石原知事記者会見

平成22年10月8日更新

石原知事定例記者会見録

平成22(2010)年10月1日(金曜)
15時03分〜15時10分

知事冒頭発言

【知事】今日は冒頭、私から申し上げることがありませんから、質問があったらどうぞ。

質疑応答

【記者】築地市場の問題についてなのですが、今定例会で今議論になって、取りまとめがかなり難航しているようです。

【知事】議論なんかしていないよ、ちっとも。訳の分からないことばっかり言っていて。あれが議論ですか。傍聴してる? 何も具体案、出てこないじゃない。訳の分からない資料持ってきて、それが反対の理由にならなくて、こちらはすべき答弁していて空回りしているだけで。これは、民主党が言い出して、案があるということなんだから、案を出してもらいたい、具体的に。それは議会の責任でしょう。
 出ている案を見てみれば、時間はかかるし、お金も余計かかるし、10年もかかるような、新案なんか採択できません、そんなことは。だから議会の責任。議会がさっさと代案出したらいいんだ。しかるべき具体案と具体案とをぶつけて討論するのが議会なんだ。

【記者】その議会で、一定の方向の結論が今定例会で出ない場合に、執行権を持つ知事として、凍結されている予算を執行するというお考えは……。

【知事】それから先の話だ。議会、まだ終わっている訳じゃありませんから、これからも限られた時間ありますけれど、議会で、自分たちで言い出したことを責任を持って、物事を詰める努力をすべきじゃないですか。それが政治家というものなんじゃない? 評論家じゃないんだから。

【記者】議会の結論は待つということで……。

【知事】今、議会の開催中なんだから、そこでどういうことになるか、見守った上じゃないと、「伝家の宝刀」を抜くとか抜かないとか、そんなことは先の問題です。
 航空母艦持ってくるとか、あそこへ2階つくるとか、そんなもの常識で考えたって、できっこない、そんなことは。もうちょっと具体性、現実性のある話を持ってきてくれないと、誰も納得しませんな。
 はい、どうぞ。

【記者】10月21日に羽田空港のD滑走路が開設されるわけですが、アジアの外国人を羽田から都内に回遊させようというふうな、色々な案も出ているようですけれども、知事は、これの開港について、どういうふうな期待といいますか、お持ちでいるのでしょうか。

【知事】そんな小学生みたいな質問するなよ。君、いっぱしのジャーナリストなんだろう。新しい空港ができて、国際化されれば、しかも、ダウンタウン(都心)からあんなに近い飛行場ってめったにないんだし、モノの交流、人間の交流、情報の交流が、どんどん文明の繁栄、進めていくんで、そのための社会資本が1つできるわけですから、あとは多岐にわたる可能性が、そこから派生して出てくるでしょう。それを期待するんです。
 はい。

【記者】その続きなんですが、中国の方では、ビザの発給が止まっているというふうにも聞いているわけですけれども……。

【知事】どこからのビザ? 日本人が向こう行くビザ?

【記者】ええ。中国からのです。

(※注 日中両国において、ビザの発給が止まっているという情報は都に入ってきていない。中国国家観光局は日本への観光の際、安全に注意するようウェブサイトで呼びかけている。)

【知事】向こうからこっち来る人のビザ?
中国政府の問題でしょ。来ないでいいじゃないか、別に。来てこなくていいよ。

【記者】そうですか。その羽田開港に当たっての影響というのは、何か考えられるでしょうか。

【知事】中国が来ても来なくても、日本は日本なりの吸引力があるんですから、新しい可能性って、もっと何か開拓して、世界から人を集めたらいいんで。その前に国の立て直しをしないと、経済も含めて。そういうこと。
 はい、どうぞ。

【記者】宮崎県知事の動静について、関連して……。

【知事】君、芸能新聞じゃないんだから、やめなさいよ、本当に。何で、東京の都知事が、宮崎県に関心持たなくちゃいけないんだよ。

【記者】ほかの方が東京都知事の椅子を狙われているというようなお話は、石原知事のご心境に何がしかの影響を及ぼしたり……。

【知事】私が辞めた後は誰かがやるんでしょう、それは。しかるべき人が、やってください。何といっても、東京というのは、日本の心臓、頭脳だから、人気があっても、青島(幸男 前東京都知事)君みたいなことになっては困るわけだから。行政能力のある人がやってもらいたいと思いますけれども。
 はい。

【記者】今日から、たばこが増税されましたけれども……。

【知事】俺、たばこ吸わないんでね。

【記者】知っています。これを禁煙に結びつけようという広報活動もありますけれども、税収という面では東京も影響を受けると思いますが。

【知事】それはあるでしょう。たばこというのは、なかなかの税財源で、私もずっと大田区、品川区を選挙区にした代議士でいましたが、その代議士の時のある時点で、成田空港が出来て、羽田空港が国内線だけになってしまったら、不思議なことに、原因分からないのですが、たばこの売り上げが、半減したんです。区の税収も激減しまして、みんな大変だと。僕はたばこ吸わないから知らない顔したんですけれど、私はお酒好きで、たばこはあんまり好きじゃないから、他人事でいますけれども、国の財政ということからいったら、なかなか大きな問題なんだろう。しかし、中には、何十年分だか、30万円もたばこを買いだめしている人がいるというけれど、たばこというのは冷蔵庫に入れなくても大丈夫なのか。君、たばこ吸うの?

【記者】吸いません。

【知事】分からないよ、そんなこと。
 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)