報道発表資料 [2007年8月掲載]

平成18年度大気汚染状況の測定結果について

平成19年8月17日
環境局

 東京都及び八王子市は、都内の大気汚染の状況を把握するため、住宅地域等に設置している一般環境大気測定局(以下「一般局」という。)46局と、道路沿道に設置している自動車排出ガス測定局(以下「自排局」という。)34局で大気汚染状況の常時監視を行っています。
 また、ベンゼン、トリクロロエチレン等26物質の有害大気汚染物質の濃度を把握するため、月1回14ヶ所の測定局で調査をしています。
 このたび、平成18年度の測定結果がまとまりましたのでお知らせします。

1 環境基準の達成状況(表1)

(1)浮遊粒子状物質

  • 一般局では、46局中45局で達成しました。達成率は98%でした。
  • 自排局では、昨年に続いて2年連続全34局で達成しました。

 非達成の港区白金局は、基準を超えた日が年間で3日でしたが、そのうち2日が連続したため非達成となりました(注)。なお、年平均濃度は昨年と変わりませんでした。

(2)二酸化窒素

  • 一般局では、全43局で達成しました。
  • 自排局では、34局中21局で達成しました。達成率は62%で昨年(34局中19局)より6ポイント改善しました。

(3)光化学オキシダント

  • 全ての測定局で環境基準を達成しませんでした。

(4)二酸化硫黄、一酸化炭素、ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン及びジクロロメタン

  • 16年度以降3年連続で、全ての測定局で環境基準を達成しました。

2 平成18年度の年平均濃度の特徴(表2、別添グラフ)

(1)浮遊粒子状物質

  • 自排局の低濃度状態が定着し、一般局との濃度差が少ない状況が続いています。
    これはディーゼル車規制の効果だと考えられます。(図1)

(2)二酸化窒素

  • 二酸化窒素は一般局、自排局ともわずかな低下傾向を示しています。

(3)光化学オキシダント

  • 年平均濃度は昨年度と同じでしたが、この10年間ではやや上昇傾向にあります。

3 測定結果から見た大気環境の課題

○浮遊粒子状物質は近年大きく改善しましたが、二酸化窒素濃度は低下傾向が小さく、自排局での改善が十分ではありません。
 このため都は、最新規制適合車の普及・利用の促進等、自動車排出ガス対策に引き続き取り組んでいきます。

○光化学オキシダントでは、夏季の注意報発令日数は依然として高い水準にあります。(図2、表3)
 このため都は、日射等の作用により光化学オキシダントやSPMが発生する原因となる揮発性有機化合物(VOC)の排出削減対策に引き続き取り組んでいきます。

(注):参考資料4「環境基準とその評価方法」参照

※参考資料 大気汚染状況の測定結果(PDF形式:278KB)

問い合わせ先
環境局環境改善部大気保全課
 電話 03−5388−3568
環境局環境改善部有害化学物質対策課
 電話 03−5388−3580

〔資料〕

表1 環境基準の達成状況

項目 一般局 自排局
平成17年度(参考) 平成18年度 平成17年度(参考) 平成18年度
達成局数

測定局数
達成率
(%)
達成局数

測定局数
達成率
(%)
達成局数

測定局数
達成率
(%)
達成局数

測定局数
達成率
(%)
二酸化窒素 43/44 98 43/43 100 19/34 56 21/34 62
浮遊粒子状物質 47/47 100 45/46 98 34/34 100 34/34 100
光化学オキシダント 0/41 0 0/40 0 -- -- -- --
二酸化硫黄 20/20 100 20/20 100 5/5 100 5/5 100
一酸化炭素 11/11 100 11/11 100 17/17 100 17/17 100
ベンゼン 12/12 100 12/12 100 2/2 100 2/2 100
トリクロロエチレン 12/12 100 12/12 100 2/2 100 2/2 100
テトラクロロエチレン 12/12 100 12/12 100 2/2 100 2/2 100
ジクロロメタン 12/12 100 12/12 100 2/2 100 2/2 100

注:一般局は1局休止しているため、17年度より少ない項目がある

表2 平成18年度の年平均濃度

(単位:ppm ただし、浮遊粒子状物質及び有害大気汚染物質はミリグラム/立方メートル)
項目(環境基準値) 一般局 自排局
平成17年度(参考) 平成18年度 平成17年度(参考) 平成18年度
二酸化窒素 (0.06) 0.025 0.025 0.037 0.036
浮遊粒子状物質 (0.10) 0.029 0.029 0.033 0.033
光化学オキシダント (0.06) 0.029 0.029 -- --
二酸化硫黄 (0.04) 0.002 0.002 0.002 0.002
一酸化炭素 (10) 0.5 0.5 0.8 0.7
ベンゼン (0.003) 0.0017 0.0020 0.0021 0.0027
トリクロロエチレン (0.2) 0.0022 0.0029 0.0029 0.0040
テトラクロロエチレン (0.2) 0.00064 0.00075 0.00070 0.0011
ジクロロメタン (0.15) 0.0031 0.0041 0.0031 0.0046

図1 浮遊粒子状物質対策と年平均濃度の推移

グラフ

光化学スモッグ注意報発令の推移

 光化学スモッグ注意報の発令日数は、依然として高い水準にあります。

表3 注意報発令日数と最高濃度の推移

年度 発令日数 最高濃度 被害者数
平成18 17 0.210 2
17 22 0.204 247
16 18 0.220 159
15 8 0.204 12
14 19 0.242 410
13 23 0.271 52
12 23 0.202 16
11 5 0.173 0
10 11 0.235 333
9 11 0.168 3
8 6 0.219 0
7 19 0.210 5
6 12 0.216 183
5 5 0.174 0
4 14 0.186 0
3 15 0.247 103
2 23 0.200 4
7 0.144 16

図2 注意報発令日数と最高濃度の推移

グラフ

 都内の大気汚染の測定は東京都の測定地点以外にも、以下の区・市でも実施しており、各区・市のホームページなどで、公表されています。
 中央区(1)、港区(5)、新宿区(4)、墨田区(2)、江東区(6)、品川区(1)、目黒区(1)、大田区(8)、世田谷区(4)、板橋区(8)、練馬区(12)、江戸川区(4)、八王子市(7)、立川市(1)、武蔵野市(1)、三鷹市(1)、府中市(4)、調布市(2)

 注( )内の数字は測定地点数です。品川区、八王子市の測定地点には、都が基準点として採用している測定地点を含んでいます。

〔別添〕

浮遊粒子状物質

一般環境大気測定局

グラフ

自動車排出ガス測定局

グラフ

二酸化窒素

一般環境大気測定局

グラフ

自動車排出ガス測定局

グラフ

化学オキシダント

グラフ

二酸化硫黄

グラフ

一酸化炭素

一般環境大気測定局

グラフ

自動車排出ガス測定局

グラフ

ベンゼン

グラフ