平成20年度河川、東京湾、湖沼及び地下水の水質測定結果について
平成21年7月29日
環境局
東京都、国土交通省、八王子市及び町田市は、都内の52河川(56水域109地点)・東京湾(4水域50地点)・湖沼(1水域2地点)及び地下水の水質汚濁状況を把握するため、毎年、水質測定計画に基づき調査を行っています。
このたび、平成20年度の水質測定結果をまとめましたので、お知らせします。
測定結果のポイント
1 河川(表1、図1)
(1) 人の健康の保護に関する環境基準(重金属、農薬など)
- 平成15年度から引き続き、すべての調査地点で環境基準を達成した。
(2) 生活環境の保全に関する環境基準(BOD、pHなど)
- BODは、はじめて、すべての環境基準点(合計56水域)で環境基準を達成した。(昨年度の環境基準達成率は95%)(図2)。
- 代表的な河川のBODの経年変化をみると、長期的に改善傾向を示している(図3)。
2 東京湾(東京都に属する水域)(表1、図1)
(1) 人の健康の保護に関する環境基準
- 調査を開始した昭和47年度から引き続き、すべての調査地点で環境基準を達成した。
(2) 生活環境の保全に関する環境基準
- CODの環境基準を達成した水域は、4水域のうち2水域であった。昨年度の年度平均値と比較すると、やや改善傾向にあったが、長期的には横ばいで推移している(図4)。
- 全りんは平成15年度から引き続き環境基準を達成したが、全窒素は4年ぶりに環境基準を達成しなかった。(図5、6)。
3 地下水(表2、図9)
- 都内全体の地下水質の概況を把握する調査では、環境基準達成率は92%(71地点のうち65地点)であり、長期的に横ばいで推移している。
なお、水質測定結果の概要は、別紙のとおりです。
| 問い合わせ先 (河川、東京湾、湖沼) 環境局自然環境部水環境課 電話 03−5388−3569 (地下水) 環境局環境改善部化学物質対策課 電話 03−5388−3580 |
〔別紙〕
河川、東京湾、湖沼及び地下水の水質測定結果の概要
1 河川、東京湾及び湖沼【表1】
(1) 環境基準の達成状況
○人の健康の保護に関する環境基準(健康項目)
健康項目の測定を行った119地点のすべてで環境基準を達成した。
○生活環境の保全に関する環境基準(生活環境項目)【図1】
- 河川においては、有機汚濁の代表的な指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)の環境基準の達成率は100%となった。(昨年度は95%)
- 東京湾においては、有機汚濁の代表的な指標であるCOD(化学的酸素要求量)の環境基準を達成した水域は、4水域のうち2水域であった。(昨年度と同じ)
- 富栄養化の指標となる全りんは、昨年度に引き続き環境基準を達成したが、全窒素は4年ぶりに環境基準を達成しなかった。
- 湖沼(小河内ダム貯水池)においては、COD及び全りんはともに、引き続き環境基準を達成しなかった。
- 水生生物の保全に係る環境基準項目である全亜鉛は、多摩川及び小河内ダム貯水池において、ともに環境基準を達成した。
※表1 環境基準達成状況(河川、東京湾及び湖沼)
※図1 環境基準点における水質(BOD・COD75%値)及び環境基準の類型指定図(PDF形式:482KB)
(2) 水質の概況
○河川の水質(BOD:年度平均値)は、下水道普及率の向上とともに大幅に改善された。近年はほぼ横ばいの状況で推移している【図3】。
都内のすべての河川は、BODの年度平均値が10ミリグラム/リットルを下回っている。
○東京湾の水質(COD:年度平均値)は、昭和40年代後半から50年代にかけて大幅に改善されたが、その後は長期的には横ばい傾向が続いている。平成20年度の年度平均値は、昨年度と比較するとやや改善傾向にあった【図4】。
近年減少傾向を示していた全窒素は平成17年度以降やや増加傾向を示し、全りんは近年、横ばい傾向が続いている【図5、図6】。
○水質測定計画を補完するために行った調査の結果、東京湾の水質は夏期に恒常的な赤潮の発生や下層の貧酸素状態が続くなど、生物の生息環境としては望ましくない状況にある【図7、図8】。
○湖沼(小河内ダム貯水池)のCODは1.3ミリグラム/リットル(環境基準:1ミリグラム/リットル)、全りんは0.006ミリグラム/リットル(環境基準:0.005ミリグラム/リットル)であり、いずれも環境基準を達成しなかった。
※図2〜8
- 図2 河川の環境基準(BOD)達成率の経年変化
- 図3 代表的な河川のBODの経年変化(年度平均値)
- 図4 東京湾のCODの経年変化(年度平均値)
- 図5 東京湾の全窒素の経年変化
- 図6 東京湾の全りんの経年変化
- 図7 赤潮発生状況
- 図8 東京湾における下層の酸素の月別状況(平成20年度)
2 地下水【表2】
○概況調査
(都内の全体的な地下水質の概況を把握するための調査)
71地点で調査を実施した結果、6地点で鉛等4項目が環境基準を超過していた。環境基準達成率は92%であった【図9】。
○汚染井戸周辺地区調査
(概況調査で環境基準を超過した井戸の周辺の状況を把握するための調査)
概況調査で環境基準を超過した6地区において調査を実施した結果、1地区において、周辺での環境基準超過が認められた。
○定期モニタリング調査
(過去において環境基準を超過した井戸を継続監視するための調査)
115地点で調査を実施した結果、63地点で鉛等9項目が環境基準を超過していた。
なお、本調査では、毎年、汚染浄化等により地下水質の改善が確認された地点を調査対象から除外し、新たに汚染が見つかった地点を調査対象に追加している。
※表2 環境基準達成状況(地下水)
※図9 地下水の概況調査における環境基準達成率の経年変化
※参考資料 河川の環境基準点における水質の順位(BOD)
※用語の説明
平成20年度河川、東京湾、湖沼及び地下水の水質測定結果については、環境局ホームページで公表しています。