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発言内容
都民のみなさんへ(3月)
みなさん、こんにちは。
最近、多摩地域に2つの有力な施設ができあがりました。
一つは、産業サポートスクエア・TAMAといいまして、いろんな技術、着想を持っているんだけども、なかなかそれを製品に出来ない。その製品にするプロセスのお手伝いをする、そういった技術というんですか、機械をたくさん備えた、主に中小企業をサポートする施設です。
たとえば、何かいいものを作ろうと思ってイメージでものを描きます。それでそれをずっと描いていって、紙に描いたものを、いろいろ、とにかく何種類か作っていって、原理はよくわからないんだけど、私はびっくりしたんですが、それを見事に立体化していって、たぶん素材は石膏かなんかなんでしょうけど、その製品が出来上がった時の完成図のサンプルというものを作ってくれる、そういう機械があるんです。これは、手探りで仕事をしている中小企業にとっては、とっても強い援軍になると思います。
それから、多摩地域はいろんな技術がありますが、古い産業もありまして、織物も盛んなんです。織物というものも、どんどんどんどん、とにかく進歩していきますが、そのデザインも含めて、進歩に応じて新しいマテリアルに新しいデザインのものをとにかく試作的に作っていく、そういう施設もありまして、おそらく、あそこにあるたくさんの中小企業にとっては、これを活用することで、今まで以上に早く新しい製品を作ることになると思います。
そういうものを大いに皆さんに宣伝して活用してもらって、何ていったって日本の持っている力の最たるものは技術力ですから、その技術を製品に仕上げるってことは、何といっても大事なんで、技術そのものをなかなか売るというわけにはいきませんから、見事な製品に仕立てて、世界に流すということが大事だと思います。その大きな大きなテコになると思います。
もう一つは、府中市にできました多摩総合医療センターと、これにくっついて出来たお子さんたちの、小児の総合医療センターができあがりました。
今まで、多摩にあった3つほどの病院を、特に小児病院を、やっぱり、潰すなという声もあったんですけど、なかなか今、小児科のお医者さんがいないんです。そのお医者さんたちをフルに有効に活かすために一ヶ所に集めて、徹底した治療をしていただく、同時にその横には、大きな総合病院がくっついているわけですから、棟続きですから、厄介なことは、どんどんどんどんお互いに相談しあって解決していくという。
それで、大人のためには、ER・エマージェンシールーム。つまり、24時間開いていて、緊急の患者さんをいつも迎え入れる、そういう施設を東京に作りました。
お子さんのためには、それがなかったものですから、今度は、お子さん専用のERというものを、これに備えて造りました。
中には、一ヶ所に集めちゃうと、ちょっと離れた所からといいますけど、これはばらばらにやっているよりも、そんなに辺鄙な所ではありませんしアクセスもいいんですから、特に救急車で運ぶにしても知れています距離ですから。やっぱり、医療の技術が集中することで、恐らくみなさんに喜んでいただけるし、非常に手早い有効な措置がとれると思います。
みなさんもテレビでご覧になったりした方も多いでしょうけど、先般、4度目の東京マラソンが開催されました。
警察にも頼んで3万人から3万5千人に増やしたんですが。それでも、何と10倍近い31万人の応募者がありまして、本当に漏れた人に気の毒なんですが、走った方には本当に満足してもらいました。ただ天気が、あの日は、もう3時間か4時間か天気の変化がずれてくれるとありがたかったんですけども、最初の時は、みぞれが降って、非常に寒い半日になりました。
後半は、天気も回復して暖かくなりまして、7時間ぎりぎりで走ってくる人、歩いて来る人にとっては、状況は良くなったんですけども。久しぶりに日本の選手も優勝しましたし、特に日本のマラソンとしては、びわ湖マラソンに次いで、この東京マラソンが世界のゴールドラベルのランキングに入りまして、非常に充実した催し物としては優秀な、選手にとって好ましい。びわ湖マラソンの方は、本当のアスリートが走るだけのマラソンですけど、東京の場合には3万5千人という多くの人が走るわけです。
私、いつも感動するのは、トップで入ってくるいわゆる専門のアスリートじゃないんです。7時間を切るか切らないかで、とにかくぎりぎりで入ってくる、7時間かかったら収容されちゃうわけですから、そのバスを後ろに眺めながら、あえぎながら、とにかくなんとか完走して時間内にゴールインしたという人たちが、着替えをしながら、本当に自己満足というのでしょうか、満足感で泣いてる人もいるんです。こういう人をながめると、本当に人間が頑張って、大きな仕事を成し遂げるってことの達成感っていうのは、人生の大きな糧だなって感じがつくづくします。そういう点で、ますますマラソンは、隆盛を極めて行くと思います。しかし、それだけじゃなくて、沿道の催し物も多岐にわたるようになりましたし、名物になったせいで、ゴールの近辺っていうのは、わりと辺鄙な所なんですけど、それでも沿道にたくさんの観客がならんで声援を送ってくださった。
今年は、また、それで、ゴールの2キロ手前からファミリーランで新しいマラソンランナーを育てるために、お父さんなりお母さん、大人と一緒に子供たちが2キロ走るという催しもしました。これもまた大人気で、1,000人のつもりが10倍ぐらいの応募があって、これも選択に苦労したんですけど。
色々これからも趣向を凝らして、このマラソンを、みなさんのご協力のもとに、力を借りながら世界の名物にしていきたいと思っております。よろしくお願いします。
| 東京都知事 石原 慎太郎 |
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