石原知事記者会見

平成23年9月8日更新

石原知事定例記者会見

平成23(2011)年9月2日(金曜)
15時01分〜15時25分

知事冒頭発言

1 名誉都民について

【知事】冒頭、私から1つだけ申し上げます。
 冒頭、私から1つ。今年の「名誉都民」の候補者として、50音順に申し上げますと、小野喬(たかし)さん、体操の選手です。水木しげるさん、有名な漫画家。この2人を選びました。
 小野さんは体操の選手として、ヘルシンキオリンピックから東京オリンピックまで、4大会に連続出場して、5個の金メダルを含めて、日本人最多の13個のメダルを獲得した名選手です。「鬼に金棒、小野に鉄棒」と称されて、体操ニッポンの黄金期を支えたお一人であります。かつての私の選挙区の大田区の池上本門寺という大きなお寺があるんですけれども、そこの中に、子供さんたちのために、山門をつくったり、お寺を立派にするとか、子供のための施設つくろうというんで、貫主さんにかけ合って、子供のための体操教室つくったりして、そういう点でも、本当に地道な活動をしてきた人です。
 また、現役引退後は、そういった施設を通じて、子供たちその他、体操競技選手の育成を努めてきて、高齢者などを対象に、地域でのスポーツの普及なんかもしてきた。本当に地道な、奥さんの方が参議院議員で有名だったけれども、そういう選手です。
 それから、水木さんは、皆さんよくご存じでしょうけど、先の太平洋戦争で左腕を失いながら、漫画家として、50年以上の経歴を持って、独特の感性で独自の作風を確立されました。妖怪人間というんでしょうか、「ゲゲゲの鬼太郎」一つ見ていても、ああいう発想の漫画というのは今までなかったんで、漫画界の天才の一人だと思います。
 「ゲゲゲの鬼太郎」というのは、子供で、おばけだけれども、これは逆に、子供たちにも非常にもてて、子供にも大人にも人気のあるキャラクターをつくられたと思うんですが、まだお元気で、年を聞いたら89歳ということなんですが、それでも幾つか連載をして、活発な創作活動をしていらっしゃいます。漫画を通じての文化の興隆に大きな仕事を残されたと思います。
 それぞれの分野におけるお二人の素晴らしい功績は、都民が敬愛し、誇りとするものであると思います。次の定例都議会で議会の同意をいただいて、顕彰式を行うつもりであります。
 私から申し上げることはそれだけです。質問あったらどうぞ。
 どうぞ。

質疑応答

【記者】知事が期待すると話していた野田(佳彦)総理なのですけれども、今日、新内閣の閣僚が決まりました。税制の要である財務大臣に安住(淳)さんが就任しましたが、今回の内閣の顔ぶれを見て、知事はどんなふうに……。

【知事】分からない。僕、全然知らない人ばかりだから。ただ、総理大臣の野田さんは、なかなかいいと思います。松下政経塾って、率直に言って嫌いなんだよ。あそこを出た政治家というのは、一昨日の新聞の社説を読んでいるみたいにぺらぺらしゃべるけれど、内容がなくてね、そういう点では、野田君というのは、身体性、心身性、つまり身も心もこもった言葉を使いますな。
 私も、芥川賞の、期待している若い人を育てていくのを楽しみにしている。他の文学賞は面倒くさいから辞めちゃったんだけれども。ただ、この頃の若い人の小説というのは、心身性がないんだね。薄っぺらくて、自分の言葉で書いていないの。だから、本当にいつもうんざりするんだけれど、今回なんかも僕は結局、誰も選ばなかったんだけれども、駄作のオンパレードで、うんざりするんだが。
 政治家の話聞いていても、どこかで聞いた言葉でぺらぺらしゃべっているけれど、野田君は、自分の言葉を持っていますよ。言葉を持っているのは大事なことで、自民党には漢字の分からない総理大臣もいたけれど、彼は漢字もちゃんと読めるだろうし、自分の言葉も持っていると、これは大事なことだと思います。外国人にどう受けるとか、そんなのは別にして、日本の総理大臣なんだから、国民の感性につながってくる言葉で話をするということは、とても大事だと思うし、そういう点で期待していますが、後の方は分からない、やってみなければ、これは。運動の選手と同じで、走ると思ったら走らない人もいっぱいいるから。はい、それだけ。
 どうぞ。

【記者】昨日、2020年のオリンピックの招致の期限が締め切られまして、今日、IOC(国際オリンピック委員会)が立候補都市を発表する予定です。これまでのところ、東京、ローマ、マドリード、イスタンブール、ドーハ、バクーが立候補を表明しており、この6都市の戦いになると思われますけれども、一番のライバルはどちらだとお考えでしょうか。

【知事】分からない、やってみなければ。そんなこと、今ごろ分からないし。
 それから、相手の評価とか、特に、相手をけなすことはルールで禁じられているみたいですから。誰が眺めても弱いところ、強いところ、色々あるでしょうし、東京が前に出したプランというのは、決して悪いものじゃなくて、今日も、イギリスのスポーツ担当の大臣が来て、いろいろ話もしましたが。その時に言ったんだけれど、セバスチャン・コーという、今度のイギリスのオリンピックの最高責任者というのは有名な中距離の選手なの。なかなかとっつきの悪い男で、彼がコペンハーゲンで決まった時に、来て、肩すくめて、「私は東京のプレゼンテーションが最高だと思ったが、こういうことになったね」。非常に皮肉たっぷりに帰りましたよ。それをもってよしとするか、大きな自信とするかはこれからの問題だけれど、その前にJOC(日本オリンピック委員会)が、もうちょっとしっかりしないと、パワフルにならないと、だめだね。すべて東京に頼んで、あの人に会ってくれ、この人に会ってくれ、あの人の手握ってくれ、初めて会った人間とハグしろなんて、そんな知らないよ、私は。そんなことでキャンペーンができるわけないの。それから、IOCもいろいろ問題があるようですな。はい。

【記者】先ほど知事、よく分からないとおっしゃいましたが、野田新内閣。その中で、知事も知っていらっしゃると思うのですけれど、蓮舫さんも、行政刷新担当大臣にまた選ばれましたが、まず、この点は、コメント……。

【知事】役人退治やったらいいんじゃないの?なかなかはっきりと物を言うんだから。他のことでは分からないけれど。とにかく役人の数が多過ぎるよ。政治家の数も多過ぎるよ。参議院なんかもう要らないと思うけれどね。言うと怒られるかもしれないけれど。テレビで委員会の中継までやっている時に、二院制なんていうのは、私は意味なくなってきたと思います。国会議員の数も多い。それから、今の選挙制度は良くないね。政治家が小さくなっちゃって。そういうことを、誰が責任持って変えるか分からないけれども、彼女が役人退治やって、どんどん給料下げたらいいんじゃない?東京がやっていることさっさと国がやったらいいんだよ。

【記者】期待をされるという……。

【知事】あまり期待もしていないけれども。

【記者】知事に大変恐縮なのですけれど、今回の内閣を名づけるとしたら……。

【知事】そんなものは君らがやることだから、私、言わんよ。実態を知らないんだもん。
 はい、どうぞ。

【記者】その蓮舫氏なのですけども、先月の終わりに「東京−北京フォーラム」が行われまして、その際、学校にしても、家庭にしても、日本の若者の歴史に対する教育が足りないという発言をなさっていて……。

【知事】そうですね。

【記者】それで、石原さんの「新・堕落論」を読ませていただきましたけれども、東京都が、「江戸から東京へ」という近代史の教科書を発行して、そちらの方も読ませていただいたのですけれども、非常に分かりやすかったのですが、この蓮舫さんの意見はどうとらえますか。

【知事】歴史というものは、どうとらえるかということなんです。人間の歴史というのは、長い歴史、色々と豊富な内容を持っているけれども、ある意味では、その戦争一つとってみれば、戦争の連続であったわけです。戦争がいいという人はそんなにいないと思うけれども、ただ、戦争に対する史観というものは、それを最初から悪と決めつけ、日本がやってきた幾つかの戦争を戦争が悪だから、すべて日本の歴史は間違ったというような決めつけ方は、私は絶対に反対です、許せないと思う。
 僕はシンガポール行って面白かったのは、ほとんど中国人の作った国家で、中国人が多いんだけれども、彼らが、わりと高級な女子大学かな、行ったら、そっくりさんの毛沢東とニクソンかな、よく似た役者を使って、米中接近、国交回復のドラマやっているんです。別にそれに注釈しないで、それをどう考えるかということを、逆に子供たちに言わせるわけね。
 だから、日本が行った戦争1つにしても、戦犯がどうのこうの、そんなくくり方じゃなくて、大きな視点、小さな視点もあるでしょうけれども、子供たち自身に考えさせることを習慣づけないと、頭から。だって、おかしいじゃないですか。日本に原爆を落としたのはアメリカだけだよ。世界中で被爆したのは日本人だけだよ。広島の被爆地に行くと、「過ちは繰り返しません」と書いてある。「繰り返しません」というのは、主語が「私たち」ということじゃないですか。「繰り返しません」というのは、だから「繰り返させません」というのが当然じゃないの、僕はそう思うけれど。
 例えば、オッペンハイマーなんかの伝記読むと、原発をつくった人だけれども、ものすごい自責の念で、水爆つくるときに協力拒否するんです。結局、マッカーシー(元米国議員)なんかに、非米委員会にひっかかって、あれは赤だなんて言われたんだけれども、結局、ケネディが復権させるんだけれどね。
 そういう事実というものを、どうとらえるかということを、くくり方じゃなしに、子供たちの目で判断させたらいいし、何も戦争を美化するつもりはないけれど、私が会った限りで、最初のエジプトの大統領のナセル、それからインドネシアの大統領のスカルノが同じこと言いました。「石原さん、我々が独立できたのは日本のおかげだ」と。「日本のおかげで私たちは第3次世界大戦を戦った」と。「3次世界大戦って何ですか」と言ったら、「独立戦争ですよ」と。トルコのケマル・パシャ(トルコ共和国初代大統領)だって同じこと言っているじゃないですか。日本がロシアに勝った戦争で、ロシアのくびきを断って、トルコというのはロシアから独立するんだから。
 そういうものを含めて、子供たち自身に考えさせたらいいんで、この頃の大学生なんて、65年前、日本が戦争をやったのを知らないんだから。坂井三郎さんという零戦のパイロットの話を記者クラブで聞いて、それで知り合いになったんだけれど、後である噂を聞いたら、あの人が中央線の下りに午前の10時半ごろ乗っていたら、前に座っている大学生が話しているのを黙って聞いていたら、そのうちに「おまえ知ってるか」と。「50年前、日本とアメリカ、戦争したんだよ」と言ったら、「うそー」って。「マジだよ」と言ったら、「どっち勝ったの」と言ったって言うんだよ。それ聞いて、坂井さん、いたたまれなくなって、場所は、確か吉祥寺だったと思いますけれどと言っていたけども、駅で降りて、ホームの隅っこ行って、立て続けにたばこ吸ったって。それは分かるよね、あの人は。立場からいったら。
 ですから、価値判断の前に、こういうことがあったということを教えたらいいし、これで世界が変わったということを教えたらいいんですよ。ということだと思います。蓮舫もたまにいいこと言うじゃないか。はい、どうぞ。

【記者】朝鮮学校の実質無償化に関する問題なのですけれども、菅(直人)首相が退陣間際になって、北朝鮮をめぐる情勢が、砲撃事件以前の状態に戻ったという理由で、無償化の審査再開を文部科学大臣に指示をして、文科省も再開を進めているという状況なのですが、この動きについてどのように受けとめられているか。

【知事】これはおかしいね。菅という人間は一体どこの人間かと思うぐらい、彼の金銭の関係で、北朝鮮系の連中との関わりを見ても、あんなに怪しい政治家が総理大臣になったというのは、私は驚きだね。これは言語道断だと思いますよ。北朝鮮が今、どういうふうに変わったんですか、質的に。全然変わっていないじゃないですか。考えて見ると、日本みたいな国ないんだよ。北朝鮮、ロシア、中国。片やロシアは、日本の北方四島奪った。中国は、尖閣諸島を自分の領土だと、日本をチベットにしようとしている。北朝鮮は、我々の同胞何百人も状況証拠から、連れていって、殺してはばからない。そんな国がそれぞれ核を持っていて、それに囲まれて国境を接している国は、世界中に日本しかないんじゃないですか。こういう、地政学的な、政治の国際情勢の中で、こういう危険な状況の中に置かれてる国というのは。かつてのヨーロッパだって、こんな国なかったと思いますが。
 菅というのは、そういうものを分かっていないんだね。言語道断だと私は思います。絶対許せないな、僕は。

【記者】あと1点、それに関連してなのですけれども、朝鮮学校への都の補助金の方なのですが、議会での議論ということがあろうかと思うのですけれども、今回のこういう国の動きによって、影響されるところがあるかどうかというのをお聞きしたいのですが。

【知事】こういう事態を踏まえて討論し直したらいいと思います。私は、美濃部(亮吉)時代に、全然外交に関係ない北朝鮮系の建物が外交に使われているということで税金払っていなかったのを、全部課税しました。それで、「もう競売にかけますから、払わないんだったら」と言ったら、2つの建物で急に集めて、こんな、1万円札の束、持ってきたよ。慌てて集めたんだろう。どうして今までやらなかったのか、どうして彼らが税金払わずに済んだのか、さっぱり分からないね。はい、ほかに。どうぞ。

【記者】来年、渋谷のことなのですが、ミュージカル劇場が2,000席の大きなやつができるわけなのですけれども。

【知事】知らないな。できるの?

【記者】ええ、できるんです。東急文化会館が昔あったところなのですけれども。
 そこで、こういう劇場というものがつくられることによって、まちづくりに対する影響というものは、どういうふうなものが考えられるのでしょうか。

【知事】もともと文化会館あったんだ、あそこ。プラネタリウムあったし、いいことじゃないですか。何か文句あるのかね。

【記者】そういう訳じゃございませんけれども、石原都知事は、若かりし頃、日生劇場を。

【知事】そう、私が27歳の時につくった。浅利慶太(演出家)もそれで世の中に出した。
いいじゃないですかね。あの時、本当は、文化会館は映画見に行ったら、がらがらだったんで、五島(昇 元東急電鉄会長)さんに言って、「新劇の劇場がないから、あれ、私に預けてください」と言ったら、五島さんが「いいだろう」と言ったのを、そのうちに日本生命の本社が、東京本社をつくるんで、「劇場つくるから相談乗ってくれ」と言うんで、「のっとってしまえ、それを」と言うから、「どうするんですか」と言ったら、「君らが運営して、俺が社長になってやる」と言うんで、それで日生劇場ができたんです。あの時、27、8歳の若造に、45億円、今でいうと10倍以上がかかるような、あの劇場を任せたというのは、あの頃の経済人というのは度量があったし、俺たちもエネルギーあったね。今の若いやつはだめだ、あまり覇気がなくて。天下ひっくり返してやろうと、何かやってやろうというの、今ないもん。はい、どうぞ。

【記者】先ほどちょっと歴史教育の話なども出ていましたけれども、知事は、この間の知事選で、破壊的な教育改革をやるというようなことをおっしゃられていましたけれども、第2回定例会の所信表明でもおっしゃられていましたが、日本の教育の何を今、破壊すべきだとお考えでしょうか。

【知事】それは決まっているじゃないですか。戦争に対する史観というものを一方的に強制してきたんだから。私たちがやってきた、近代化の歴史というのは間違いですか。トインビー(イギリスの歴史学者)だって言っているんじゃないですか。「日本人がやった近代の歴史というのは、人類の歴史の中で奇跡だ」と、これもちょっと僣越(せんえつ)な言い方で、江戸の成熟を知らないから、トインビーなんかはそういうことを言うんだけど。私たちはスカルノが言った通り、ナセルが言った通りで、日本人があの戦争を起こした、負けはしたけれど、あれがきっかけになって、植民地解放されたんじゃないの。さっき言った坂井三郎さんが、外国人記者クラブの講演で言ったのは、「私はあの戦争を否定しません」と。「私は、顔の黄色い日本人です。同じように、もっと顔の黒いアフリカの人、ちょっと黒い中東の人たちが、あの戦争をきっかけに、みんな独立したじゃないですか。あの戦争の意味は大きかったと思いますよ」と、「私は、戦闘で半分目を失って、こっちは義眼ですけれど、私は全然あの戦争に参加したことを後悔してません」と。見事なたんかだったと思うね。みんなシーンとしたら、俺1人拍手したら、目の前にいるアメリカの若造が、僕、にらみつけて、メモ置いていった。それでさっさと出て、質問が許されて聞いていけばいいのに、何て書いてあったかといえば、「Ishihara,You are ultra rightist,lunatic」と書いてあった。あのアメリカ人は、ばかと言えばばか、勇気があると言ったら勇気があるけれど、ワシントンの記者クラブで、日本バッシャー(たたき)のゲッパート(元米国議員)が日本の悪口言った時に、「お前はウルトラライトのルナティック」だって書いたら、除名されるかな。だけれども、僕は、その頃、政治家やめるつもりでいましたから、笑って取り合わなかったけれど。
 色々な眺め方があるでしょうけれど、偏った価値観、価値観じゃない、もうセンチメントなんだ。それで歴史を切ったら、非常に不幸なことになりますよ。そういうこと。どうぞ。

【記者】9月になりまして、夏終わりましたけれども。

【知事】まだ終わってないんじゃない。

【記者】はい。この夏は節電が叫ばれたり、猛暑、ゲリラ豪雨、ありましたけども、知事にとっては、どのような夏だったでしょうか。

【知事】僕は、ちょっと以前もやりまして、夏風邪、ダイビングした後、気持ちよくて寝て引いて、その後、治ったと思って、本当はトランスパックレース(トランスパシフィックヨットレース)に、引退した後出るつもりでいたら、そうもいかなくなったんで、パールレースという五ヶ所湾からのレースに出て、普通1日ちょっとでゴールするのが、風がなくて、昼間は逆照で蒸し暑くて、かんかん照りで、夜は雨が降って、風が吹いて、それでも2日間かかったんだけれど、夏風邪引きまして、また治らないで往生していますよ。もうじき、死ぬんじゃないか、下手すると。喜ぶやつ、いるだろうけれども。だから、私にとっては、失われた夏だな。どうぞ。

【記者】夏、終わりということで、節電令(電力使用制限令)が解除されますが、施設の。東京都として節電対策を今後はどうされるつもりなのかということと、あと、東京電力に対して、自治体で賠償を求める動きが出てきていますが、東京都として、何か東電に賠償を求めるおつもりはありますか。

【知事】今、別にそういうことを考えていません。これからの推移でどうなるか、何が起こるか分かりませんけれど。放射能の問題なんかも、見えないところもあるし。それから、節電はいいことです、やった方がいいんだよ。ネオン煌々とつけて、パチンコはジャラジャラ、夜中まで自動販売機がある。僕は自動販売機というのは不思議だなと思ったのは、この間、イギリスで暴動が起こったでしょう。イギリスというのは紳士の国らしいよ、自称。しかし、暴動起こして、物ぶっ壊してかっぱらったというのは、何も移民だけじゃないからね、白人がたくさんいた。つまり、左様に、先進国というのは治安が悪いんです。日本だけだよ、自動販売機が夜中にちゃんとあって、まかり通って、かっぱらわれないのは。僕はあまり使ったことはないけれど、銀行の自動現金預払機、中に現金詰まっているんだろう。外国だったら、一晩でなくなる。
 そういうものが、どんな意味合いを持つかってみんなで考えたらいいんだけど、ちょっと、日本というのは贅沢になり過ぎて、野放図に電力を使っていたんじゃないですか。だから、節電いいと思うけれど、ただ、東京も不合理というか、厄介なところがありまして、(都庁の)1階から2階のエスカレーターなんか、止めているけれど、年配の方とか子供さんたちにも気の毒なんで、ああいうものは動かしたらいいと思いますけれど。しかし、野放図に前と同じように、煌々と電気つけることは、私、賛成じゃないね。それから、企業も随分早起きして、無理な体制をつくっているけれど、これも、これから先、季節も変わってきますと、企業で考えたらいいんじゃないかと思います。
 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)