石原知事記者会見

平成23年1月6日更新

石原知事定例記者会見録

平成22(2010)年12月24日(金曜)
15時00分〜15時26分

知事冒頭発言

1 平成23年度予算原案について

【知事】平成23年度予算の原案が決まりましたので、それについてご報告します。
 景気は足踏み状態で、失業率も依然として高く、先への懸念が広がるなど、都民、国民が抱える不安や閉塞感はかつてなく強まっていると思います。来年度の予算編成に当たっては、こうした都民の不安にいかに効果的な手だてを迅速に講じるか、また、中長期な視点に立ち、東京の新たな成長につなげる取組を、いかに揺るぎなく進めていくかが大きな課題となりました。都税の収入は、来年度も小幅な増にとどまっていますが、雇用や経済への波及効果も踏まえながら、より実効性の高い施策を構築し、財源を重点的に振り向けたつもりです。同時に、都税が今後大きな伸びを期待できない状況の中で、都政が継続的に使命を果たしていくためにも、強固な財政力をいかに堅持していくかに十分目配りもしました。
 そのため、新たな公会計の視点を一層活用しながら、より厳しく事業のありようを見定め、無駄を排し、施策の効率性や実効性を高める取組を徹底して、歳入歳出全般にわたって見直しを行いました。その上で、財政調整基金の取崩しを必要最小限にとどめて、基金を9,600億円程度確保するなど、将来にわたって積極的な施策展開を支え得る財政基盤を堅持しております。
 このようにして、都庁の自己改革をさらに進め、将来への備えも万全を期すとともに、現場を持つ都ならではの知恵と工夫で、都政の諸課題に果敢に取り組んだのが今回の予算編成でありました。
 この予算の第1のポイントは、都民の不安を払拭し、活力を取り戻すためのきめ細かな手立てを迅速に講じることです。主な取組としては、若年者や離職者等の就職につながる実効性のある雇用対策の実施に389億円、資金調達や販路開拓など中小企業への重層的・複合的な支援に3,132億円、認証保育所の整備など少子化打破に向けた都独自の取組の推進に372億円など、都民の雇用や生活に対する不安に積極的に対応をいたします。また、広域的な防災力向上の観点から、特定の緊急輸送道路沿いの建築物については、耐震性を明らかにし、建物の所有者や区市町村にも耐震化を強く促すために、耐震診断を義務付けまして、診断費用などの助成を拡充して、緊急措置を講じます。なお、23区の固定資産税等については、小規模非住宅用地の減免など、既存の軽減措置を継続いたします。
 ポイントの第2は、東京の可能性を引き出し、新たな成長につなげる戦略的な取組を進めることであります。主な取組としては、国際コンテナ戦略港湾にふさわしい東京港の整備に208億円、渋滞解消などで経済効果の高い東京外かく環状道路の整備に77億円、新たな「すまい」の実現など、これは高齢者対策の1つなんですけれど、高齢社会を支える取組の充実に384億円など、「10年後の東京」計画をはじめ、ソフト・ハードの両面から、東京の成長力のさらなる底上げを図るなど、将来への道筋をつける施策を積極的に展開してまいります。また、豊洲新市場については、平成26年度中の開場に向けて、着実に整備を進めてまいります。
 こうして編成した平成23年度予算は、厳しい財政環境が続く中にあっても、都政の使命を確実に果たし、中長期的に施策を支え得る財政基盤を堅持しながら、東京の活力と成長へと結びつける予算として、必ずや、都民の皆さんの期待に応え得るものと確信しております。この予算を梃子(てこ)として、都民に安心と活力をもたらすとともに、将来への展望を指し示し、東京から日本の活路を切り開いていきたいと思っております。
 ちなみに、特別会計をあわせますと、東京の全予算規模は11兆7,642億円、韓国は約14兆円、ノルウェーが12兆円、サウジアラビアが11兆円というところでありまして、これだけの予算規模を持った都市というのは世界に例がないと思いますが、衰運にかかっているこの日本の中で、東京の実力を堅持することが、国家に対しても大きな責任だと思っております。そういう点で、これからも、厳しい財政運営を続けていかなければならんと自戒しております。

2 青少年健全育成条例改正に対する報道について

 それから、もう1つ、私から申し上げたいんですけれど、今朝、ある中学生からこういう手紙をもらった。中読むと、私はアニメと漫画が好きなんですけれど、今度の条例で漫画が読めなくなったら大変で悲しいと書いてある。こういう誤解が普遍していて、今朝も、ある写真雑誌の編集部が来て、私の写真を撮っていった。そこでインタビューを受けたんですけれども、私が昔書いた『真実の性教育』というものの中で、当時の時点で性に関する出版物というのは、随分、親たちが違和感あって規制しているけれども、それはおかしいと。子供たちにそういうものを見せることがむしろ健全な性教育につながるんだと思うと書きましたが、それはどうですかと言われるから、私は、あれは間違っていましたというのは、今の時点で間違っているということで。つまり、本当は今の現状が間違っているんであって、私があの本を書いたころ、世に出ている出版物で、あんな露骨な、変態的な、具体的に言うと、7、8歳の子供を大人が強姦して、子供も性的なエクスタシーを感じるとか、7、8歳の女の子と大人が結婚して、うまくいくとか、そんな、性的な出版物はありませんでした。これは変態です、どう考えても。だから、私は、そういうものを、別に書いてはいけないというんじゃない。日本は、めちゃくちゃに表現の自由が保障されているけれども、変な嗜好を持つ大人が、そういうものを書き、それの表現の自由もあるだろう。それから、それを変な大人が愛好して読むというのも自由かもしれないが、しかし、その対象となる7、8歳の幼い子供の目につくということは、私は、健全じゃないと思うから、それを規制するというのは結構だと。つまり、子供の目に触れないような展示をするということを、販売店の良識じゃなく、きちっとした規則を設けて、守らせるということは、私たち行政者の、あるいは、この社会を構築している健全な大人の子供に対する責任だと思います。そういう意味で、あのころ書いた私の本は、今の世に通じないということでああいう表現したんですけれど、それを逆手にとって、あなたが間違っていると。私は、あの時点であのことを書いたのは間違いだと思わないし、また、その著者が、世の中の風俗が変わってきて、ああいう、私に言わせれば、本当におぞましい、変態的な、不穏な出版物が氾濫することに危惧を感じていますから、今度の行政の措置は正しかったと思っています。
 ということなので、正確に報道してもらいたいし、どうも分かりにくいところがまだあるみたいで。都の関係者が、大手の出版社に、事を正確に理解してもらうために説明に回るようですけれど、大手の方が忙しいんで、来年にしてくれということだそうです。皆さんも正確に理解して、正確にこれを伝えてもらいたい。まさに「一犬虚に吠ゆたら、万犬実を伝う」になってしまった。これは、あまり、健全な社会の動きとは思えません。そういうことで、子供たちが何を勘違いしたか、私は漫画も好きで、アニメ好きだけれど、これからこんなことやられたら、アニメが見られなくなる、漫画が読めなくなる、悲しいと、こういう手紙が来る。これは、親に相談しているかどうか、親もしっかりしてもらいたいし。正確な報道がなされていないからこういうことになるんで、あえて1つ、皆さんの健全なる協力を求め直す次第であります。
 私から申し上げることはそれだけです。質問があったら、どうぞ。

質疑応答

【記者】23年度予算原案で2点伺います。中長期的な強固な財政基盤を確保すると知事が冒頭おっしゃいましたが、23年度末時点で、9,600億円規模の基金を残される計画になっておりますが、知事がご就任当時は、確か900億を切るぐらいの基金残高になっていたと思いますが、改めて、就任当初と比べて、この基金の残高について、知事のお考えをいただければと思います。

【知事】これは、みんなで協力してやったことで、人手も減らし、給料も下げて、世間から眺めれば当たり前のことをやってきたんです。東京の財政も健全に戻りましたし、行政そのものの健全性というものも、これで示したと思うけれども、国は何故やらないんですか。人事院勧告の隠れ蓑に隠れて、議員の数も減らさない、役人の数も減らさない、給料も下げない、やっとこの頃、東京並みにしてきたけれども、もっとさっさとやらなかったら、しかも財政はピンチで、起債に対する依存率というのは、国は何%か、ちょっと正確に出せない。東京はわずか7%でしょう。外国から見た財政評価も、この頃ムーディーズなんかは、地方自治体と国が差があるのはおかしいと、何故か知らないが同じにしたけれども、冷静に眺めれば、東京が国よりも上なんだよ。それは、みんなの努力の成果でして。この貯金をつくるのは大変だけれど、使うのは簡単だから。これからの行政も、それを心して、みんなの努力で、汗と涙で頑張ってきた、この貯金を無駄に使わないでもらいたい。色々工夫してきて、東京都も、歴代の知事の体制の中では、福祉に対する予算は一番額も多いし、パーセンテージも増えてきたと思いますが、しかし無駄な福祉は切りました。そういう意味で、私たち、物事を洗い直す必要があると思う。
 それから、自慢話じゃないけれども、東京都が採択した、新しい公会計制度のおかげで、どういうことができたかというと、1つ例を挙げますと、神津島の多幸湾というところの綺麗な入り江ですけれど、天上山というところから、どんどん、がけが崩れてくる。それで海が埋まる。冬場は、西風吹いている時は、東側にある多幸湾の港に連絡船が着くんですけれども、どんどん土砂がたまって、底を擦ったりすることがあるから、浚渫(しゅんせつ)の工事も、毎年やってきたんですけれど。これ、発生主義・複式簿記でやりますと、度々、そういう浚渫の工事をするよりも、基本的にそれを防ぐ一種の埋め立て、テトラを見えない形で、あるところに埋めて、防壁をつくることで、その事業の方が一度の事業としての費用はかかっても、毎年やらずに済むもんだから、金利というものを勘案すると、はるかに得だということで、そういう対処する工法そのものの選択の基準が変わってきたんです。非常に合理的な選択ができるようになった。こういうことが、あちこちにあります。国は地方自治体に命じて、外部監査を入れろと言っている。東京と、ほかに幾つかやり出したみたいだけれど、あまり自治体はやらないです。東京は外部監査だけじゃなく、やった監査の結果がどうなっているかと、同じ監査人に次の年にチェックしてもらって、やっていない局は叱るわけです。ペナルティーかぶせるわけです。それが待っているから、この頃、どんどん事が進んで、大体、1つの局について、10件ぐらいの指摘があったとする時は、ほとんど1年たつと、それが改良されている。まれに、0.5%か1%ぐらい、局によってはペンディングで改良しつつあるけど合格点出ないものがありますが、2年、3年たったら、必ず合理化される。そのシステムを、国が主導していながら、国がやらないというのはおかしい、これは。例えば、労働組合なんて、なぜ外部監査入れないんですか、めちゃくちゃなことやっているんだから。こんなものを野放図にしていいんでしょうか。国民がよく怒らないもんだ。国民も鈍感というか、人がいいというか、のんきなのか、こういうことを、1つの政治の大きな案件として、内閣に要求もしません。日本人というのは、本当の自我というのはできていない、残念ながら。どうですか、皆さん。あの年金の問題、これは自民党の責任でありまして、その後を継いだ民主党も何もしなかったんだ、結局。自民党時代の担当大臣は大見得切ったし、これをがんがん攻めていた人が今度は与党になったら、担当の大臣になったけれど、何をしました?何も変わっていないじゃないですか、年金。ドイツかイギリスのような、非常に、自我が形成された、ヨーロッパの人間だったら、北欧ではこういうことはあり得ないけれど、もし、ああいう国でこんな年金の破綻が起こったとしたら、ドイツの経済、イギリス、しっかりしていますけれども、おそらくフランスやイギリスだったら大きなデモが起こる。政治色に関係なく。ゼネスト起こるかもしれないけれど。日本人は、ぶつくさ言うだけで、結局、選挙で、1票を投じる投じないで、政権かえたけれども、代わった政権も結局何もできなかった。国民の声の圧力というのは日本は希薄ですよ。事を知っているようで知らない。だから、渡辺恒雄(読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆)さんが、私もこの間会って、いろいろ話をしたんだけれど、おもしろかった、あの人。今、大連合をやらなかったら、誰が消費税やりますか。誰が、アメリカに見放されているこの日米安保のために、集団自衛権をやりますか。それは憲法も改正しなければいけないでしょう。大連合でもやらなければできない、この国は。一党だけの権限では絶対できない。そういうところまで来ちゃった。私、東京を預かって、やってきて、つくづく、自分で言うとおかしいけれど、自民党やめて愛想尽かせたわけが、改めて分かってきたし、確信しておりました。そういう点で、メディアも含めて、国民の皆さんがしっかりしてもらいたい、本当に。我欲ばかりに走らずに。日本の財政、もちません。絶対もつわけない。利口な、しっかり家計簿つけている奥さんだったら分かります。こんなことで、この国の財政もつわけない。バランスシートもない、財務諸表もない国で、事業仕分けでもやってみれば、案外隠し資金があると思ったら、そんなものなかった。結局、財政破綻で、掲げた旗をおろさざるを得ないでしょう。そういうことです。ちょっと長く話しましたけれども、本当に言いたいこと、いっぱいあるんだがね。
 質問があったらどうぞ。

【記者】2点目がまだだったので、ちょっと伺わせてください。
 政府の予算案とも絡みますが、子ども手当は計上の見送りの可能性も一時期ご発言がありましたが、結局、子ども手当の都負担分については計上されていますが、一方、法人減税であったり、一括交付金であったり、国の制度に関する変更部分は、今回の予算原案には織り込まれていないということですが、子ども手当の支払いや国の制度変更が、今後、どういう影響があるか、ご所見いただければと思います。

【知事】子ども手当につきましては、色々な問題がありますけれど、支給事務を実際に行う区市町村に配慮して計上を行いました。先日の5大臣の合意では、国は、新たな地方負担は求めないというようですけれど、これは当たり前の話でして。この問題で、国と地方の会議の場が設けられるということなので、そこでの国の全額負担を強く求めていきたいと思っていますけれども。
 どうぞ。

【記者】本日の蓮舫行政刷新担当相が定例会見で、改めて、来春の都知事候補に関しては出馬を否定しましたが、都知事の職務に関して、非常にやりがいのある職務であるというような関心を示されましたが。

【知事】当たり前じゃないですか。

【記者】知事は、この1年間、蓮舫さんの仕分け人、あるいは刷新担当相としての仕事ぶりを見ていて、政治家としての資質、どういうふうに思われますか。

【知事】詳しく、一々傍聴しているわけではありませんけれどね。ただ、1つ、文明論として、文明工学として、技術というものが人間の進歩というものを担保してきたわけです。この電子工学の時代に、スーパーコンピューターというのは、1つ象徴的な存在でしょう。国家の技術というものを表象する、それが、2番目であってどうしていけないかという質問は、これは同じ政治家として聞いてて慄然としました。ということです。私は、そういう1つの事実しか知りません。あとについては、一々仕分け、傍聴しているわけではありませんから。

【記者】それほど関心はないということですか。

【知事】関心ありますよ。あんなことやるよりも、言ったように、財務諸表ができるようにちゃんと、複式簿記・発生主義でやったらいいんだ、国家のあれを。なぜ民主党はやらないんだ。そういう改革をやるこそが、一番大事な、抜本的な改革になるんじゃないですか。財務諸表がないんですよ、この国は。当たり前のバランスシートがないんです。繰り返して言うけれど、こんなばかな会計制度をやっている国はどこかといったら、北朝鮮と日本の周囲では、フィリピンとパプアニューギニアだけだ。

【記者】つけ加えて、宮崎県の東国原(英夫)知事、一度、知事と面会した時に……。

【知事】知事候補については、当人に聞いてくださいよ、私に聞いても分からん、人のことは。

【記者】直近で会われたというふうに聞いたのですが。

【知事】全然。会いたいと言ってきたから、「何のために会うんですか」と。「いや、とにかくだ」と。とにかく会うわけにいかない、これは。こっちも忙しいし、向こうも忙しいんだから。

【記者】会っていないのですね、分かりました。

【知事】もちろん。あの人は口蹄疫の後始末、どうするのかね。
 はい、どうぞ。

【記者】10年後の東京につきまして、ビジョンが1つ出ているんですが、アジアのヘッドクオーターになりたいと、あるべきだというふうなビジョンが出されております。この時に、果たして、中国、今、尖閣問題で日本とは物議を醸しておりますが、これは中国というものを想定しますと、どういうふうなアジアのヘッドクオーターということが考えられるのでしょうか。

【知事】中国をもリードし、中国を啓蒙する、そういう存在です、東京は。そういう都市になりたいと言っている。今アジアを、世界をリードする都市がどこにありますか、実質的に。ありますか。
中国で、東京をしのいで、世界のアジアのリーダーシップをとり得る都市がどこにありますか。ないからこそ、日本の東京は頑張らなきゃだめなんだ。
 はい、どうぞ。

【記者】予算案についてお伺いしたいのですが、来春、知事は任期満了を迎えられますが、出処進退については、現在のところ、明確にはされていませんけれども、場合によりましては、今回が最後の予算編成、執行する方はまた別の方になるという可能性がありますけれども、3期12年間の都政の中で、今回の予算編成に当たって、これまでとの心境の変化というか、予算編成に臨む心構えの何か違いというのはあったのでしょうか。

【知事】ありません。

【記者】いつもと同じ?

【知事】うん。せっかく作った伝家の宝刀を、非常に具合よく、うまく使ったんです。切れ味が良かったと思っています、新しい会計制度は。

【記者】特に、財政基盤の維持、基金を可能な限り残すということについては、知事の意向が特に大きく働いたというふうにお聞きしていますが、それは次の知事へのバトンタッチで、知事就任当初はほとんど基金も底を尽きかけていたと、そういうご経験をされているので、次の方にプレゼントじゃないですけれども、基金、できるだけ残してあげたいというお気持ちもあったのかなと、ちょっと推測したのですけれども。

【知事】推測は推測で、結構だよ。いろいろ物を推測するのは自由だけれども、いずれにしろ、貯金をつくるのは、苦労するんです、みんな。爪に火ともして。使うのは簡単なんだ。それは、行政の基本的な原理で、この次に誰がなるか知らんけれども、私になるか、違う人になるか知らないけれども。この東京都を預かる人間として、責任者として、当然の心構えじゃないかと思いますけれど。
 はい、どうぞ。

【記者】朝鮮学校への補助金なのですけれども、今年度分の申請の受付けを、今のところ、朝鮮学校の分については留保しているということなのですけども、補助金を執行するかどうかという判断の基準というのは、どういったところになるでしょうか。

【知事】個人的信条としては、あんなおかしな国を代表して、おかしいものを表象するような教育をしている機関に、これだけ同胞を誘拐されて帰ってこない、こういう悲劇を抱えている国が、その手助けをした朝鮮総連、その子弟が教わっている学校に、どんな教育をしているか、つまびらかにしませんけれども、精査しようと思ったら、なかなか門戸がかたくてできないんでしょう。だけど、これは、私が就任する前に議会が決めたことですから。お互いに政治家なんだから、国民、都民を代表する。国民、都民の声を聞きながら、あなた方は、どういう責任でこの問題を考えるかということを私は、都議会に問いたい。だから、都議会の意向というものをたださない限り、私は、手つけませんし、彼ら自身が言い出したことを、撤回するかしないか、条件つけるかということは、都民、国民を代表する議員としての責任として、都議会でやってもらいたいと思っています。
 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)