石原知事記者会見

平成24年6月7日更新

石原知事定例記者会見録

2012年6月1日(金曜)
15時00分〜15時30分

知事冒頭発言

1 尖閣諸島の寄附金について

 まず、尖閣諸島の寄附金についてでありますけれども、尖閣諸島に関する寄附金が昨日、10億円を超えました。本日正午現在の速報値では、10億1000万円となりました。また、件数についても7万件を突破しました。わずか一月で、ここまで多くの志が寄せられた事に大変驚いておりますし、また、改めて感謝申し上げます。都民、国民の、国土を守りたいという強い思いを確かに受け止めて、尖閣諸島の購入に向けて、今後も手順を踏んでまいります。
 なお、添えられた手紙の中に、非常に感動的なものがありましてね。私は貧乏で、家族3人ですけど、協議して1人1万円ずつ、合わせて3万円寄附します、とか、ゆうちょの問題ですけど、自分の村は非常にへんぴな所で、みずほ銀行なんかないと。みずほ銀行ということなので、バスに乗って1時間近く、近くの大きな町まで行って献金しましたが、田舎の人達も志のある人が多いと思うので、是非ゆうちょにも口座を設けてくださいって、これは非常にありがたい献言で、早速、事務的手続きを進めておりまして、来週にはこの件に関しての口座番号などを案内できる見込みであります。

2 シンガポール出張について

 もう一つ、シンガポールに出張いたしますが、東京が創設したアジアの大都市ネットワークの会議でありますけれども、6月の29日から7月2日まで、シンガポールが今回の番なので参りますけれども、アジア大都市ネットワーク21の、11回総会、及び同時期にシンガポール政府が開催する世界都市サミット2012にも出席するつもりであります。
 発展を続けるシンガポールを舞台に、都市の経済成長と環境の両立に向けて、東京発の先進的な環境政策や新しいエネルギー政策を紹介するとともに、各都市との議論を深めて、連携して課題解決に取り組んでいく必要性を改めて訴えたいと思っています。
 また、このたびモンゴルの首都ウランバートルと、ロシアの、アジアに属する、ウラル山脈のこちら側のトムスク州の2都市から新規加入の申請があります。これは、前にプーチンが来たときに彼と話して、そういう申し込みをしましたら、是非やりたいという事で、こういう事になりました。大変喜ばしい事と思います。総会の議題として、加入を決めてまいりますが、アジネットを開始してから10年を経過して、第2のステージとも言えるこの時期に、新しい仲間を加えてネットワークの活動を拡充し、引き続きアジアと東京の更なる発展に寄与して行きたいと思っております。
 会議の詳細については、後からその係から説明いたします。
 質問があったら、どうぞ。

質疑応答

【記者】尖閣諸島の件ですが、先週知事が上陸申請について、これ、多分、政府はうんと言わないだろうなというような発言がありました。これは何か政府側から感触のようなものを得ているのか、根拠を教えていただきたい。

【知事】根拠は、私は、昨年ですかな、自民党の谷垣総裁に、民主党にも同じ志の人がいるだろうから、超党派で議員団を組んで、尖閣に派遣して、国政調査権を行使したらどうですかと。石垣の市議会議員が上陸するという事は、これは国家として拒んだようだけども、市議会議員とまた国会議員とは違うので、国政調査権があるんだから、是非なさいと言ったら、委員会にかけると言うから、それは、そんな事をせずに真っすぐ行ったらどうですかと言ったら、いやいや、やっぱりその方がスムースに行くと思いますからと言うので、委員会にかけて、理事会で承諾されたんですけども、報告があって、半年経っても行かない。どういう事なのか聞いたら、政府に申請したら(海上)保安庁の船を出さないと。これ、どういう事なんですかね。国会議員が国政調査権に則ってあそこに上陸して、いろんな視察をしようという事を、国がその便宜を図る代わりに、足になる保安庁の船を出さないというのは、私は、これは非常に面妖な、おかしな話だと思います。だめだったら、東京都で、小笠原とか沖ノ鳥島に使っている船がありますから。やっぱりあなた方は頑張って、国政調査権を国会議員が駆使できるように、政府に、朝日新聞、何考えているか知らないけども、国政調査権、国が協力するのは当たり前じゃないですか。朝日もそれを書いたらどうなのかね。

【記者】国政調査権でさえも、行使しようとしても上陸できなかったというのが、先週の発言のご理由だったと。

【知事】そうですね。はい。

【記者】そういう風になってくると、許可がされない場合に、現地調査というものを結局しないで購入するというお考えはあるんでしょうか。

【知事】いや、ですから、東京は東京の方便を設けて、東京の船で上陸をします。民間人の正当な取引というか、国がね、阻害する理由がどこにあるんですか。告訴起こして、裁判してもやりますよ。
 はい。どうぞ。

【記者】国が許可しないでも、東京の船で行くという事ですね。

【知事】いや、国がどういうつもりで保安庁の船を出さないか知らんけど、だったら東京は東京の船で行きますという事です。
 どうぞ。

【記者】自民党が衆院選のマニフェストの原案に、尖閣の国有化を明記するということが報じられましたけれども、ひょっとしたら選挙が年内にもあって、その尖閣を国有化したいという政権が誕生するかもしれませんけど、その場合、都の計画というのは。

【知事】ああ、結構ですね。国がもともとやるべき事なんだから。国がやらないから、都民も国民ですから、それぞれこの国を守ろうという、これはたくさんいますから、私達が敢えてやっている事でね。筋が違うと言えば筋が違うでしょうが。国がやるべき事を、この国の国土を国が責任持って守らないんだったら、誰かやらなきゃいけないんじゃないですか。

【記者】じゃ、都が買う前に、もうその計画はとりあえず中止して、国に委ねるということもあり得る訳ですか。

【知事】国がその意思をはっきり表示すれば、いつでも、その献金も含めて、国民の意思を国が代行するのに協力しますよ。

【記者】選挙に絡んでなんですけれども、知事は政治塾などでいろいろ注目されておりますが、今現在、選挙についてどのようなお気持ちを持たれておるんでしょうか。

【知事】あまり興味無い、今。この間の野田(佳彦)・小沢(一郎)会談を見ても、ずるずるずるずる延ばして、自分の今の持ち分を失いたくないというような、それだけの魂胆しか見えなくて、何がどこまで考えているのか。
 小沢君にしたって、消費税上げる前にする事がある。もう少し具体的な事を言ったらどうですか。もう抽象的な話ばっかりで、国民の意思だとか、国民のためとか。じゃあ、国民のために、消費税を行う前に、何をゴーするか、どうするかという事。恐らく、亀井(静香)君なんかが知恵を付けていると思うけど、亀井君は具体的な案を持っていますがね。それは果たして出来るか出来ないか分かりませんよ。しかし、そういう事をもっと具体的に口にしないで、あんな抽象的な事を言ったって、国民は付いて行かないと思う、僕は。

【記者】あと、寄附なんですけれども、10億円が集まった、その寄附は、国が尖閣を買うといった場合、国に譲るという事が…。

【知事】それは、そのために皆さんが献金してくださっている訳ですからね。島を買った後も、いろんな仕事もあるでしょう。そのために用立ててもらったら、献金してくださった方は是とするんじゃないんでしょうか。
 どうぞ。

【記者】Do you think the economic crisis in Spain could affect to Madrid Olympic candidature and it would benefit Tokyo?
(スペインの経済危機がマドリード五輪招致に影響を与えると思われるか、またそれが東京に有利に働くとお考えか。)

【知事】それはIOCが判断することですね。
 どうぞ。

【記者】The other day at the Foreign Correspondents’ Club, you made some comments on the low support of Tokyo residents for the 2020 Olympics, and you said that Tokyo residents take things for granted, and they are different species from other Japanese people. Would you care to further comment on those comments?
(知事は先日の外国特派員協会での会見で、2020年五輪に対する東京都民の支持が低いことについて、都民は何事も当たり前と思っている、他の日本人とは違う人種になったとおっしゃっていたが、その件についてもう少し詳しくお話いただけないか。)

【知事】あの時は、ちょっと私、言葉が足りなかったと思います。非常に未だに、機が熟してきたと思うのに都民の支持率が少ないというのは、とても残念な事ですがね。これは日本人の一つの特性なんでしょうか。1964年のオリンピックの時には、本当に皆が一体感持ってやりました。しかし先般の、ブラジルに決まった時のコペンハーゲンの前後の支持率は、調査団が来た時はいささか上がりましたが、他に比べて高いとは言えなかった。ただ、前のワールドカップの時は、一旦試合が始まったら、本当に国民全体が一心同体になって日本のチームを応援しました。あれが1つの日本人の特徴かも知れないけど、1964年の頃に比べると、日本人も贅沢に慣れちゃって、何があっても当たり前だ、みたいな奢りがあるかもしれない。
 しかし、必ず、事が進むに連れて、オリンピックに対する期待と待望論が高まっていくと思います。もし我々が、ブエノスアイレスですか、そこでオリンピックの主催の資格を得たなら、非常に短期間に、私は、日本人は一体となって、完璧なオリンピックができると信じております。

【記者】尖閣の問題について、国がしっかりしないから都が積極的にやっていくという事、とても斬新な考えだと思うんですけど、一方で、住民投票の、この条例案に対して、知事意見の中で、エネルギー問題は国の判断でやるべきであると。そこでは都は関わるべきではないという趣旨の発言をされていると思うんですけど、その基準の違いをもう少し説明していただけないかと思うんですけれども。

【知事】基準って何ですか。

【記者】一つに関しては、尖閣の領土問題については、都は積極的に関わって行くと、しかし、エネルギー問題にはやっぱりタッチできないという、その都と…。

【知事】それは、物事の成熟と言いましょうか、タイミングと言いましょうか、それがあるんじゃないでしょうか。国がまたいろんな組織を作って、これからの経済成長、発展を何%に見込むか、まだはっきりしませんが、そういうものを一応想定して、それに必要なエネルギーというものの配分を考えようとしているようですけども、部分的な報告を受けていますが、これはやっぱり国が責任を持ってエネルギー政策というのは決める事で。東京は東京で、天然ガスを仕入れての東京独自の発電所を造る事は考えてますよ。しかし、それは東京都にとっての問題であって、国全体の繁栄、経済発展というのを考える時に、エネルギー問題というのは欠かすことが出来ないでしょう。それを国がまだ決めかねている時に、その大きな要因である原子炉について、黒か白かという拙速な判断って、私はすべきじゃないと思っています。

 尖閣は、人民日報ですか、今年の春、日本の実効支配をぶち壊すために、私達はもっと果敢な行動を取ると、そのための機材も備えると宣言してるじゃないですか。お前の国に強盗に入るぞ、家に強盗に入るぞと言われて、戸締まりをしない馬鹿はいないと思う。
 この間の、あの衝突事件にしても、私は11日に(国会に)参考人に呼ばれているので、行きましょう。だけど、その時に他の人も呼ぶらしいけど、是非、あの時あの犯人の船長を即座に釈放した、彼の責任でしたという、事の大事というのを鑑みて、あの犯人を即座に釈放した、地検の検事にそんな権限がありますか。あの検事を、是非参考人に呼んでもらいたい。そういう物を尽くしてからでないと、私は政府を信頼出来ないからこそ、仕方ないから東京は言い出したんでね。
 本当なら、もっと早い、自民党の政府の頃からも、折角日本青年社が造ってくれたあの灯台を、保安庁に頼んで見てもらって、ここが足りないという事で指摘を受けて、2カ所直して完璧な灯台にしたのに、いざそれを(旧運輸省の)水路部に頼んで海図に記載しようと思ったら、外務省が待ったを掛けたんですよ、時期尚早だと言って。何が時期尚早なんですか。ちゃんとした発光物があるのに、それが海図に記載されなかったら、あの辺り、暗礁の多い所ですから、航行する船の本当に安危にかかわる。それを無視して、外務省は何におもねってか、何を鑑みてか知らないけど、時期尚早と言って、20年近く灯台を海図に載せなかった。
 私の息子が国交大臣になったから、私は強く言いまして、小泉総理もそうだという事で納得して、やっとその海図がチャートに載ったんですよ。あの峻険な条件の悪い島で灯台を造る時に、青年社の連中、あそこの石垣の支部長、過労で1人亡くなりましたよ。そういう事を知ってか知らないか知らないけど、手前らの保身のために、外国におもねっているか何か知らないけど、危険のある措置というものをあえて平気で採る。立派なものが出来ているのにそれを放置して、正式にチャートに記載しないという事を、一体、外務省は何の責任で言うんですか。また、それに従った政府は、私は信用出来ないね。
 はい。どうぞ。

【記者】先ほどの尖閣諸島の寄附金10億円についてお伺いしたいんですが、当初、寄附金を募る時の想定されていた金額というのは何か、幾らぐらいというのがあったかというのと、あと、全てを寄附金で賄うというようなお考えというのはあるか、見通しを。

【知事】私は、寄附の事は申しましたが、こんなに沢山集まると思わないし、これからもうちょっと確かなキャンペーンもして行きたいと思います。それによって、寄附金全体であの島の購入を賄えるんなら、それに越した事はないじゃないですか。税金、使わずに済むんですから。という事です。
 はい。どうぞ。

【記者】生活保護について伺いたいのですが、近年、有名お笑い芸人の母親が生活保護を得ていたということが問題になっていて、その点について改正も行うべきではないかという議論が起きていますが、その点についての知事のご見解を。

【知事】全く賛成ですね。私もこの間、どこかのテレビ局が特集やったけど、大阪の西成区では、4人に1人が、4人に1人ですよ、生活保護を受けていて、生活保護のお金が出た時に皆パチンコ屋の前に並んで遊んでいるっていうんだ。その実態がテレビに出ていましたが、私はやっぱりこれは反省し改良すべき事だと思うし、使われているのは国民の税金ですからね。

【記者】追加でお願いしたいんですが、以前、東京都であったような明らかな不正受給ではないと思うんですけども、道義的にどうかという受給について、東京都として何かしら対策を取って行ったり、国に訴えたりという事は考えられるんでしょうか。

【知事】それは国が決めた一つの制度ですから、それが厳密、公平に行われるための手だて、規制というのは、法律内で国が作るべきじゃないんでしょうかね。
 ただ、前からもありましたよね。東京でも、それは噂と言いましょうか、半分本気か半分冗談か知りませんが、生活保護費が出る時に、貰いにに来る女の人が指にちっちゃなダイヤモンドの指輪をしていて、軽自動車に乗って来ると、これはどういう事かというような、嘘か本当か知らないけど、そういう噂が立っていた事がある。
 実際に一部の、大阪なんか極端な形である訳でしょう。それを全部変えようという事で、あえて橋下(徹 大阪市長)君は、知事から市長に転じて、まさにその火中に身を投じて、それをぶっ壊そうと思っている。私はそれに期待するし、それは勇気のある事だし、ある意味じゃ政治家にとって非常に危険な事を覚悟の上での彼の決断だと思いますよ。大阪の市民だけじゃなしに、国民全体が、彼のそういう意志というものに、賛成して後押しして、この歪んでしまった、国民の犠牲の上に払われている、ある意味じゃ負担の上で払われている生活保護のシステムというのは、もっと厳正に変えるべきだと私は思いますな。
 はい。どうぞ。

【記者】橋下市長の事なんですが。

【知事】それは橋下君に聞いてくれ。俺に聞いても分からんよ。

【記者】原発に関係してくる問題なものですから、ちょっとお聞きしたいんですが。橋下さんが、今度の原発再稼働につきまして、賛成という方向に転換なさった訳ですが、この一連の流れを見ていますと、都知事の予想どおりの筋書きになったのかなと思うんですが、このあたりはどういう風に読んでおりましたでしょうか。

【知事】その前に、この間の選挙の時に、「週刊文春」と「週刊新潮」が非常に露骨な、彼の出自に関しての、マイナスキャンペーンをやった。その雑誌が、どうしてああいう風な事をしたのか、私は不思議だったけど、仄聞ですよ、しかし、関電がそれをバックアップしたという、これは本当らしいね。それは、私、あなたが確かめたらいいと思うんだ。そういう事実というのは、これはやっぱり関電っていうのは、何に動かされたかといったら、絶対、橋下に反対な大阪の組合っていうものに動かされたんでしょうね。そういう個人的遺恨があれば、彼もいささか感情的になるでしょう。それはならざるを得ないでしょう。非常に卑劣なことをやったわけだから、週刊誌は。私、見ても、本当に恥ずかしいと思ったね。これが日本のメディアかと思ったね。人の出自について、ああいうマイナスキャンペーンをするというのはどういう事なんだ。家族もいることだし。あれで橋下君の息子さん、子供さん達は学校で迫害されたんですよ。だから、やっぱり、いささか不愉快な、極めて不愉快な念が彼もあったと思うし、発電会社に対するコメントに出て来るのは、私はやむを得ないと思う。彼は、結果としては冷静な判断をしたと思いますけどね。

【記者】橋下さんが今回、豹変し、豹変といいますか、再稼動を支持したという事におきましては、理由を挙げておりまして、1つは、やっぱり政府の安全基準がまだ暫定的なものであると、これが1つと、それから、再稼働は夏のピーク時だけに、電力の足りないときだけ稼働すれば良いんだと、こういう事を申し添えている訳ですが、こういう考え方についてはどういう風にお考えになりますでしょうか。

【知事】やっぱり彼の立場として、あれだけの事を言い切った後、関東に比べて関西の方がよほど電力不足というのが懸念される事態になれば、それは首長としても、今、ぶっ壊れて故障を起こして動かない原発じゃないんだから、それはそういう妥協をするのは当然だと思うし、冷静な選択だと私は思っていますけども。豹変じゃないと思いますな、彼は。
 はい、ほかに。どうぞ。

【記者】都の長期海外留学制度の1期生に、定員の4.3倍に当たる642人が応募しました。この留学制度の応募者の3分の2は女子生徒だったという事なんです。東京都の海外留学支援制度で、高校生を留学させるという事で。反響が大きかったという事なんですが、その3分の2が女子生徒だったという事なんですけれども、その反響について、知事はどのように。

【知事】それは、あなた方、女性のほうが強いもん。男は皆だらしないけど、日本の男は。それは女のほうがしっかりしているからね。頑張ってよ。
 はい、どうぞ。

【記者】尖閣諸島の問題ですけれども、都知事の寄附金、きょう現在、10億円を突破したにも関わらず、中国政府は反発著しく、中国は尖閣諸島は古来の中国の領土だと主張しています。ただ、そういう強硬な姿勢で、両方とも相入れずというんじゃなくて、かつてアラスカをロシアが、あの領土をアメリカが3万ドルか5万ドルで買ったように、その集めた寄附金の中で中国から買い取るというようなことは考えられるんでしょうか。

【知事】中国から買い取る?

【記者】領有権を主張しておる以上ですね、そういうような。

【知事】あの島が中国の物なら、そういう論は成り立つかも知れんけどね、あなたは何、勘違いしているの。歴史も知らずに余計なことを言わないほうがいいよ、本当に。

【記者】でも、向こうは主張していますよね。

【知事】主張は主張でしょう。彼らがそう思うんだったら、何でアメリカが沖縄を統治して、あの尖閣を爆撃のターゲットとした時に、うちの島を爆撃の対象にするなと抗議しなかったんですか。あなた、ナンセンスだ、そんな事。
 はい、どうぞ。

【記者】実は来週、総選挙がありまして、と言いましても、知事もご親交があると思いますが、オリンピック招致評議会メンバーの秋元康さんがプロデュースをされているAKB48というアイドルグループの総選挙があるんですが、知事、ご関心はございますでしょうか。

【知事】なかなか上手いセールスをやっているなと思いますね。ああいう知恵を借りたいよ。日本の役人には出てこない知恵だと思うよ。
 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)