石原知事記者会見

平成21年9月3日更新

石原知事定例記者会見録

平成21(2009)年8月28日(金)
14:59〜15:08

知事冒頭発言

1 名誉都民について

【知事】冒頭、私から2つ申し上げます。1つはですね、今年の名誉都民についてですけれども、名誉都民の候補者として五十音順に申し上げますと、皆さんよくご存じの野球のですね、王貞治さん。もう一人は加藤一冑(いっちゅう)さんの2人を選びました。王さんはもう皆さんもよくご存じの、世界のホームランキングでありまして、今日ではですね、世界の子供が参加する世界少年野球大会を通じて、野球の普及、発展のみならず、国際的な友好親善促進や、青少年の健全育成にも多大な力を尽くされております。加藤さんはですね、よくご存じないでしょうが、これは、鎧兜(よろいかぶと)の製作、復元、修理をですね、行う甲冑師(かっちゅうし)として、約60年の長さにわたって、匠の業(たくみのわざ)に取り組まれてこられた、そういう方です。また、子供たちに江戸甲冑の製造技法や節句の由来等の講義を行うなどですね、文化資産、地域産業としての江戸節句人形の振興にも尽力されております。それぞれの分野におけるお二人のすばらしい功績は、都民がですね、敬愛し、誇りとするものでありまして、次の定例都議会で同意をいただいた上で、顕彰式を行うつもりであります。

2 少子高齢時代にふさわしい新たな「すまい」実現プロジェクトチームの「試案」について

 次いで、猪瀬(直樹)副知事が主体になってやってきたプロジェクトチームの中間報告ですけれども、高齢者のですね、看護というんでしょうか、別に病気の方だけでなくても、ひとりで住んでいらっしゃる方がどうしているかなという、そういう心遣いというんでしょうか、それをもっとですね、具体的にあらわして、お年寄りたちを見守るという、そういうシステムというのは、もうちょっと確かに必要だと思いますので。少子高齢化時代にふさわしいですね、自分の家にいて、一戸建てだろうとマンション、アパートだろうと、そこにいながらですね、手当てをですね、受けるといいましょうか、そういうシステムをつくりたいなということで、今までのようにですね、住宅に居たきりにするか、それとも施設に入るかというような二者選択、択一ということではなくてですね、困ったときに支援が受けられる複合住宅も含めたですね、「ケア付きのすまい」というんでしょうかね、そういった「東京モデル」を考えていきたいと思っております。この「ケア付きのすまい」というのは、国のですね、一律基準ではなくて、東京の実態に即したものとして、中堅所得層はもとより、生活保護受給者でもですね、安心して暮らすことのできる「すまい」ケアをですね、実現したいと思っているわけです。また、在宅の高齢者へのサービス支援拠点として、地域に医療や介護の公的サービスだけでなくて、NPOや民間事業者をコーディネートする、お年寄りのためのですね、言ってみれば「シルバー交番」というんでしょうかな、そういったものを設置したいと思っています。モデルの精緻化(せいちか)はこれからでありますけども、かつて保育所がですね、足りなかったのに国が基準にこだわってもたもたしてるときにですね、東京が初めて認証保育所というものを独自に提案して、運用してですね、都民の方々に非常に歓迎して利用してもらっているわけですが、高齢者の「すまい」についてもですね、国に先駆けて、新たなモデルが早期に実現することを期待しております。

 私から申し上げることは、それだけです。質問があったらどうぞ。どうぞ。

質疑応答

【記者】一応、いよいよ総選挙の選挙期間が明日までに迫りましたが、今、民主党が優勢だということが、各報道機関で報じられていますが、そういった状況に対して、知事の所感をお願いいたします。

【知事】結果が出る前に所感を言う必要ないね。選挙なんか、結果見なきゃわからんことだから。はい。

【記者】オリンピック招致のことでお聞きしたいんですが、10月2日のIOC(国際オリンピック委員会)総会でのプレゼンターの締め切りが、きょう締め切りかと思いますが、皇太子様のご出席についての見通しというのは、どう…。

【知事】そういう可能性も含めてですね、これはだれとだれが行くかということは非公開になっていますから、ここでその云々(うんぬん)は申しませんけれども、いずれにしろ、規格のですね、定員で代表団を送ることは、リストも含めてつくりました。詳細は、ちょっとここでは発表できません。戦略上の問題で、はい。どうぞ。

【記者】先ほどの選挙のことなんですけれども。応援演説にですね、石原慎太郎さんが出かけるということを聞いておるんですけれども、例えば、きょうは与謝野(馨)さんのところに行くという話も聞いています。何かそれについての1つの基準といいますか、何かあればお聞かせ願いたいと思います。

【知事】基準はありません。私にとって、親しい人、大事な人、この人と思う人のところに行くだけで、私、身1つですから、そんなにね、多くの人間にとても行けませんし、公務もいろいろたくさんありますしね、長いこと出張してましたから、山積してますから。はい、どうぞ。

【記者】オリンピックのIOCの総会に向けた代表団の話なんですけれども首相に行ってほしいというふうに都は要望していると思うんですが。

【知事】え?

【記者】首相、麻生(太郎)首相ですね。今後…。

【知事】10月2日にだれが首相か、まだわからないじゃない。

【記者】その際は、やはりかわってもらう、新しい首相に行ってもらいたいということになるんでしょうか。

【知事】私は、それが当然だと思いますけどね。どうですか、ご意見は。麻生びいきですか。

【記者】いえ。

【知事】そうも思えないけどな。

【記者】そうすると、9月、もう、総選挙が終わってから、都としては調整に入る。

【知事】そうですね。それからやっぱり組閣も時間がかかるだろうしね、うーん、オリンピックのことでね、その時点での総理大臣に会って、よろしく頼むというタイミングがどこでとれるか、これ、まだわからんですな、ほんとに。はい、どうぞ。

【記者】ちょっと選挙のことで、たびたびすいません。私にとって大切な人、親しい人という、基準というお話でしたけども、都内、大分自民党はですね、報道機関、かなり劣勢というかね、苦しい戦い。で、息子さんがお二人出ていらっしゃいますけれども、やはり最後、知事の応援ということで、てこ入れというのは、今回、どうでしょう、考えていらっしゃいますか。

【知事】いや、それはおやじが出ていって、どうこうなるもんじゃないからね。当人の努力が山積して結果が出ることでね。

【記者】今回については、あんまり、そうすると、どうでしょう。

【知事】どうでしょうな。残り、日にちも少ないし。はい。それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)