石原知事記者会見

平成24年10月29日更新

石原知事緊急記者会見録

石原知事緊急記者会見
2012年10月25日(木曜)
15時00分〜15時48分

知事冒頭発言

知事の辞職について

【知事】急にお呼びかけしましたけども、大勢ご参集賜りまして、ありがとうございました。

 私、諸般の事情に鑑みてですね、今日をもって、東京の都知事を辞職することにいたしました。この後、中村議長宛ての辞表を提出してきますけども、議会が開かれて辞任が認証されるのは一週間ということでしょうかな、自治法によると。

 じゃ、何でですね、知事辞めて何をするのかということでしょうけども、私、14年間、足かけ、正確には13年と8カ月、4期にわたって都知事を務めてまいりましたが、東京という、この、いつも言ってることですけれども、日本の心臓部、頭脳部に当たるこの大都会、大首都の行政を担当してくる間に、これ、何といっても、口幅ったい言い方ですけども、ほかの県と違って、それぞれの県もそれぞれの意味合いがあって国にとって欠かせないものですが、強いて言えば日本の心臓部であり頭脳部であるこの東京の問題は、すぐに、ひいては日本全体の問題になってくると思いますし、そのつもりで私も25年間国会議員やりましたし、何度か閣僚もしましたが、それを踏まえて、東京を預かる限り、東京のためだけではなくて、日本のためになることをやってこようと思いましたが。国との関わりの行政に関しては、ほとんど国の妨害にあって、非常に苦しい思いをしてきました。恐らくですね、私、これからもう一回、国会に復帰しようと思ってますし、新党をつくって仲間と一緒に復帰してやろうと思ってますが、これからやろうとしてることは、全て東京の都知事として過去14年間やってきたことの延長です。

 で、いつも言ってることですけども、私、共産主義は嫌いですが、現在の中国共産党のあの政府を樹立した、彼は国父とされているようですけど、毛沢東が書いた方法論に、矛盾論、実践論という非常に薄っぺらい、しかし非常に印象的な、私、学生の頃それを読みましたが、テキストがありましてね。その中で、特に矛盾論、つまり矛盾というのは目の前にある厄介な問題ってことですが、その矛盾を解決するためには、目先の問題の背後にあるもっと大きな矛盾、それを解決しなかったら本当の解決にならないと毛沢東は言ってます。正にそのとおりだと思いますね。で、私達が、でき得れば国政自身の発意で解決してもらいたい矛盾というのを、しかも大きな矛盾というのを幾つか抱えています。

 その最たるものは、占領軍が一方的に与えた、あの醜い日本語で綴られた憲法だと思います。これは、いろんな悪い影響を日本に与えてきたし、吉本隆明の言葉じゃないけども、一種の共同幻想というものを培った。これは、絶対平和という日本人独特のパシフィズム(平和主義)ですね。
 それから、さらに、あの憲法の非常にいびつな、権利と義務というもののインバランス(アンバランス)というものが、日本人に非常に我欲を培ってきて、国民全体が非常にセルフィッシュ(利己的)になってきたし、それに政治が迎合せざるを得なくなったという今日の状況をつくった。これは私は、私達が解決しなくちゃいけない主要矛盾の最たるものの1つだと思います。

 それから更に、具体的に行政ということになりますと、日本の財政というのがピンチではありますけども、しかし日本はまだまだ余力はあるんだ。あるけども、それを引き出せない、使えない、しかもそれを中央官僚が把握していながら隠している。私が申し上げたいことは、東京という首都の行政を預かって、国家との摩擦の中で感じてきたことは、この国を実質的に牛耳っている中央官僚の独善、彼らは自分たちの特性というものをコンティニュイティ、コンシステンシー、継続性と一貫性と言いますけども、この変化の激しい時代に継続性、一貫性というものにこだわっていたら何ができますか。中央官僚の一番の欠点は発想力がないことです。ないから、自分のある役職について、自分の責任に任された問題については絶対に自分で判断して解決しようとしない。
 この間、通産省とあつれきを起こして辞めた古賀(茂明)君ですか、彼、尖閣の問題でも外務省を批判して言ってましたが、これは外務省だけじゃなしに、全部、日本の国の役人の通弊ですと彼自身が告白してた。自分の手に預けられた問題を自分の手で解決しようとしない。全部棚上げにして、後送りする。そういう通弊っていうものを私たちは変えなくちゃいけないし、これは、地方がそのおかげでどれだけ割を食ってきたか。

 例えば、この中の皆さん、都庁詰めの方も多いから、私が年中言ってきたことですけども、メディアは何でこれを批判しないんですか。日本の国家の会計制度ってのは、こんな馬鹿げたものはありませんよ。単式簿記なんていう、大福帳にも及ばないこんな会計制度でやってる国は先進国には1つもない。日本の周辺にも、強いて挙げると北朝鮮とパプアニューギニアとフィリピンと、マレーシアもそうでしたかな、マレーシアは少し変えつつあるけども、何で発生主義、複式簿記にしないんですか。何で法律をつくって、地方自治体には外部監査を入れろと言いながら、ほとんど入れてる自治体はないけど、東京は入れてます。やっぱり外部監査の専門家である公認会計士に都の財政を洗ってもらうと、私達にとても目に届かない問題がいっぱいあるのが分かってくるんだ。じゃ、国は何でやらないんですか。複式簿記にして発生主義にして外部監査入れたらいいじゃないですか。会計検査院がある限り、会計検査院というのは、内部監査と同じ役人が役人を調べるやつで、そんな機構でこの単式簿記でつくられている財政の虚構というのは暴かれるわけはないんだ。

 経済界もこれに疎くて、私は歴代の経団連の会長に言ってきた。初めは豊田章一郎、それから、キヤノンの何て言いましたかな、それから今の、たぬきみたいなおっさん、あれにも言ったけど、はあ、と言いながら、大体知らないんだ、国が単式簿記でやってるってことを。だからこの国は、皆さんね、バランスシートがないんですよ、バランスシートが。この国は財務諸表がないんですよ。財務諸表がない、健全なバランスシートがない国で、一体どんな健全な財政運営ができますか。これはね、東京で変えたんだ。
 私が就任してすぐに、私の同年代の中地(宏)さんという当時の公認会計士協会の会長に相談して、彼は沖縄出身なもんですから、敗戦直後、日本で勉強できないんで、アメリカに行ってアメリカで学位取って、ライセンス取って帰って来た。たまたま日本でその後仕事を続けて、私が就任したときに日本の公認会計士協会の会長でした。彼と諮って、随分お金をかけて苦労しながら、最初、機能するバランスシートをつくって、それをベースに今日の地方自治体の公式な組織のための新しい会計制度をつくりました。
 これね、やっぱり、企業の会計とちょっと違いまして、非常に難しい点があるんだ。例えば、鉄道っていうのは国の法律だと40年たったら償却されて、資産価値がなくなるけども、この東京に日本で初めてつくられた、浅草から渋谷に通じてるあの地下鉄ってのは戦前につくられた。この地下鉄は、じゃあ、資産価値がないかといったら十分あります。商店街もできたし、改良されたし、あるいは場合によってはシェルターにもなるし、そういうものをアセット(資産)として換算すると非常に難しいんですが、本当に苦労して中地さんは新しい会計制度をつくってくれました。
 ですから、東京はそれやり出して非常に合理化されたし、そのおかげで財政再建できましたよ。私が来たときに、東京の貯金ってのは200億しかなかったけど、それをやり出してから、3、4年間で、一時は1兆1000億ぐらいまで行った。今、だんだん、景気の都合でそれ使ったりして、でもオリンピックできるための4000億の貯蓄がありますし。何で国はやらないんですか。亀井静香君は政調会長で豪腕を振るって、大蔵省、随分揺すぶったらしいけども、その経験で、役人なんか脅かしたら泥を吐くというけど、それはそんな度胸のある政治家、滅多にいるもんじゃないんだ。だったら会計制度、変えたらいいじゃないですか。世間並み、世界並みに。何故、それやらないんですか。何故メディアの皆さん、国民を代表しているんだったら、このおかしな、中世期的な会計制度ってものを変えようとしないんですか。だから民主党も、政権取ったら、財務諸表もない、バランスシートもない国だから、何かとにかく節約して金、絞り出そうと思うと事業仕分けなんてことやるけど、あんなスタンドプレーで物が出てくるわけはない。ということなんですよ。

 それから、まだまだ申し上げることがたくさんある。例えば文部省。これが主導した、あのゆとり教育ってのはどうなりましたか。あれで、とにかく馬鹿みたいな子供達で、たちまち学力が落ちた。気の利いている公立の学校は、1年目から、2年目からこんなの無視して、土曜日の授業を始めた。私立は全く、この言うこと聞きませんでしたな。こういう自分たちの犯した過ちを文部省が公式に取り消しましたか。ゆとり教育の馬鹿なリーダーシップを。これも一つです。

 それから厚生省。これも私達、本当に苦労したけども、今、子供が減って人口も減って、年寄りが増えて、子供の育成、養育って、みんな苦労して頭、悩ましてる。それを都会で保育所つくろうと思ったら、国の規格だったらとてもできない。とてもできない。例えば、預かっている子供1人当たり1.5坪の遊び場つくれったって、そんなもの、新しい保育所建てようと思ったら、20人、30人の子供を扱うときに、20人掛ける1.5坪、30人掛ける1.5坪の土地を買ったら、べらぼうな値段ですよ。こんなもの、何で変えないんですか。
 だから私は、引退してしまったけども、前の東JRの松田(昌士)君と相談して、民営化になってから、国鉄ってのはいろんな資産、持ってます。持て余してるビルもあるから、それ開放して中に保育所つくらしてくれと。子供の遊び場は屋上にフェンス張って、そこで子供、遊ばせようと。これはもうやり出したら猛反対食った。しかし、最初、平成13年に42カ所で始めまして、1267人の子供たちを預かるようになった。それから11年たった今、東京では652カ所、2万2036人のお子さんを預かっている。認証保育所、国はこれ認めないんだ。認可保育所のように補助を出さない。少し出すようになったかも知らんけど、とにかく正式には認めない。こういう馬鹿げた、都会なら都会というものの土地の値段というものの特異性を踏まえた保育行政というのを国がやらなかったら、一体だれがやるんですか。私は、国が認めている認可保育所と認証保育所は全く同質のものだと思いますよ。それは、大都市は大都市で悩みがあるんだ。それを踏まえてこちら、やってるんだから。そういうことを一切、役人は現場を見ないで認めない。こういう行政がずっと続いているんだ。

 それから、私が代議士の頃から取り組んできた、あの横田の基地の問題。皆さん行ったことないでしょう。メディアで行った人いたら、手、挙げてください、この中で。横田、のぞいたことある人、いるかい。ああ、1人いた。そんなもんだよ。行ってみろよ、皆。日本で一番長いランウエイ(滑走路)持った、飛行機の飛んだことない飛行場が、アメリカ軍に占領されっ放しのがあるんだ。これを私達は、何で活用できないんですか。日本の航空事情、多分、皆さんもご存じない。知っていても知らん顔してるのかもしらないが、あと5年たったら満杯になるんですよ。世界からの空からのアクセスってのは、これはやっぱり経済を支える大きな、大きな一つのゆえんになる。それを保持しようと思って、さんざんやってきたけども、外務省は怖がって動かない。かつていた谷内(正太郎)君みたいなしっかりした次官でもなお、最後になると、あれは私の親友だった若泉敬の弟子だったから親しくもあったんだけど、彼でもなお声潜めて、「石原さん、国防総省だけは刺激しないでください」。
 外務省にとってのタブーって、いろいろあるんでしょうな。アメリカ様もそうだろうし、このごろじゃシナ様もそうなった。だから、今度の尖閣の問題でも、何であそこに零細の漁民を救うために…。彼らが乗っている漁船ってのはこのホールの幅ぐらいしかないんです。台湾やシナの船ってのはこのホールの5分の4ぐらいあるんだ。何十人も人が乗っているんだ。それを零細の小さな漁船だと、あそこに時化(しけ)が来て、非常に海流の激しい所で、海の険しい所ですけど、そこで嵐が来て、風待ちといって私もヨットマンだから年中やってきたけども、船を、ヒーブツーといって、風に向かって微速前進させながら、後ろからシーアンカー流す。そういうことをして数日過ごしても、油がなくなっちゃって今度は帰れないんだ。だからあそこに、日本の零細な漁船のために嵐を逃すための船だまりをつくってやってくれ、船のプールだけつくってやってくれと。なぜやらないんですか。あそこ通行するのは日本やシナや朝鮮や、韓国や、その漁船だけじゃないんだ。台湾の漁船だけじゃないんだ。多くの船が通るし、世界全体の船が通行する、あの非常に危険な水域で、あの魚釣島の頂上に大きな灯台つくったら、皆よくわかりますよ。そういうことをやってくれと言っても、外務省はそれすら反対して、野田はせめて灯台だけはつくりたいと言ったけど、つぶされた。こういう外務省。

 それから、横田の問題についても、私は、何といったっけな、京都から来ている前原?あれが外務大臣しているときに、毎年やっているシンポジウムを、横田の問題、日米でやっていて、今度は日本でやった、今回は。そのときに、ジアラっていう前の日本部長と、前のですよ。それから前のです、直前の日本の米軍の総司令官をパネリストに呼んで、2人とも是非それを開放して共同使用したらいい、そういう事例はたくさん世界中にあるんだから、やろうじゃないかということで、協力しましょうとやってきたら、パネリストが大物だと思ったせいか知らんけど、外務省の北米局長が前日にこの2人を呼んで、「お前ら余計なことをしゃべるな。横田の問題はもはや日本のナショナルイシュー(国家の問題)じゃないんだ。くだらんことをしゃべるなよ」って釘刺した。彼らはびっくりして、シンポジウム終わった後、私の所へ来て「一体これはどういうことですか」。こういうね、役所。
 しかも今までは、これは国交省もそれから防衛省も非常に協賛してくれてまして、いつも協力的だったんだけど、外務省も仕方なしに人を送ってきたんだけど、今度は来なかった。「何で人、来なかった」と言ったら、「そんな所へ行かせる必要がない」。私は文句言いに行きましたよ。そしたら前原が、「一地方の行事に国の政府がいちいち関与する必要はない」。「お前、馬鹿か。いきさつも知らずに偉そうなこと言って、貴様、一体どこの大臣だ。どの国の北米局長なんだ」と言ったら、しゃあしゃあとして「私は日本の大臣、日本の局長でございます」と言ったけど、私はそうも思えないね。管轄外だといっても、この問題っていうのは、外務省の高官が日本の航空事情がもうあと数年で逼迫しているっていうことを知らないで済むわけがないでしょう。これも一つの事例。

 それからね、うーん、いっぱいあるね、本当、言いたいことが。
 それから、例えば、日本のおそらく政治家の中で、南鳥島に行ったことあるのは私一人だと思う。別にその功を誇るわけじゃないんですよ。私は、ある可能性があると思って行ったんだ。そしたら、もっとプラスアルファ、とんでもないことが分かった。あの南鳥島ってのは、太平洋トラフに乗っかってて、もともとはタヒチの近くにあった島なんですね。これが10億年かかって、ずっと動いてきて、日本の東南端の、端っこの水域があって、ぽつんとあるものですから、あれは周りに専管水域がある。自衛隊も今までは駐屯してますけど、島が小さ過ぎてなかなか物を運べない。今度、港をつくらなくちゃいけないと思うし、ジェット機も発着できるランウエイを、私と亀井が羽田でやったみたいに桟橋方式で延伸するとジェット機も着くようになるんでしょうが、とんでもないことがあそこでわかったんだ。
 それは、あそこの海にはレアアースがいっぱいあるんですよ。これを開発しようと思っても、わずかな開発費で、調査だけで1年間20億ぐらいで済むんですけども、通産省、やらせない。通産省のその係の課長だか部長が他のプロジェクトやってるものだから、それを許さない。こういう馬鹿な事態がある。
 あそこでレアアースがとれるようになったら、日本は何もシナにぺこぺこする必要なくて、日本の企業が助かるんです。開発する技術だってあるんです。それをやろうと思っても国は本気になって乗ってこないし、政治家がそれを号令するということもない。

 とにかく東京が思いついて東京の発想でやろうと思ったことに、とにかく国は一々、妨害じゃないんですな、知らん顔して、とにかく無視してきた。やれば都民だけじゃない、国民全体のためになることなんだ。排気ガス規制だってそうでしょう。私はトラック業界が本当に死ぬ思いでやってくれて、感謝してるんだけど、そしたら、それに応えて石油業界が、トラックもそこまでやるんだったらということで、日本では今までつくってなかったサルファーフリー(ガソリン、軽油に含まれる硫黄分を10ppm以下まで低減すること)の軽油をつくって提供してくれるようになりましたよ。国民、市民というのは、そこまで国を思って自分達の子弟のことを思って協力するんだけど、国は全然無視してる。結局、東京と同じくやってくれたの、大阪だけだ。あとはわけの分からないNOxの規制、ザル法をつくって、これはあなた方、自分で勉強したらいいけど、あんなものは通用しませんよ、排気ガス規制。そういう経験を、苦い経験をなめてきたから、私はもうこれは限界に来たなと思って、いい年でありますけど、この中央集権、明治以来続いている官僚制度というものをやっぱりここら辺でもう1回シャッフルしなかったら国民が報いられない。

 ということで、有志の仲間と話し合って、とにかく新党もつくり、大阪にもその機運がありますが、そういう仲間と力合わせて、とにかく、この日本の中央官僚が仕切っている、この国家全体を支配する、それは廃藩置県で殿様はなくなったけど、代わりに47都県に仕切ってそこに官僚出身の県知事を送り込んだだけじゃないですか。結局、中央の支配というのがより徹底してきたんだ、今までの徳川時代の藩制度以上に。

 ということでありまして、とにかく私も命のあるうちに最後のご奉公をしようと思って、この日本を支配している非常に硬直した中央官僚の支配制度というものを変えなきゃだめですね、この国は。またそれに便乗してるメディアもある。何を考えてるか知らないけど。

 ということで、今回、知事を辞退することに決めました。これは、東京の都議会は、共産党は別ですけど、党派を超えて非常に協力してくれましたよ。組合も。人も減らしました。10万人いる職員の中で、2万5000人減らしたんですよ。給料だって8割ぐらい減らしたんだ、8割近く。何でやらないんですか。やったらいいじゃないですか。そんなに、会計制度をもう1回洗い直して、外部監査入れたらいいじゃないですか。国の会計制度がいかに隙間だらけで、どんな無駄があるかということを、専門家の外部監査、公認会計士入れて、とにかくやらせたらいいじゃないですか。何でやらさないんですか。会計制度がしっかりしたら財務諸表も出てきますよ。ちゃんとしたバランスシートも出てきますよ。財務諸表って、皆さんね、誰かがこの会社の株、買いたいな、買おうかなと思うときに、この会社の実情を知るために必要な、絶対必要な資料なんだ、財務諸表。ないんだから、政府には。バランスシートもないんですよ。こんな基本的な間違いが続いている国というのは、私は先進国で日本だけだと思うし、ほかにあったら教えてもらいたい。

 ということで、これは本当に性根据えて中央の役人と戦っていかないと、この国はずるずるずるずる、アリ地獄に入ったみたいに沈んで、そのうちに窒息して死にますな。
 ということでありまして。引退の決心というか、辞任の決心をいたしました。決してこれで政治をやめるわけじゃありません。もうちょっと違った形で、大きな形で、お国に最後のご奉公をしようと思ってます。
 以上であります。質問があったら、どうぞ。

質疑応答

【記者】都知事を辞任する、そして新党を結成するという、このタイミングはどうして今なんでしょうか。

【知事】私はやっぱり、やり残したことがあったんです。それは、オリンピックは、これはちょっと皆さん勘違いしてらっしゃる。これは、オリンピックの主催者はJOCであって、体育協会であって、ロンドンだってリヴィングストンからボリス・ジョンソンに代わりましたし、これは首長の出る幕がほとんどないんだ。ですけど今のJOCがあまりにひ弱だから、何でもかんでも乳母日傘(おんばひがさ)でやってる。
 大事なことは、何ですかね、タイミングということでしょうけども、尖閣の問題を、これは私しかできないものだと思って、私、自負してやってました。これもとっても大事なことで、あそこが崩れていけば一点突破、全面崩壊になるからね。だけど、国が何か人気取りか何か知らんけど、札びらで持ち主の頬を叩いてああいう形で決着したんでね。あとは政権、どうせ変わるでしょう。当然。その次の自民党が主体になるでしょう政権に私は期待するしかないし、あそこで皆さん、拠金されてきたものは、その政府がきちっと、零細な漁民のために船だまりをつくる、あるいは国をまたいだ航行者のために、生命、安全、保全するために、とにかく灯台をつくる、そういうことのために活用してもらうように、まさに私が国会議員になってそれを監督し、督促していきたいと思ってます。はい。

【記者】辞任の時期と新党結成の時期、具体的に決まっていますでしょうか。

【知事】辞任の時期は今日ですよ。ですけどこれは、自治法では1週間後ですか、議会が開かれてそこで承認していただく。新党結成は、今日でも昨日でも明日でもやりますよ。もう準備もできてますから。

【記者】次の衆議院選挙にはどの程度、候補者を擁立しようというお考えなんでしょうか。それから、自民党が軸ということは、自民党と連立を組もうというお考えなんでしょうか。

【知事】いえいえ、そんなことは考えてません。大体、自民党は第一党にはなっても、過半、取れないでしょうからね。取れっこないと思いますよ。
 ですけど、自民党もね、私は本当に自民党に苦い思いをして愛想尽かしてやめた人間ですから、自民党に戻るつもりないし、今の自民党もそんなに評価できませんな。私は、安倍晋三君とは彼が総裁に出る前に、ある人の紹介で、昔から知ってますけど、長い時間話しまして、飯も食って、あのとき尖閣についてだめ出したことと大分トーンが違ってきたね。

【記者】候補者の数はどの程度。

【知事】これは、1つの、仲間であります平沼さん達がやってるたちあがれ日本が、私も参与して塾を開いて、3、40人の国会議員の候補者を育成してきました。それは非常にレベルの高い人で、試験もしましたし、論文も提出させて、それでコミュニケーションをちゃんとやった。識別をした。ですからこの人達は、当選するかしないか分かりませんが、しかしやっぱり有力な候補になり得ると思います。
 ただやっぱり選挙制度が良くないよ。やっぱり中間選挙に戻さないと、政治家はもうスケールがちっちゃくなっちゃってね。とにかくこの間、ある時期に橋下君が言ったな、8月か9月に皮肉たっぷりに、衆議院議員、今頃みんな盆踊りやってるよと言ったけど、そのていたらくになっちゃった。これはやっぱり小沢一郎と河野洋平が馬鹿だからこういう選挙制度やったんだ。完全に間違えましたな。
 どうぞ。

【記者】知事が常々おっしゃっている官僚政治の打破ですね。私もそのとおりだと思いますが、これはある大臣経験者から聞いたんですが、官僚が好きに使える特別会計、あれをつつこうとしたところ、もう翌日には、その時の大蔵省はその政治家の口座の内容、それから愛人問題までもうつかんでて脅された。もうこの国を救う、この国を立て直す、あそこに切り込むには、特別会計を切り込むしかないんですけども、知事が、石原慎太郎氏がそれをやろうとすると、またそういう目に遭いませんでしょうか。ぼろぼろになるお覚悟はおありでしょうか。

【知事】ありますね。やったらいいじゃないですか。で、やっぱり、私は名前を挙げて言いませんが、ある野球のチームのオーナーでもある有名な彼が一代でつくった会社の社長が、政府の審議会に行って非常に大蔵省にとって耳の痛いことを言うと、すぐ翌日ぐらいに自分の子会社に査察が入るそうですよ。それはやっぱり汚いよね、そういうやり方ってのは。万機公論じゃないんだよ、この国はもう。まさに役人に背く人間はそうやって誅殺される。これは本当にいじましいというか、困った話ですな。

【記者】役人の言いなりになっている記者クラブはどう思いますか。

【知事】これも情けないね。あんまり勉強してないし。物を知らないし。

【記者】今回、任期を2年半残して辞めるということで、都民の方260万票、前回とって当選されております。どのようにご説明されますか。

【知事】これはしようがない。もうちょっと大事な、もうちょっと大きな、都民のためにもっと役に立つ仕事をしようとしているんですから、必ず都民は理解してくださると思います。

【記者】中には、自分たちの東京都を放り出して国のほうに行ってしまうんじゃないかっておっしゃる方もいるかと思いますが。

【知事】いや、放り出すわけじゃない。東京のために国政でいいことをやらなくちゃいかんと思う。さっき言ったようなこと皆さんは知ってるじゃない、東京新聞だったら。皆妨害にあってきたじゃないですか。何で例えば、認証保育所を日本中でやらないんですか。土地が広いところがあったらいいよ。しかし、人口がないんだ、そんなところはな。都市で国の規格のとおりに認可保育所つくろうといったって、できませんよ、そんなものは。採算が合わないから。そういう質問が出てくるのは心外なんだ、僕はな。

【記者】後継の候補者の関係なんですけど、知事定例会見で考えている、いい人がいればというお話をされてましたけれども、具体名を今後挙げられたりという状況はあるでしょうか。

【知事】ありますね。私は猪瀬さんで十分だと思う。あれだけ優秀な副知事は私、見たことないね。役人出身じゃないからね。彼はやっぱり、物書きにしては私なんかよりもはるかに数字が分かって、数字の虚構が分かって、僕は本当に非常に重宝してますよ。私が思いついたことを彼はすぐキャッチしてそれを分析して、数字の裏打ちもして、僕の代わりに行動してくれる。私は彼を迎えてから非常に楽をしましたな。やっぱりああいう人がどんどん登場していくべきじゃないかと私は思いますけども。

【記者】もう1点すいません。この前の土曜日に放映されたTOKYO MXの「東京の窓から」の番組の中で、最後に、万が一総理大臣になったら、形を変えた徴兵制のようなもの、最低でも、最低の場合、海外青少協力隊というようなお話しがあったと思うんですけれども、ああいうものというのは、やっぱり新党を結成する際には柱の政策として掲げていくんですか。

【知事】さあ、これは私個人の意見ですからね。ただやっぱり、今の若者を、鍛え直すというと激しい言葉になるかもしれないけど、もうちょっとしゃんとしてもらうためにも、人間の連帯感というものを把握し直すために、私は2年間なら2年間、自衛隊でもいいし消防でもいいし、警察でもいいし、あるいは海外協力隊でもいいから、ある連帯責任を負って無償の行為をするという、そういう経験をしてもらったほうがいいと思う。
 ただ、それ言うと「そんなこと言うと人気が落ちて選挙に差し支える」という人がいるけど、高校卒業の人間に投票権なんかないんだから、彼らはそんな体験したら、おそらく成人になって投票権持ったときに、「自分は人生でとってもいい経験した」と思ってくれると思いますよ、私は。ま、やるかやらないかは、これはやっぱり仲間の相談、それからやっぱり政府の結局あれでしょう、私が総理になることは全くありませんから。

 僕はね、自分の文学の活動も含めて、何ていうのか、トンネルを掘るその削岩機の、一番銛(もり)の銛先みたいなことをしてきた。だからトンネルが開いて向こうとつながって風が吹き込んできたときも、それでいいんです。あと開会式のときには、開通式のテープカットは出る必要がないんだ。それは私の宿命だと思ってますから。

【記者】憲法の問題についてお伺いします。知事は今まで、日本国憲法について、これは無効であり、破棄すべきだという、ずっとおっしゃっていましたが、それは次の総選挙では公約とされるお考えでしょうか。

【知事】それは言葉が短絡的で激しいから誤解を受けやすいんですけど、今の憲法の合法性というのはどこにあるんですか。だったら、既にそれを知っているから、読売のナベツネさんもそうだよ、中曽根さんもそうだし、私たちの仲間のたちあがれ日本も、それぞれの憲法の草案持ってますよ。そういうものを持ち寄って、3つなり4つ合わせてブラッシュアップして新しい憲法をつくって用意して、即それに変えたらいいじゃないですか。
 法学者に聞いたって、占領軍が占領統治するためにつくった基本法が、独立を果たした後も通用する事例というのは世界にないし、それを拘束する法的なバリアってどこにもありません。
 吉田茂の間違いは、あの人は経済国家、経済界を指示したんでしょうが、しかしやっぱり独立した後、サンフランシスコ条約であの憲法を廃棄してすぐに自分たちで新しい憲法をつくるべきだったんだ。それをしなかったのは吉田茂の最大の瑕瑾(かきん)だと思いますな。

【記者】憲法改正でなく、廃棄ということですか。

【知事】廃棄じゃない。全部変えたらいいんですよ、あなた。あなた全文読んだことある?あんなの英文翻訳じゃ70点もとれない拙劣な日本語だよ。助詞の間違い方が3つも4つもあるよ。

【記者】日本国憲法が今も無効だとすると、今まで戦後69年、憲法に基づいてつくられた法律ですとか制度の整合性が問題になると思うんですが、これはどうお考えですか。

【知事】それは考え直したらいいんじゃないですか。それが不当なものだったら変えたらいいじゃないですか。物を変えるということをヘジテート(ためらう)したら、ただの役人になっちゃいますよ、あなた。変化の時代なんだから。
 もういいよ、これもう。同じ質問ばっかりで。

【記者】国会議員になろうというふうにお考えということ、国会に戻られるという発言があったかと思うんですが、具体的に言うとどの選挙区からお立ちになるかというのを決めておられるんですか。

【知事】比例でしょうね。私は橋下さんが出るべきと思うけど、大阪の橋下さんは、それは、あえて知事から市長になった。非常に日本に滅多にないいろんな問題がある限り、彼の辣腕だったら1期やったら解決すると思いますよ。その後、彼が立候補したらいい。その間、私はワンポイント先発ピッチャーでいきますよ。

【記者】あと年齢なんですが、80歳。

【知事】そうです。まさしく80歳なんだよ。何で俺がこんなことやらなくちゃいけないんだよ。若い奴しっかりしろよ、本当に。

【記者】健康面の不安はないということで。

【知事】ないね。さんざんチェックしましたがね、医者のお墨つきも出たんで。

【記者】気力の衰え等もないですか。ご自身の、都知事になられたころに比べると。

【知事】気力の衰え、気力ばかりは盛んになってるけどね。体力は落ちてきてますよ。
 また朝日か。もう質問同じだろう、お前。

【記者】新党に関することなんですが、まず政党の名前というのはもう知事の中でお決めなんでしょうか。

【知事】いや、幾つか候補がありましてね。今日、この引退声明をした後、仲間達とまたその問題について話そうと思ってます。はい。

【記者】今日でも明日でも、時期はいつでもというようなお話をされていらっしゃいましたが、知事の中では、何日にという結党時期は頭にございますか。

【知事】何が。

【記者】何日に結党するかという結党時期。

【知事】今晩、結党するんだ。

【記者】あと1点、すいません。初めに参加される国会議員とメンバー、人数、どういう形になるんですか。

【知事】分かりません、これは。予想外の人たちも随分いるみたいですから。

【記者】すると、基本的には国政政党。

【知事】それは違いますね。

【記者】違う。

【知事】それだけじゃとても飽き足りないから、やっぱり若い人を出さなきゃ駄目だということを言ってきたし、一緒にやってきた平沼君にしたって、園田君にしたって、もう自分はこれは最後の選挙だとみんな思ってやってますからね。

【記者】国政政党をつくるということと違うということですか。

【知事】何だ、言っている意味、よく分からない。

【記者】国会議員5人以上でスタートするという理解でいいんでしょうか。

【知事】いや、もっと数字になんじゃないの。
 4時になったら終わるぞ。…おっ、シナびいき。

【記者】何をおっしゃいますか。知事は、おそらく比例で立たれれば、国会議員には当選すると思いますけども、なかなか、じゃあ、過半数、石原新党で取るかというと、国会議員、石原新党で衆議院の過半数というのはなかなか難しい。

【知事】そりゃ難しいでしょう。そんな。

【記者】そうすると、日暮れて道遠しでして、先ほど、せっかくおっしゃっているような政策も実現できない。そうすると、どこかと組まなきゃならないんですよね、ほかの政党と。それは自民党、公明党、今の自公が中心になるのか、あるいは。

【知事】そんなことは君、やっぱり政局というのはどんどん動いていくんでね、どの政党がどれだけの数を獲得するのか分からないんだから、愚問だよそれは。先のことは分かんない。ケセラセラ。

【記者】共産、社民と組むこともあり得る。

【知事】あり得ないね、それは生理的に。小沢と組むこともないだろうね。

【記者】先ほどのお話の中で、いろいろな動きが、新党の動きがある大阪のほうのお話しになっている文脈で、こういう仲間と力を合わせていくという部分もおっしゃったように聞こえたんですけれども、維新の会とはどのような連携を今考えていらっしゃいますか。

【知事】まず連携、連帯でしょうね。そのことで政策のすり合わせも随分してきましたから、橋下さんとは。そりゃ、連合になるかは分かりませんよ、そりゃやっぱり。あるステージが来たらそうなるかもしれない。

【記者】2点お伺いしたいんですが、まず、辞表をご用意されていたと思うんですが、いつ、どのようなシチュエーションでお書きになったのかというのをお伺いしたいのと、あともう1点、ちょうど知事の目の前に東京オリンピックのポスターもありますが、東京オリンピックの招致に関してはどうお考えなのかというのを教えてください。

【知事】さっき言ったじゃん、オリンピックについては。

【記者】あ、オリンピック、そうですね。

【知事】辞表?辞表なんかは1年前から書いてるよ。そうでもないか。ま、1週間ぐらい前だな。
 はい。新宿新聞?

【記者】はい。

【知事】頑張れよ、お前。ましな質問しろ、ましな。

【記者】大阪維新の会との連携、協力ということをおっしゃっていますけれども、例えば大阪維新の会では、橋下さんが原発問題では、30年にゼロにするというふうな方針のようですが。

【知事】30年代ね。30年代でしょ。

【記者】2030年代…。

【知事】あなた、同率とか同額とか間違うけどさ、大事なんだ、そこのところは。質問するときは、正確な数字を踏まえて物言いなさいよ。

【記者】はい。2030年代に原発をゼロにするということをうたっておるようですね。それで、石原慎太郎都知事の場合はそうではないということで、枢要な政策において、重要な政策においてその点では一致しないと思うんですが、それでも何か連携していくことが。

【知事】あのね、原発が何のためにあるかっていったら、要するに社会全体にエネルギーを供給するためのツールでしょ。で、その需要にあずかる者は、普通の市民でもあり、家庭で電気も使いますけども。やっぱり大きな意味を持つのは日本の経済というものの支えですよ。
 で、何年前ですか、電気料金が急に上がったときに、あの瞬間に日本のアルミニウムの企業っていうのは全滅したんですよ。こういうことをやっぱり私たち、思い直さなくちゃいけないと思う。電気料金が上がったら、今は鉄工所なんかも、夜間の料金が安いから昼間休んで夜だけ操業してるんだ。そういう会社がたくさん出てきた。ということは、やっぱり、そりゃ誰でも経済が大事でしょう。だから、経済というものを、どうやってこれから再生化していくかということのためにも、10年なら10年の緻密な計画を練って、シミュレーションやって、そのためにどれだけの電力が要って、これだけのものが要るんだっていったら、何%は原発に依存すべきか、すべきじゃないかということも論じたらいい。それもなしにいきなり30年全廃とか、それから何%って、3つぐらいケースがあったのかな、わけの分かんない。ああいう、ゼロにするか15%か25%、ああいう乱暴な提案というのは、提案にもならないですよ、本当に。国民が混乱するだけでね。だから、そういうシミュレーションをちゃんとやりなさいと、さんざん民主党に言ってきた、自民党にも言ってきたけど、やらないね。

【記者】大阪維新の会も、その点では、何か訂正を申し込むとか、何かそういうこともお考えになるんでしょうか。

【知事】いやいや、だからその問題については、やっぱり政権っていうものがどういう形でできるかわかりませんけど、新しい国会の構成の中で、それこそ政局絡みでだな、話し合ったらよろしいんで、今の自民党にも民主党にも、いろんな政党の中にかなりいろんな異論を抱えている人がいるんだから、それが政党というものじゃないですか。それ、一々ね、100%、すなわち何ていうのかな、みんな合一して、それじゃなかったらスクラム組めないっていうのは、それは政党の体を成してないと同じだと思いますよ、私は。

【記者】重要な問題としまして、消費税の問題もあるでしょうけれども、原発の問題もその1つ、そういう主要点で一致させないと、やはり連携、協力というのは難しいんじゃないかと。

【知事】だから、これからそれ、議論したらいいじゃないか、すり合わせのために。橋下君とその話してますよ。ただやっぱり、トップの2人だけが話してもしようがないんで、それはやっぱり各政党の各グループの稟議にかけたらよろしいんでね。だからこちらも乗り込んで行って異論を唱えますよ。向こうも入ってきて異論唱えたらいい。それで初めての本当の連帯ができていくんじゃないの。人間の関係って、そういうもんじゃないですか。

【事務方】最後、時間ですので最後の質問とさせていただきます。どうぞ。

【記者】新党では代表を務めるんでしょうか。役職はどう考えてますでしょうか。あと、主要政策も教えていただきたいんですが。

【知事】いや、だから、それはね、さっき申し上げたこと、その一部でありますよ。あとプラスアルファあるでしょ、それは。

【記者】あと、新党での役職、代表になるんでしょうか。

【知事】代表ですな、私は。はい。
 はい、どうもありがとう。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)