石原知事記者会見

平成24年9月20日更新

石原知事定例記者会見録

石原知事定例記者会見
2012年9月14日(金曜)
15時00分〜15時29分

知事冒頭発言

1 ロンドンパラリンピックメダリストの表彰及びオリンピック・パラリンピックメダリストの表彰式の開催について

【知事】冒頭3つ、申し上げます。
 今週、ロンドンでパラリンピックが閉会をしました。障害のある方々が、そのハンディキャップを乗り越えてスポーツに打ち込む姿は、すべての者に勇気を与えると思います。オリンピック同様、今回のパラリンピックで活躍し、都民に深い感動を与えてくれた選手達に、心から敬意を表します。
 中でも、今大会、メダルを獲得した東京のパラリンピアン、5名いますけども、その功績を称えて都民スポーツ大賞を贈呈し、祝意を表します。
 特に、金メダルを獲得した水泳の秋山里奈(りな)選手、ゴールボールの若杉遥(はるか)選手の2名には、併せて東京都栄誉賞を贈って、その栄誉を称えたいと思っております。
 選手達は、自らの障害と向き合って、ひたむきに努力を重ねて、見事にメダルを獲得したわけですが、選手達の強靱な精神力がこの大きな功績に結実したものと思います。
 なお表彰式は、既に授賞が決定しているオリンピックメダリストとともに、10月5日午前11時から、都庁の都民広場において公開で開催します。式の詳細については、後日発表します。

2 「ビブリオバトル首都決戦2012」について

 それから、猪瀬副知事をリーダーとして取り組んでいる、言葉の力の再生プロジェクトの一環として、今年も「ビブリオバトル首都決戦2012」を10月21日に秋葉原で開催します。
この「ビブリオ」って、何だか分かる、皆さん。私も分からないんだ、これ。ラテン語だそうで、本という意味だそうですけどね。なら、「ブック」と言えばいいじゃないかと言ったら、若い奴は何か分からないことを言わないと行かないので、だからあえて分からないようにしたんだって。
 で、今度で3回目になるこのイベントは、全国の予選を勝ち抜いた大学生、大学院生が、自分の読んだ本の魅力を、自分の言葉で解説しながら語ると。そして、それを聞いた会場の参加者が一番読みたくなった本を選ぶという書評合戦でありまして、イベントポスターは、企業のロゴやCMなどを普段によくする、デザインを手がける、佐藤可士和(かしわ)さんが作成したそうであります。
 この書評合戦は、日本中の大学生がこぞって参加する秋の定番イベントとして根付いてきておりますが、若者の言語能力をより高めていくことを期待しております。この頃、あんまり皆本を読まなくなったし、青年の抱負とか何かこう演説会があるが、あんなものは誰かが書いたものか自分で書いたのか知らないが、舌っ足らずなところがあってですね、そんなことよりも非常に優れた本を読んで、先人の表現力とか知恵ってものを借りながら、それを自分の言葉でパラフレーズ(言い換える)して伝えるというのは、ある意味で非常にいい試みだと思います。

3 尖閣諸島に関する公開質問状について

 それから、例の尖閣の問題について、公開質問状についてですけども、本日、自民党総裁選挙の候補者に対して、9月18日を回答期限とした公開質問状を送付します。内容は、尖閣諸島に関する現状認識や実効支配の強化についてでありまして、公開質問については後ほど、この会見の後、配付しますが、それに対する各候補の回答についても公開をするつもりです。日本国の首相を目指す候補者の皆さんに、質問状への回答を通じて、見識、気概を示していただくことを期待しております。
 私から申し上げることは、以上です。質問があったらどうぞ。

質疑応答

【記者】本日午前、尖閣諸島周辺の領海内に中国の監視船6隻が相次いで侵入しました。従前より言われておりました、船だまりなど開発をすると中国を刺激する、などという見方が政府内にあったわけですが、現段階でもこうした過去に例がない規模の対抗措置を取ってくることにつきまして、どのようなご見解をお持ちでしょうか。

【知事】正に気が狂ってるんじゃないかと思うね。とにかく、シナ人ていうのは通例で、全部、全部じゃないかもしれないけど、俺のものは俺のもの、お前のものは俺のものって形でものをやられたら世界中たまったもんじゃないですよ。とにかく人の領土について、そこに資源があるっていうのが分かったら突然俺たちのものだと言い、それを核心的な国家利益だなんていうことを言ってね。
しかし、中は相当混乱してくると思いますよ、あの国は。階級格差が極端にひどくなって、金持ちは外国に資産を凍結して置いてあったり、それをほとんどの役人がやってるとか、こういう国っていうのは滅多にないと思うし、それに対する反発も鬱積してるでしょうけども。しかし、例のアリ族とかネズミ族という連中が、大都市で、エネルギーを鬱積させて、これから先、どういう形でそれが爆発してくるか、非常に私は社会的な不安定に晒されると思います。
 特に、インターネットのような、政府が掌握し切れないメディアというものが普遍化してくると、そういうところで情報がどんどん伝わっていって、1つの新しい社会心理構造って、つくっていくんじゃないんでしょうか。
 どうぞ、はい。

【記者】先ほど知事もおっしゃられましたが、自民党の総裁選が今日告示されまして、知事はこれから公開質問書のほうを出すということでしたが、もう、今日既に論戦も始まっていますが、ずばり、何が一番確認したいのかを教えていただけますか。

【知事】日本という国が傾いて沈没しつつあるんでね。これをどうやって持ち直すかっていうことを、戦略的なもの、大きな基盤整備があるでしょう。それから、具体的にそれをどう展開していくかっていうことを、こちゃこちゃ、こちゃこちゃ目先の数字並べるもんじゃなくてね。
例えば憲法なんてものは、自民党は従来から新憲法、新憲法って、憲法改正。改正じゃないんだね。日本人っていうのは小賢しいだけで、変に文言にとらわれて大きな発想できないけど、あの占領軍が占領を遂行するために統治下でつくった基本法が、いまだに国家の基本法として通用してるなんて事例っていうのは世界にないんですよ、歴史的に。だから、改正条項の問題じゃないんだよね。だからそれは、どれだけの既存の自民党の政治家、そのリーダーたちが歴史認識持ってるか知らんけど、人間の歴史ってものをちゃんと捉えて、そういうものを踏まえてからものを判断してもらいたい。
 それから、何回も言うけど、財政の再建は必要でしょう。それはいろんなこと、いろんな問題があるだろうけど。官僚がばっこして勝手なことをするような、基本的な会計制度ってものを変えてもらいたい。単式簿記なんて馬鹿なことをやってる国は、何回も言うけど日本の周りで北朝鮮とフィリピンとパプアニューギニアだけですよ。こういうものが通用してるから、特別会計が訳分からなくて、民主党は事業仕分けなんて馬鹿なことをやってるけど、あんなものでものができてくるわけじゃないんでね。そういう国家を基本的に左右してる大きな矛盾っていうものを、私はやっぱり政治家の見識で把握して、その上で具体的な政策を立ててもらいたいと思います。はい。

【記者】公開質問状の内容として、尖閣諸島のこと…。

【知事】いや、それはもう尖閣諸島の問題だけ。

【記者】でも、当然憲法の問題とか、会計制度の問題についても…。

【知事】これはもう、さんざん言ってきたんだ、私はもう。理解力がないから、自民党の政治家っていうのは皆。

【記者】尖閣諸島については、ずばりどうするかを聞きたいということですか。

【知事】そうですよ、具体的にどうするかですよ。シナが攻めてきてるんだから。
それから、(石原)伸晃代議士は「シナが攻めてこないだろう」って言ったけど、これはちょっともっと大きな背景があって。これはほかの政治家も知ってると思う、石破(茂)君も知ってると思うけど、ほかの人は知りません、話したことないから。戦闘能力っていうものを、対比っていうのを考えたほうがいいんだ。どっちが優劣があるかって、これを一番よく分かってるのは相手のシナだと思うね。だから、そういう意味で彼は言ったんでしょう。私はそう解釈して、彼もそういう認識で言ったと思います、日ごろの会話からいって。あんまり日本はおどおどする必要ないんだよ。特に、あの国が持ってる航空母艦なんてナンセンスで、ロシアから買ったらエンジン止まっちゃったんだ。で、文句言ったら、向こうがすいませんって言うんで、他にないからさ、巡洋艦のエンジン2つをもってくっつけたけど、出力が足りない。10時間走ったら止まっちゃうんだよ。あの航空母艦で艦載機の離発着訓練やったって事実は全くありません。
 そういうことも含めて、つまり、彼我(ひが)の持ってる本当の戦闘能力ってものを考えればね。安倍晋三君のときに、ある勝手な言い分をしてきて、外務省がおどおどして「どうしましょうか」といったら「こう答えろ」。「そんなこと言ったら相手は軍艦出しますよ」と言ったら、安倍晋三君は「こっちも出せばいいじゃないか」と、とたんにすーっと物事は消えたんだ。そういうものを非常にエピソーディシュ(逸話的)な話として、その背景に何があるかってことを考えるのが、諸君のような非常に選ばれたメディアの諸君の責任だと私は思いますけども。
 はい。

【記者】質問書、私、まだ見てないんであれなんですが、そこには、例えば船だまりをつくるとか、いつまでにつくるとか、そういった具体的なことは何か。

【知事】書いてあります。そういうことも考えてください。ただ仄聞すると、野田(佳彦)君は、最低、とにかく灯台だけはつくろうと言ったらしいんだけど、それも外務省の横やりで潰れたと。しかし、つくるんなら、いっぺんにものをつくったらいいんだよ。彼は最初、僕と会ったときに、「これはステップ・バイ・ステップでやっていかなくちゃいけないから、いろんなことをするためにエネルギーは必要なんで、まずあそこに太陽光パネルを設置して云々」と言うから、それは君、他の事業と一緒にやることじゃないかと言ったんだけどね、そんな程度の認識だったな。
 はい、どうぞ。

【記者】今日、6隻が相次いで侵入したことに戻るんですけれども、これを国はどう対応すべきだと思いますか。

【知事】そんなもん国に聞いてくれよ。俺に聞くべきじゃないよ。追っ払えばいいんだよ、そんなものは。人の家にずかずか土足で踏み込んできたんだったら、追っ払えばいいじゃないですか。

【記者】自民党総裁選の顔ぶれが揃ったんですが、候補者に対してどういったことを求めますか、尖閣に対して。

【知事】だから、今言ったじゃないの。人の話、聞いてなさい。

【記者】改めてお伺いします。

【知事】改めて、同じことを今言ったんだ、ほかの人の質問に。
 はい、次。どうぞ。

【記者】国の新しいエネルギー政策について、1点お伺いします。野田政権は本日、エネルギー政策会議及び関係閣僚会議を開き、2030年代半ばに原発の稼働率をゼロとすることが可能になるような案を固めようという情報が入ってます。先日、敦賀で高速増殖炉を見学なさいましたが、こういったこと等を勘案して、今回、野田政権が決めようとしてる将来のエネルギー政策について、一言いただければと思います。

【知事】あなたね、もんじゅという、画期的なファストブリーダ(高速増殖炉)が何で止まってるか、知ってます?行ってみたことあるの。

【記者】先日、行きました。

【知事】あ、そうか。つまりちょっとした故障でしょ。インシデントなんだよね。それで訴訟を起こして、大変だ大変だって。その前の訴訟になるオブセッション(強迫観念)というのは原子力が危ないってことのそういうトラウマでね。それで訴訟が起これば訴訟のための手続きを延々と15年間、あれ、止まったままでいるわけですよ。他の、原子力をつくってる廃棄物を再処理するために六ヶ所村を設けて、もんじゅが動けばそこに蓄積されている廃棄物ってのはもう一回再燃焼されて非常に効率が上がるわけだけども、とにかく原子力は怖い、原発は怖いというトラウマ、原爆の被曝という苦い体験がありますけど、そういうものを踏まえてのセンチメントで、それが訴訟にまで発展して、ああいう、普通の原発と違ってそういったものの汚物っていうものを再処理してエネルギーを出す、電力を出す炉までを止めてしまったら、私は本当に馬鹿げたことの話、とっても怖いと思いますね。
 そういったものも斟酌(しんしゃく)せずに、政府が、例えば10年なら10年の計画できちっとした経済成長というものを換算して、そのためにどういう配分でエネルギーを供給するか、そのために原発がどの程度要るかというものを考えずに、何年か知らないけど30年までに原発全部変えるといったらただのセンチメントで、僕は官邸の前で騒いでる連中見てると、1960年安保で、安保について全く知らないのに安保反対って騒いだ連中とよく似てると思いますな。はい。
 で、我が盟友の亀井静香代議士までがあそこへ行って原発反対演説をしてるっていうのは、私にはよく分からんね、これ。どうかしちゃったんじゃないか、あの人。
 はい。ほかに。はい、どうぞ。

【記者】尖閣の国有化について、中国政府の反発と相まって、中国国内で日本人が暴力を受けたりですとか、タクシーの乗車拒否であったりという嫌がらせ行為であるとか、暴行などが起きてますけれども、こういうようなことについては、知事はどう…。

【知事】これは非常に卑劣な行為で、彼らの教養水準というのが分かるというのか、共産党独裁の中の社会、そういう社会の中の国民の発想力の貧しさというか、狭められた貧しさを感じますがね。前も何か問題あったときにフジタの社員が4人、理由もなく拘束されたでしょう。問題を起こしてる相手の、全く関係のない一般の国民を人質に取るようなやり方ってのは、私は本当に卑劣だと思いますな。恥じたらいいと思う、僕は。あの国は、かつてはいろんな教養を持ち、文化もあって、それから孔子とか孟子とか、日本に1つの価値の体系ってのを教えるような先人がいたけども、そういったものを全く喪失して、共産党の教導のもとにああいう問題を起こして平然としてる国家ってのは、私は信じられないし軽蔑しますね。卑劣なやり方だね、これは。
 はい、どうぞ。

【記者】尖閣の国有化についてなんですが、国有化に伴って、領海侵犯以外にも中国政府が経済制裁に出る可能性が取り沙汰されたり、日中交流事業で影響が出たりしてますけども、そもそも国有化のきっかけとなったのは知事の尖閣購入表明ですけども、表明以降の知事の言動が中国の政府や国民を必要以上に刺激して、日中関係を悪化させてるのではないかという見方もあるんですが、そこについてどう思いますか。

【知事】それは朝日新聞の見方だろうね。君ら、それじゃチベットについてどう思うのかね。チベットっていう国がなくなっちゃったね。これ、同情しないのかね。それと同じことになるよ、1点突破、全面拡大で。私は日本をチベットみたいな国にしたくないね。そういうことになるんだったら、経済利益、失ったっていいじゃないですか。民族の伝統とか文化っていうのを抹殺されてあの国の属国になることが、私、よっぽど嫌だね。経済権益失うんだったらほかで権益広げたらいいじゃないですか。その可能性、いっぱいありますよ。
 朝日ってのはどんな新聞か知らんけど、人民日報と同じような論説掲げないほうがいいよ。な。反省しろよ、君らなんかだって。頼むよ本当に。日本を救うためにこっちはやってるんだから。

【記者】追加で…。

【知事】駄目だ。はい、どうぞ。

【記者】自民党の総裁選の中で、候補者の中には海上自衛隊の訓練など、周辺の警備強化を打ち出している候補者もおられます。今回、知事は船だまりの建設などということで、自衛隊については特にこれまでの発言では求められていないと思いますが、ご見解はいかがでしょうか。

【知事】それは、今限りで言うと、海上保安庁の守備力、警備力を強化しろと言うんでしょ。それでいいじゃないですか。それで済まなかったら次のステップのことを考えたらいいんでね、向こうだって軍艦送ってきてるわけじゃないわけだから。だから、向こうが体当たりするんだったらこっちも体当たりしたらいいんだ、追っ払うために。

【記者】もう1点。10月の都の調査というのは、もう、行わない方向…。

【知事】ああ。これはもう、国がお買いになったんですからね。公共のために彼らがどういう調査をするかってのは向こうの責任の問題でね。何もしないってことが、国があれを高い税金払って購入して、管理するっていうことの責任の履行になるんですかね。何もしないってことが。しかも、相手のシナがああいう挙動に出てるときに黙ってることが政府の責任の履行になるのかね。
 どうぞ。

【記者】先ほど質問がありました2030年代に原発ゼロにするエネルギー政策について、関連で1問伺います。商業用原子力発電所が実際に停まった場合に、東京への送電も大きな見直しを迫られることになると思いますが、もんじゅのような先端技術とは別に、家庭や企業が使うような電気で、原発が使えなくなる場合、東京への経済的影響はどういうふうに出ると…。

【知事】それは大きいでしょうね、ものすごく。東京だけじゃなしに日本の経済全体にとって。前も話したと思うけど、何年前ですか、電力が制限されて結局コストが上がったときに、日本のアルミ業界っていうのは全滅したわけですから。この間もテレビでやってたけど、どっかの製鉄所が、中クラスの製鉄所でしたけども、電力のコストの安い夜中に仕事して昼間休んでるという、そういうもっと徹底した制約を受けるでしょうな。
 それで、それを失って失業者が増えて自殺者もできても原発を止めるんなら、私はやっぱりちょっと、そこら辺のところは短絡的だと思いますよ。
 はい、どうぞ。

【記者】帰宅困難者問題なんですけれども、このほど東京都の地域防災計画が発表されましたけれども、この前、石原都知事が、超高層ビル街の1、2階を開放するということに賛成していただけまして、それを実行するというふうにお約束していただいたんですけれども、今回の防災計画の中にはそれが反映していないように私は見ているんですが、その辺はどうお考えになっていますでしょうか。

【知事】そんなものは通達すれば済むことで、それに従う会社も従わない会社もあるかもしれませんけど。繰り返して物を言えばよろしいんでね。私、詳細眺めてませんけど、必要だったらすぐ入れますよ、文言が足りないんだったら。

【記者】例えばこういう一時避難施設が、どこの地域でも足りないと、帰宅困難者の数に比べますと。ですから安全な建物には、もう、その避難場所として義務付けるという、何か方法を決めていただけると、かなり進むんじゃないかと思うんですけれども。

【知事】どういうふうな形で、どういう文言で義務付けるかはこれから研究しますけどね。義務付けるということを、それ、非常に厳しく監督するまでもなく、持ちつ持たれつなんだから、困ったときに同胞を助けるためにビルの門戸を開くというのは当たり前のことだと思うけどね。それができないんだったら、それはやっぱり厳しい罰則までくっつけてですな。この間のJR東日本だって、それで懲りて社長が謝りに来たけどね。ああいう過激な組合に仕切られてる会社ってのは特別だけどさ、普通の会社だったらそれは門戸開けるでしょう。

【記者】そして、それをまだはっきりと公開するといいますか、避難所として開放するということを決めていないビルもたくさんあるわけですね、超高層ビル街の中には。

【知事】あ、そう。

【記者】ですから、そういうものをどんどん公表していくぞという、きちっとした姿勢を見せていくことが、ここでは大事じゃないかなと思うんですけれども。

【知事】なるほど。いいことだ、やりましょう。
 はい、どうぞ。

【記者】オリンピックの支持率についてなんですけれども、招致委員会が調べたところ、ロンドンオリンピックの開催前は58%が賛成でした。開催後は66%と、8ポイント上がったわけなんですけど、これは日本勢の活躍ですとか、あとはパレードの影響があると思うんですが、これについてはいかがでしょうか。

【知事】結構ですね。大変ありがたいことだと思いますよ。心強いと思いますよ。もっともっと高めたいけどね。
 ただ、この間のパレードね、なでしこジャパンが世界選手権優勝したとき、何でやらないんだと僕は怒ったんだ。で、この間やった。ヘリコプターの映像見てると、銀座の横のちょうど通りまで、背伸びしたって見えないところまで人がびっしりで、あの50万っていったって、まさにその数字のとおりの人出だと思うけど。東京の人間って何%いるのかね、あの中に。おそらく90%ぐらいは地方の人だと思いますな。それだっていいじゃないですか。ただ、だから、何もオリンピックっていうのは東京の都民だけでやるもんじゃないんだ。東京の都民っていうのはかなりシニック(皮肉屋)だから、これ日本人全体でやるんでね、だからIOCの調査、日本中でやってもらいたい、調査を。
 はい、どうぞ。

【記者】自民党の総裁選に絡んでなんですが、直近、知事は立候補されている伸晃さんにどんな言葉をかけられたんでしょうか。

【知事】ノット・マイ・ビジネス(私には関係ない)って言いました。
 はい、どうぞ。

【記者】大阪の橋下市長のことですけれども、日本維新の会でしたっけ、新党を立ち上げましたけど、全国に選挙に350人の候補者を立てるであるとか、20分以上の熱弁を振るったり等々しておりましたが、結党をどうご覧になるかということと、それから、市長をやりながら政党の代表をするということを言っておりますけども、その点についてどう思われるか。

【知事】これは他人が云々すべき問題じゃないと思います。彼はやっぱり自分の故郷の大阪、大阪府、大阪市を思って、知事をやり、あえて市長に転じたわけでしょう。それはやっぱり今の中央集権の、中央の役人が何もかも牛耳るみたいな、この政治の体制を変えようという形で、私だってそれでやってきたんですよ。私が就任したときのこと皆さん覚えていないかもしれない、彼は今、大阪から日本を変えると言ったけど、私は就任したとき、東京から日本を変えるって仕事を始めたんだ。覚えてるよな?覚えてないか。

【記者】覚えてます。

【知事】覚えてるでしょう。古い人は覚えてくれてるんだ。どうもありがとう。そういうことですよ。
 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)