すると想定される時点(平成37年度)の換気所供用時の騒音レベルは、最大で47デシベルと予測され、評価の指標とした日常生活等に適用する規制基準(夜間50デシベル)以下となる。
 換気所供用時の振動レベルは30デシベル未満と予測され、評価の指標とした日常生活等に適用する規制基準(昼間65デシベル、夜間60デシベル)以下となる。
 換気所供用時の低周波音圧レベルは最大で78デシベルと予測され、評価の指標としたISO 7196に規定された低周波音圧レベル(100デシベル)以下となる。
水質汚濁 【工事の施行中】
 工事時の浮遊物質量(SS)は、類似事例の調査結果によると平均値で17〜36ミリグラム/リットルであるが、橋梁下部工事にあたっては、締め切り工法を採用することにより、工事区域外への濁水の流出を抑えるとともに、矢板の打設・引き抜き等、濁り(SS)の発生が予想される作業を行う場合並びに締め切り内の排水に伴う濁水の処理にあたっては、必要に応じて適切な措置を講じ、周辺水域に濁り(SS)の影響を与えないように努める。
 以上のことから、工事実施に伴う周辺水域への濁り(SS)の影響は小さいと予測され、本事業の実施が隅田川や朝潮運河の水質に係る評価の指標(50ミリグラム/リットル)を超える程の負荷を及ぼすことはないと評価される。
地盤 【工事の施行中】
 トンネル及び橋梁、高架部の掘削工事にあたっては、掘削面の安定を図るため、剛性の高い土留工を採用し、支保工として切梁、腹起しを使用する。また、いずれの工事においても、水密性の高い締め切り工法を採用し、地下水の湧出を抑える。
 さらに、事業の実施にあたっては、工事箇所周辺の詳細な調査を実施し、これを設計・施工に反映させ、計画道路周辺の地盤の変形や地下水位の低下を極力生じさせないように努める。
 以上のことから、評価の指標とした「計画道路周辺の地盤に著しい影響を及ぼさないこと」を満足すると考える。
【工事の完了後】
 トンネルの設置にあたっては、地盤改良(薬液注入工法等)を行う等、トンネルの沈下防止を図る。また、トンネルは不圧地下水面と交差するが、不圧地下水は海と繋がっている築地川や隅田川から安定的に水の供給を受けていると考えられるため、地下構造物設置に伴う地下水位の変動はほとんどない。
 以上のことから、地下構造物設置に伴う地盤への影響は小さいと予測され、評価の指標とした「計画道路周辺の地盤に著しい影響を及ぼさないこと」を満足すると考える。
生物・生態系 【工事の施行中】
 浜離宮庭園内の陸上植物(群落)の生育並びに陸上動物(鳥類)の生息に及ぼす工事照明の漏洩光や工事騒音の影響については、庭園が計画道路から約150メートル離れているため、工事照明の漏洩光や工事騒音の影響はほとんどなく、さらに計画道路と庭園の間に遮蔽物となる建物が建っていることから、庭園の大部分で工事照明の漏洩光は建物によって遮蔽されるため、影響はほとんどないと予測される。
 水生生物に及ぼす橋梁下部工事に伴い発生する濁り(SS)の影響については、橋梁下部工事にあたって締め切り工法を採用することにより、工事区域外への濁水の流出を抑えるとともに、矢板の打設・引き抜き等、濁り(SS)の発生が予想される作業を行う場合並びに締め切り内の排水に伴う濁水の処理にあたっては、必要に応じて適切な措置を講じ、周辺水域に濁り(SS)の影響を与えないように努めることから、影響は小さいと予測される。
 以上のことから、評価の指標とした「浜離宮庭園内の動植物並びに隅田川、朝潮運河の水生生物へ著しい影響を及ぼさないこと」を満足すると考える。
【工事の完了後】
 浜離宮庭園内の陸上植物(群落)の生育並びに陸上動物(鳥類)の生息に及ぼす道路照明の漏洩光の影響については、計画道路と庭園の間に遮蔽物となる建物が建っていることから、庭園の大部分で道路照明の漏洩光は建物によって遮蔽されるため、影響はほとんどないと予測される。また、庭園は計画道路から約150メートル離れていることから、道路照明の漏洩光が庭園内の陸上植物(群落)の生育並びに陸上動物(鳥類)の生息に及ぼす影響はほとんどないと予測される。
 以上のことから、評価の指標とした「浜離宮庭園の動植物へ著しい影響を及ぼさないこと」を満足すると考える。
日影 【工事の完了後】
 
換気所の設置に伴い日影が生じる範囲は、換気所の北西から北東側であり、日影規制指定区域となっている浜離宮庭園には日影の影響は生じないと予測されることから、評価の指標とした「建築基準法」に基づく「日影による中高層の建築物の制限」に定められた基準を満足すると考える。
 また、高架構造物の設置に伴い、勝どき六丁目の一部地域では5時間を超える日影が生じると予測されるが、これらの地域においては、事業実施段階において必要に応じて「公共施設の設置に起因する日陰により生ずる損害等に係る費用負担に関する申し合せ」に基づき適切に対処する。
電波障害

【工事の完了後】
 
換気所周辺及び高架構造物周辺は、現時点での地上デジタル波の送信源である東京タワーから近く、地上デジタル波の遮へい障害は発生しないと予測されることから、評価の指標とした「テレビ電波の受信障害を起こさないこと」を満足すると考える。
 なお、送信源が東京タワーから変わる可能性があることから、事業実施段階で必要に応じて予測の見直しを行うとともに、事業実施により電波障害が認められる場合には、「公共施設の設置に起因するテレビジョン電波受信障害により生ずる損害等に係る費用負担に関する申し合せの留意事項について」に基づき適切な対策を講じる。

風環境 【工事の完了後】
 換気所供用後の日最大瞬間風速の出現頻度は予測地点8地点のうち1地点において、日最大瞬間風速10メートル/セカンドの出現頻度が0.2%を示す以外は、出現頻度は0%となっており、評価の指標とした「風環境評価基準」(日最大瞬間風速10メートル/セカンドの出現頻度が35%)以下となる。
景観 【工事の完了後
 計画道路の建設により、市街地景観に高架構造等の道路や換気所等が景観構成要素として加わるが、主に中高層ビルからなる市街地景観の特性を阻害するものではなく、周辺の景観に調和する。
 また、水辺景観に新たな橋梁が景観構成要素として加わるが、遠景まで見通せる広がりのある水辺景観の特性を阻害するものではなく、周辺の景観に調和する。さらに、事業の実施にあたっては、換気所は地上の施設を少なくするとともに、橋梁や高架構造物については、デザインや色彩について十分配慮し、周辺環境に一層調和するよう努めることとする。
 以上のことから、地域景観の特性の変化並びに代表的な眺望地点からの眺望の変化の程度は小さいと予測され、評価の指標とした「隅田川景観基本軸の景観づくりの基本的方針及び景観づくり基準」、「臨海景観基本軸の景観づくりの基本的方針及び景観づくり基準」並びに「公共事業の景観づくり指針」を満足すると考える。
史跡・文化財 【工事の施行中】
 
浜離宮庭園の築地川石積におけるトンネル工事に伴う振動レベル48デシベルは、人体に感じない程度の振動レベルであり、震度階級の0に相当する。
 また、浜離宮庭園と計画道路の間には築地川があるため、築地川がない場合と比べて振動が伝搬しにくい状況となっている。
 なお、建設機械については、「低騒音・低振動型建設機械の指定に関する規程」に基づいて指定された低振動型建設機械を導入し、極力振動の少ない工法を採用する等、振動の低減に努める。
  以上のことから、築地川石積がトンネル工事に伴う振動により受ける影響はほとんどないと予測され、評価の指標とした「浜離宮庭園内の築地川石積の保存及び管理に支障が生じないこと」を満足すると考える。
廃棄物 【工事の施行中】
 本事業の主要な工事において発生するコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊については、リサイクル率の目標を100パーセントとするため、「東京都における特定建設資材に係る分別解体等及び特定建設資材廃棄物の再資源化等の促進等の実施に関する指針」のリサイクル率の目標に合致する。
 また、事業の実施に伴い発生する廃棄物及び建設発生土は関係機関等との調整や再資源化施設の活用等により再利用に努めることから、評価の指標に示される再利用の推進等による廃棄物の減量の方針に合致する。
 なお、再利用が困難な廃棄物及び建設発生土については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、「東京都廃棄物条例」に示される適正処理の方針に基づき適切に処理を行い、工事施行時に特別管理廃棄物が確認された場合は、同法律、同条例に基づき適切に対処する。
 以上のことから、評価の指標とした「同指針のリサイクル率の目標との合致」並びに「廃棄物の減量の方針との合致」を満足すると考える。