報道発表資料 [2011年5月掲載]
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〔別紙〕

平成22年度健康食品試買調査結果(平成23年5月31日現在)

1 購入時期

(1) 第1回:平成22年6月1日から同月23日まで 101品目購入
(2) 第2回:平成22年10月1日から同月22日まで 50品目購入

2 購入方法及び品目数

(1) 都内の健康食品売場、スポーツ用品店等で購入(82事業者:88品目)
(2) インターネット通信販売で購入(61事業者:63品目)

3 表示・広告検査結果

【食品の表示・広告に関する主な規定事項】
 食品衛生法:名称、添加物、期限表示等の表示の遵守
 JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律):原材料名等の表示の遵守
 健康増進法:栄養表示基準の遵守、健康の保持増進効果等に関する虚偽・誇大な表示の禁止
 景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法):優良誤認、有利誤認等不当表示の禁止
 薬事法:医薬品的効能効果等の標ぼうの禁止

表1 購入方法別品目数内訳

 括弧内はいずれかの法令に違反又は違反している疑いのある品目数

製品群 品目数
  店舗購入
品目数
インターネット購入
品目数
男性機能向上 21(16) 9(7) 12(9)
健康茶 20(20) 19(19) 1(1)
ダイエット効果 20(17) 10(8) 10(9)
美白・美容・美肌 19(16) 9(6) 10(10)
関節機能の維持・改善 15(14) 15(14) 0(−)
整腸効果 12(12) 5(5) 7(7)
酸素・水素の摂取 11(9) 2(1) 9(8)
生活習慣病の改善 6(5) 3(3) 3(2)
代謝活性 6(4) 2(2) 4(2)
メンタルヘルス 5(4) 3(2) 2(2)
子供の成長促進 5(4) 0(−) 5(4)
その他の機能 11(8) 11(8) 0(−)
合計 151(129) 88(75) 63(54)

※健康茶:ダイエット効果が目的と思われる茶を除く。

表2 法令別違反又は違反の疑いの品目数の内訳

製品群 食品衛生法 JAS法 健康増進法 景品表示法※1 薬事法
男性機能向上 15
健康茶 14 15
ダイエット効果 13 10
美白・美容・美肌
関節機能の維持・改善 11
整腸効果 10
酸素・水素の摂取
生活習慣病の改善
代謝活性
メンタルヘルス
子供の成長促進
その他の機能
合計※2 33 91 83 54 47

※1 景品表示法については、不当表示のおそれがある製品について改善を指導した件数。
※2 複数の法令に違反又は違反の疑いのあるものは、各々計上しているため、表2の合計は表1の違反又は違反している疑いのある品目の合計(129品目)と一致しない。

表3 法令で義務付けられている表示にかかる不適正な事例

【食品衛生法やJAS法上の表示基準にかかる不適正な事例】
  • 包装に義務表示事項が記載されていない。
    義務表示事項は、容器包装を開かないでも容易に見ることができるように、容器包装又は包装(外装)の見やすい場所に記載する必要がある。(食品衛生法)(JAS法)
  • 製造者の氏名及び所在地が記載されていない。
    製造者又は加工者(輸入品にあっては輸入業者)の氏名(法人にあってはその名称)及び所在地を記載する必要がある。(食品衛生法)(JAS法)
  • 賞味期限と冠された期限表示が記載されていない。
    消費期限又は賞味期限である旨の文字を冠したその年月日を記載する必要がある。(食品衛生法)(JAS法)
  • 名称に配合量が少ない原材料の名を冠している。
    配合量が少ないものが主要な原材料であると誤認する可能性がある。(JAS法)
  • 食品添加物以外の原材料と食品添加物が分かれていない。
    食品添加物以外の原材料と食品添加物は分けて表示する必要がある。(JAS法)

表4 製品に用いられた不適正な表示・広告の事例

【健康増進法上、不適正な表示などの事例】
  1. 健康の保持増進効果等に関する誇大な表示(事実である根拠が無い表示)
    • 「メタボ対策に有効」
    • 「人ごみの空気中には細菌やウイルスがいっぱい!ウイルスガード」
    • 「痛みを取り、軟骨を再生。関節炎を元から治す」
  2. 栄養表示基準上不適正な表示
    • 栄養成分の表示文字が小さい。(表示面積が150平方センチメートルより大きいが8ポイント未満)
    • 「ビタミンC・ビタミンD・亜鉛等を配合」とあるが、栄養成分表示がなされていない。
【景品表示法上、消費者の自主的かつ合理的な商品選択を阻害するおそれのある表示の事例】
  1. 事実に基づく客観的根拠が無く消費者に優良誤認させる表示
    • 「50年に一度の奇跡」「世界が認めた天然素材をメガトン級に配合!」
    • 「特定医療機関専用」「豚の骨100%で作る弊社のゼラチンは最高の吸収率を誇ります。」
    • 「これ以上のダイエット成分は一生出てこない」
  2. 販売実績がない価格を比較対象とした二重価格表示で消費者に有利誤認させる表示
    • 「19800円が9800円(限定300個)」
【薬事法上、医薬品とみなす標ぼうの事例】
  1. 疾病の治療又は予防を目的とする効能効果に該当
    • 「成人病の予防や治療に有効」「肌荒れ・むくみ解消」
    • 「肌ダメージの低減や日焼け予防」
  2. 身体の組織機能の一般的増強・増進を主たる目的とする効能効果に該当
    • 「肝機能改善」「脳下垂体刺激作用」
    • 「老廃物を排出させる」「成長ホルモンを分泌させる」

参考 「健康食品」の位置付け(『「健康食品」に係る制度のあり方に関する検討会』による)

イメージ

  • 食品とは、すべての飲食物をいう。ただし、薬事法に規定する医薬品及び医薬部外品はこれを含まない。(食品衛生法第4条第1項)

※1 保健機能食品
 国が定めた安全性や有効性に関する基準など一定の条件を満たした食品をいい、国の許可等の有無や食品の目的、機能等の違いによって、「栄養機能食品」と「特定保健用食品」に分類される。

※2 栄養機能食品
 健康の維持等に必要な栄養成分(ミネラル、ビタミン)の補給を主な目的とし、定められた基準に従った表示が必要だが、国の審査・許可を受ける必要はない食品。

※3 特定保健用食品
 食品の持つ特定の保健の用途を表示し、製品ごとに食品の有効性や安全性について審査を受け、表示について国の許可を受けた食品。