石原知事記者会見

平成22年11月4日更新

石原知事定例記者会見録

平成22(2010)年10月29日(金曜)
15時02分〜15時14分

知事冒頭発言

1 「すてきな言葉と出会う祭典」について

【知事】冒頭、4件ほど私から申し上げることがあります。
 第1は「すてきな言葉と出会う祭典」を行います。今年の4月から、猪瀬(直樹)副知事をリーダーとして「活字離れ対策」に取り組んでいますが、その取組の一環として、11月3日の文化の日に、読書と言葉をテーマにしたイベント「すてきな言葉と出会う祭典」を東京国際フォーラムで開催します。イベントポスターは、皆さんご存じの、世界中で活躍しているポップアーティストの村上隆氏が、趣旨に賛同して作製をしてくれました。村上さんには、イベントにも参加していただきます。
 さらに、大学生が、自分が読んで感銘を受けた、自分のお勧め本を、自分の言葉で語って、会場の皆さんで、それを聞いて、それなら読んでみようということで「一番読みたくなった本」を決める。新しいタイプの書評合戦「ビブリオバトル」、何語か聞いたがよく分からない、調べたらラテン語だけれど。その「ビブリオバトル」で、この「ビブリオ」というのは「本」という意味らしいです、ラテン語で。初の大学王者を決定するなど、子供から大人まで1日楽しめる内容となっています。是非、家族揃ってお越しいただきたいものと思います。
 また、家庭の中で読み終えた本を回収して、児童養護施設等に配る「ブックリボン」運動に、全国の自治体で初めて、東京都が協力をいたします。会場で本を回収しますので、ぜひ読み終えて、もう必要なくなった本は、当日、会場に持ってきていただきたいと思います。

2 三宅島のバイクレースについて

【知事】2番目は、三宅島のバイクレースについてですけれども、来週の土曜日、11月6日、三宅島で、オフロードバイクレース、エンデューロレースを初めて開催して、私も出席します。このレースは、行ってみると分かりますけれども、ガスで枯れて真っ白になった木が、そのまま、林立していますけれども、それからむき出しの火山岩とか、かつては牧草地だったんですけれど、砂に覆われて、放牧されていた牛が、所々、ミイラになって、半分地面からむき出しになっている、なかなか奇怪な風景が展開してますけれども、こうした三宅島ならではの地形を活かした、タフで非常にハードなコースを走破する耐久レースです。
 国内のトップクラスのライダーを含め、総勢約100台が参加して、賞金を賭けた、非常にエキサイティングなレースになります。また、このレースの模様を、インターネットを使って中継し、三宅島の持つ魅力を広くアピールしたいと思っています。今後も、こうした取組を通じて引き続き、災害に遭って非常に苦しい状況の続いている三宅島の振興を、多角的に、強力に支持していきたいと思っております。

3 東京マラソンについて

【知事】続いて、東京マラソンについてでありますが、来年の2月27日に開催します、東京マラソン2011に、招待選手に、男子マラソンの、現在、世界記録保持者でありますゲブレ シラシエ選手の出場が決定しました。2008年のベルリンマラソンで、人類史上初となる2時間4分の壁を切った選手で、エチオピアでは、国民的な英雄となっていますが、東京マラソンでも、世界トップのレベルの走りを見せてくれることを大いに期待しております。ご存じのように、東京のマラソンのコースは、比較的平坦で、出発点からゴールまで下降して、あれ以上、下降の度が強いと公式レースと認定されないんですけれど、そういう点では非常に走りやすいコースだと思いますから、きっと名選手によるいい記録が出るんじゃないかという気がします。

4 アジネット21東京総会にあわせた都庁舎のライトアップについて

【知事】続いて、都庁舎の思い切ったライトアップをいたしますが、アジア大都市ネットワーク21東京総会にあわせて、11月7日から9日まで、光のアートであります「デジタル掛け軸」と言うんだ。確かに、都庁の建物、長細いから、光を当てれば掛け軸になるのかもしれないが、このデジタル掛け軸で、都庁舎を照らし出すことにしました。
 このデジタル掛け軸は、単なるライトアップと違いまして、デジタル技術によって、都庁舎の壁面に次々と幻想的な映像を映し出していくもので、アジアの魅力を世界に発信するに相応しい芸術作品であります。これは、デジタル アーティストとして世界的に活躍している、長谷川章さんが考案されたものでして、都民の皆さんにも、ぜひこの期間、都庁の近くまでやってきて、この幻想的な世界を楽しんでいただくとともに、これまで以上に、アジアを身近に感じて欲しいと思っております。
 私から申し上げることは以上です。質問があったらどうぞ。

質疑応答

【記者】広島県の湯崎(英彦)知事が、知事としては初めて育児休暇をとるということで、様々な意見が、今、出ていますが、これに関して、知事はどうお考えに……。

【知事】結構じゃないですか。私は、女房に預けっぱなしだったけれども、当世ですから、知事といえども人の子の親なんだから、がたがた言うやつは、誰が言っているんだよ。

【記者】橋下(徹 大阪府)知事は、かなり批判的に言ってますけれども。

【知事】いいよ、そんなことは。大した問題じゃない。自分で決めればいいんだ、そんなことは。はい、次。

【記者】先だって、築地市場の関係で中央区長が、とりあえず当面、半分は残してほしいという要望書を出されまして、ただ、地元区としては、半分と言わずも、一部を残してほしいという気持ちはよく分かるのですが、知事としてはどのようなご所見でしょうか。

【知事】論外、論外。こういう機能は、1カ所に集約して初めて、機能が上がるんで、ばらばらにするなんてとんでもない話。

【記者】例えば、仲卸とかではなくて、何かしらを……。

【知事】全部集約することがいい、機能的に。移すのなら、そこへ全部集約する。それじゃなかったら意味ない、新しいものをつくる。考えたら分かるんだ、素人でも。はい。どうぞ。

【記者】事業仕分けで、スーパー堤防の事業が廃止と判断されたことについて、埼玉の上田(清司)知事はこれに反発しているのですけれども、知事はどのように考えていますか。

【知事】100年単位で先のプロジェクトを、云々しても、意味があるような、ないような話ですが。もし、埼玉県にも関わる、スーパー堤防というものを、作らないというんだったら、その代わり、八ツ場ダムは完成しませんと、埼玉県は、堤防は崩れていないけれど、堤防の向こう側、川の水面よりも、低い地域がたくさんあって浸水しているわけです。そういう被害をどうするのか。だったら、八ツ場を作ることで、利水に関係あるのだから、スーパー堤防作らないんだったら八ツ場を早く作ってもらいたいです。東京に関するスーパー堤防を、これはもう計画どおり粛々とやります。これは、部分的に限られていますけれども。はい、どうぞ。

【記者】知事選のことでお尋ねしたいのですが、蓮舫(行政刷新担当大臣)さんや舛添(要一 新党改革代表)さんですとか、東国原(英夫)宮崎県知事など、さまざま、最近、名前がどんどん挙がり始めていますが、この状況を知事はどのように思われますか。

【知事】名前が挙がっても、手を挙げなければ、しょうがない。選挙というのは、土壇場まで分かりません、誰が出るか。

【記者】重ね重ね恐縮なのですが、では知事はどうされますかというのは。

【知事】ケセラセラ、選挙を含めて、政治は一寸先は闇だと言っているんだ。言っているやつたちも、面白くてしようがないけれど。はい。

【記者】31日から、羽田の国際定期便ということで、羽田と台湾、松山の新航路ができて、猪瀬副知事が向こうへ招待されました。馬英九総統とも面会する機会あるということなのですが、知事はどのようなことを期待なさいますでしょうか。

【知事】猪瀬さんに聞いてくれよ、俺に聞かずに。羽田と台湾、成田のことで、諸君は若いから、知らないだろうけれど。成田で学生たち、左翼が反対闘争している時に、中日友好協会の孫平化とか、廖承志が日本に度々やってきて、あそこに立ち寄って、金、ばらまいて、若者たちによって、反成田の闘争は非常に意義あると言って激励したんだ。警察官は何人も殺されたんだ。
 出来上がった時に、中国は、成田には台湾の飛行機入れるな、我々が飛ぶと言って、また日本の政府がばかな話で、卑屈にそれに従って、逆に成田が不便になった、国際空港になった時、一番得したのは台湾で。羽田から、直行便が飛んで非常に便利だったんですけれど、これも、全体のキャパシティーが増えたんで、吸収されていきましたが、結構じゃないですか、ということです。
 そういうこと覚えといて、諸君。航空問題、論じる時に。中国の中日友好協会の孫平化と廖承志がやってきて、金、ばらまいて扇動したんだ。それで、警官が踏み殺されて何人も殉職したんだ。だから、有名なハマコー(浜田幸一)さんが、自民党の総務会で、こんなこと許していいのかと。扇動して警官殺した中国の代表がいたのに、その中国が横やりを入れてきて台湾、飛ばさずに、羽田に閉じ込めて、閉じ込められて良かったみたいな話だが、成田は俺たちが飛ぶんだと、こんなもの許していいかと、泣いてわめいて総務会で、ミカンぶつけて、大騒ぎになったことあるんだ。それは、それなりのハマコーさんの激憤する理由というのは十分ありました。はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)