報道発表資料 [2007年5月掲載]

『東京の中小企業の現状』(製造業編)の発行について

平成19年5月11日
産業労働局

 東京都産業労働局では、この度中小企業の現状に関する調査報告書、平成18年度「東京の中小企業の現状(製造業編)」を発行しました。本報告書では、第I編の経営実態の結果から得られた企業行動の特徴を第II編のテーマ分析で掘り下げて分析しており、製造業編としては、これまで毎年発行していた「東京都中小企業経営白書」から通算して3年ぶり6回目の発行となります。

【報告書のポイント】

I 都内製造業の現状と実態 〜事業所数減少の中で明るい芽は?〜

  • 経常利益率が高い企業は
    1. オンリーワン技術・製品がある企業
    2. 人材の質が高い企業
    3. 「近接している」ことを特段、得意先との取引理由としていない企業

テーマ分析

II-1 イノベーション活動の現状 〜高利益率企業はオンリーワン技術を保有〜

  • 開発機能を持つ企業割合は徐々に増加し27.3%、かつ利益率が高い。
  • 大学の技術情報をヒントにする企業、産学連携実施企業は利益率が高い。
  • 知的財産は取得後の活用、取得・維持費用の高さが課題。

II-2 人材育成 〜高利益率企業は人材の能力が高い〜

  • 不足感のある若手従業員は、「質」の不足が6割超、「量」の不足も4割超。(従業者10人以上の企業)
  • 団塊世代の退職により技術・技能継承に「今後影響が出てくる」は約3割
  • 従業者に関し課題としている能力は、経営・マネジメント能力や製品開発能力。
  • 人材育成の手法はOJTが5割、「必要だが行えていない」も約25%。

II-3 取引・立地の広域化 〜高利益率企業は、得意先との「近接」を特段の要因としていない〜

  • 都内立地には利点があるが、都外への工場流出により立地が広域化している。
  • 同一地域内取引が減少し、取引が広域化。
  • 東京の集積のメリットは、製造加工向けから情報収集向けへと変貌。

※報告書の全文はこちらをご覧下さい。

※資料 平成18年度 「東京の中小企業の現状(製造業編)」の概要(PDF形式:401KB)

問い合わせ先
産業労働局商工部調整課
 電話 03−5320−4635

〔資料〕

【「東京の中小企業の現状」調査の概要】

1 アンケート調査

(1)調査の対象:東京都内に立地する中小製造業を調査対象とし、平成16年事業所・企業統計調査から以下の条件で抽出した。
 ・資本の額又は出資の総額が3億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人を対象に無作為抽出により10,000企業

(2)有効配布数及び集計対象数及び有効回収率

  都内中小製造業
配布数 10,000
有効配布数(A) 9,320
集計対象(B) 3,029
有効回収率(B/A) 32.5%

(3)調査の実施時期:平成18年7月

(4)調査の方法:郵送による配布、郵送による回収

2 ヒアリング調査

(1)調査の対象:アンケート回答企業の中から 約40企業

(2)調査の実施時期:平成18年8月〜平成18年11月