報道発表資料 [2006年5月掲載]

全国初!VOC排出抑制のための自主的取組を支援する
「東京都VOC対策ガイド」を作成しました

平成18年5月25日
環境局

 揮発性有機化合物(VOC)は光化学スモッグや浮遊粒子状物質の生成の原因となることから、東京都はVOC排出削減に向けた取組を推進しています(別紙参照)。今年の4月から大気汚染防止法によるVOC排出規制が始まりましたが、VOC排出量を効果的に削減するには規制の対象とならない屋外塗装や中小事業所における自主的取組が重要です。
 このたび東京都は、VOC排出抑制の自主的取組を支援するため、「東京都VOC対策ガイド」を作成したのでお知らせします。

東京都VOC対策ガイドは

■VOC排出抑制の手法を網羅的にまとめた全国初のガイドです。
■工場におけるVOC排出抑制策をまとめた「工場内編」と、屋外塗装における低VOC塗装仕様をまとめた「屋外塗装編」の2部構成です。

東京都VOC対策ガイドの特徴

東京都VOC対策ガイドの表紙(1)東京都VOC対策ガイド(工場内編:100ページ)

  • 都内でVOC排出量の多い塗装、印刷、金属表面処理、クリーニングの4分野を対象
  • 中小事業者にも経済的に導入可能な抑制策が中心
  • 抑制策を、工程改善、原材料転換、処理装置の導入に分けて、わかりやすく説明
  • 抑制策毎に、VOC削減効果、コストをランクで数値化

 使いやすいガイド構成

  • 作業工程毎にVOC発生要因をチェックでき、対応する抑制策がすぐわかる。
  • 具体的な対策事例や測定データも可能な限り載せて解説し、相談先も明記

(2)東京都VOC対策ガイド(屋外塗装編:44ページ)

  • 現状で適用可能な低VOC塗装仕様を取りまとめた。
  • 構造物別(建物、橋梁等)、素地面別(コンクリート、鉄鋼等)に分けて説明
  • 塗装仕様毎に、VOC削減率、耐久性、コストをランクで数値化
  • 塗装工事を発注する場合、塗装仕様として選択可能な形でまとめた。

 東京都は、このVOC対策ガイドを基に事業者説明会等を行うとともに環境局ホームページでも公開し、自主的取組によるVOC対策の推進を図っていきます。

※VOC:
揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略で、トルエンなど揮発性しやすい有機化合物の総称です。塗料・インキ・接着剤の溶剤などに多く使用され、それ自体が有害なものもあります。
問い合わせ先
環境局環境改善部有害化学物質対策課
 電話 03−5388−3503

〔別紙〕

《東京都におけるVOC排出量削減対策》

1 施策の目標

・光化学オキシダント高濃度日の低減
・SPMの環境基準全局達成
・有害化学物質の環境リスク低減
下矢印
平成22年度までに、蒸発系固定
発生源からのVOC排出量を30%
以上削減(平成12年度比)

グラフ

蒸発系固定発生源の内訳とVOC対策ガイドの対象範囲

2 具体的取組

工場における自主的取組への技術支援
下矢印
○VOC対策ガイド(工場内編)
 事業所に即した効果的な抑制策を自ら選択できる技術ガイド

○VOC対策アドバイザーの派遣

○VOCに関する管理方法書の作成支援
(環境確保条例の化学物質適正管理)


低VOC製品の普及・啓発
下矢印
○VOC対策ガイド(屋外塗装編)
 低VOC塗料選択のためのガイド

○シンボル事業等による普及啓発

○公共部門での低VOC製品優先使用

 

※VOC対策ガイドの作成に当たっては、学識経験者と業界関係者によるVOC対策検討委員会(委員長:埼玉大学大学院 坂本和彦教授)及びその下に2つのワーキンググループを設置し、抑制策を検討しました。