〔別紙〕
2016年東京オリンピック基本方針〈概要版〉
1 「都市の力」による新しい文明秩序の創造
都市の世紀を迎え、「都市の力」による新しい文明秩序の創造が期待される今日、オリンピックもまた、21世紀に相応しい姿が求められている
〔時代認識〕
- 新しい文明秩序を見い出せない世界
- 「都市の力」が地球の未来を規定する世紀
- 科学技術が持つ文明の推進力
2 東京開催の意義
東アジアの飛躍的に高まったプレゼンスを背景に、東京がここまで成熟を遂げてきたことの大いなる証として、欧米の地域以外で初めて2回目のオリンピックを開催する
- 東アジアのダイナミックな発展と存在感の高まり
- 世界の範となる21世紀の都市のあり方を提示
3 東京開催の基本理念
オリンピックの根本精神を21世紀に相応しいかたちで具体化するため、都市文明の英知と日本の技を結集したオリンピックの開催を目指す
<理念1>東京をさらに成熟した都市に発展させ、都市と地球の未来を拓く
<理念2>日本が誇る最先端技術と独特の感性や美意識を融合させ、新しい価値を創出する
<理念3>次代を担う子どもたちにスポーツの夢と喜びを広め、オリンピックが生み出す有形無形の財産を未来に引き継ぐ
4 オリンピックを梃子に都市と社会を変革する
- オリンピックを梃子に東京の自己変革をさらに進め、日本を変える大きな動きにつなげていく
- 「2016年の東京の都市像」を今後明らかにし、これを都市戦略と位置づけ、大会開催に反映
5 大会の基本コンセプトと開催概要
東京ならではの、誰も体験したことのないオリンピックの実現を目指す
【大会期間】
2016年8月の17日間 パラリンピックは五輪閉会から約10日後の12日間
【コンセプト及び概要】
(1)世界一コンパクトな大会
東京しか持ち得ない集中と集積のメリットを最大限に活用した世界一コンパクトで高密度な大会
- 都心の半径10キロメートル以内に28競技中26競技を配置
- 選手村と各競技施設を20分以内で結ぶ
メインスタジアム 中央区晴海地区
オリンピック選手村 江東区有明北埋立地
メディアセンター 築地市場移転後の跡地
(2)先端技術を駆使した大会
ユビキタスやロボットなど日本が誇る科学技術の粋を披瀝する大会を実現
- IT技術等の専門家の知恵を結集し、活用策を検討
- 安全対策、テロ対策 等
(3)環境を最優先した大会
これまでのどのオリンピックよりも環境負荷を徹底して抑制した大会を実現
- 「東京オリンピック環境ガイドライン」の策定
- カーボン・マイナスオリンピック
- 再生可能エネルギーの活用
- 最新鋭の環境対応車
- 海の森や水辺空間の創出など、「みどりと水の都市」の復活 等
(4)もてなしの精神に溢れ、日本文化を堪能する大会
日本人ならではのホスピタリティや江戸で培われた他人を思いやる伝統を発揮し、来訪者を温かくもてなす
- 世界最高水準の快適性を確保した選手村
- 食文化、味覚の面でも最高の満足の提供
(5)オリンピック運動を大きく前進させ、有形無形の財産を次世代に継承する大会
オリンピック精神を都市の発展にもスポーツの振興にも浸透させ、次の世代に確実に継承
- スポーツODA創設の促進
- 国立スポーツ科学センターやナショナル・トレーニングセンター等との連携
- メインスタジアムをアジアのスポーツ拠点として活用を検討
- 子どもとスポーツの関係の再構築 等
◇東京大会の特徴
- 新たな用地取得は一切行わない
- 東京に集積する既存の競技施設等の活用を基本
- 新設する主要施設を対象に、国際コンペ方式の導入を検討
- パラリンピックはオリンピックと理念を共有し、施設、用具は原則共有化 等
◇財政運営の特徴
- 招致活動や気運の盛り上げは、民間主体の法人が民間資金を中心に実施
- 基金を活用した年度間の負担の平準化
- PFIなどの手法の積極的な導入
- 税金を投入しない大会運営
6 今後の取組
- 国内候補都市一本化後、速やかに招致組織の立ち上げ
- 世界での招致活動等に有効な助言を行うアドバイザリーボードの設置
- 多様な主体が招致気運の盛り上げに主体的に取り組む応援体制の構築
- 東京大マラソン祭り、東京国体等を通じた招致気運の盛り上げ
- 『2016年の東京の都市像』により、東京の魅力と優位性を訴え、招致気運の盛り上げにつなげていくとともに、今後の全体計画策定に反映させ、招致を確実なものとする。