石原知事記者会見

平成21年7月16日更新

石原知事定例記者会見録

平成21(2009)年7月10日(金)
15:07〜15:19

知事冒頭発言

1 スポーツを通じたジュニア国際交流大会について

【知事】冒頭1つ、私から申し上げます。スポーツを通じたジュニア国際交流大会でありますけど、この夏、東京都ではですね、ジュニアの国際交流スポーツイベントとして、次の3つの大会を開催します。

 1つ目は、今年4月に王貞治氏と調印した「世界少年野球フレンドシップ東京大会」を7月26日から31日まで開催します。海外5カ国と都内10チームの子供たちが大田スタジアム及び大井ふ頭中央海浜公園において、野球の国際交流試合を行います。

 2つ目は、7月30日から8月3日まで開催する「国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会2009」ですが、海外9カ国と日本のジュニアセーラーたちが東京湾の若洲沖で日ごろ鍛えた帆走技術を競い合うヨットレース大会です。

 3つ目はですね、ことしで3回目となります「ジュニアスポーツアジア交流大会」を、8月24日から31日まで開催します。海外15都市と都内の子供たちが駒沢オリンピック公園総合運動場、そして東京武道館においてバドミントンと柔道の国際交流試合を行います。

 これらの大会は子供たちにとって国際交流という非常に貴重な経験のできるいい機会でありまして、将来、オリンピックで活躍できるような選手の育成にもつながるものであります。ぜひ、会場に足を運んで、子供たちの活躍をご覧いただきたいと思います。

 それだけです。質問があったら、どうぞ。

質疑応答

【記者】都議選についてお聞きしたいんですが、知事も連日、応援に入られていますけれども、街頭演説での有権者の反応というのは、どのようにお感じになっていますか。

【知事】さあ。私よりも、それは候補者に聞いたほうがいいんじゃないの?みんな熱心に聞いてくれますけどね。

【記者】結果によっては、都政運営にも大きな影響があるかと思いますけれども、見通しといいますか、手ごたえ、感触としては、どうでしょう。

【知事】そんなこと聞いたって、わからないよ。神様じゃないんだもん。そんなものはケ・セラ・セラ(なるようになる)だよ。変な質問するなよ(笑)。ステレオタイプな。はい、次。

【記者】都議選のことに関係してるわけですが、きのうの新宿で、四谷でしたけれども、応援演説をやっておりました。お聞きしまして、与謝野さん(与謝野馨 財務大臣兼金融担当大臣)と、同時に街宣車の上に上がってたわけなんですが、「与謝野総理を」ということを盛んにおっしゃっておりましたですね、都知事は。

【知事】まあ、やっぱり今の総理大臣、いろいろ問題があるみたいで、自民党内でごたごたしてるからね、次の総理大臣、次の総裁をどのタイミングで自民党が決めるかわかりませんよ。でも、僕はやっぱり与謝野さん、昔からよく知ってるし、非常に政策通でですね、冷静な、あの政治家なんかはね、いいんじゃないかと。それは、そばにいたからさ、それぐらいのことは言うわな。(笑)

【記者】そのことで…。

【知事】いや、僕は総体的に彼を評価してますよ。

【記者】そうですか。

【知事】はい。

【記者】麻生さん、麻生総理をですね、今、交代させようという動きもあるわけですが…。

【知事】そうかね。

【記者】そういう麻生降ろしというものに対しては、どういうふうにお考えになりますでしょうか。

【知事】思ったより打率が上がらないバッターだね。う〜ん。自民党が焦るのもわかりますな。

 はい。ほかにどうですか。はい、どうぞ。

【記者】すみません。ちょっとそれに関連した話なんですけれども、国政のほうで今、自民党の若手などを中心に、早期解散に慎重にというか、慎重な態度をとろうというような動きがまた目立ってきてますが、遅ければ10月とかの総選挙になりそうだという話が出ていますが、知事はそういった動きはどうご覧になりますか。

【知事】やっぱりね、相当な危機感を持ってると思いますね。若い人も。手練(てだれ)な、老練な政治家たちも自民党では。で、まあね、これは自業自得のところもあるし、それから他与的な条件のもとでのこともあるけれども、まあ、今の状況だったらですね、できるだけ先に延ばしたいという気持ちはわかるわね。総理大臣ももう駄目だとわかったから、1日でも長くやりたいんじゃないの。

 ただ、僕ね、やっぱり私ははたから見ていて、すぐ総理総裁というわけにいかない。総総分離ということなんでしょうかね。やっぱり次の総裁、次の自民党のトップのリーダーはこの人だという、そういう旗を掲げたほうが選挙は少しでもマイナス少なくなるんじゃないかと思いますね。うん。まあ、それ以上のこと言うとね、現職に気の毒だけども。はい。どうぞ。

【記者】ちょっと都議選の話に戻って恐縮なんですが、先週から知事、応援演説に入られてるときにですね、新銀行東京の話をテーマに出して、四半期決算はですね、黒字転換の見通しであるということを盛んにおっしゃってますけれども、その辺のことをもう少し詳しく聞けますでしょうか。

【知事】これはね、内々の報告なんでね、金融庁との絡みがありますからね、その期限が来るまで、ちょっと数値、その他については発表できませんけどね、間違いなくこの四半期は黒字になりました。で、この分でいくとですね、みんな頑張ってくれてるんでね、今年度、単年度黒字、いわゆる単黒は出せると思います。ただね、選挙のときも言ってるんですけども、もっと早くね、テコ入れができて、もっと、銀行が持ち上がってきたなという印象を与えられるはずだったんだけども、東京が持ってるようなポテンシャル(潜在力)、実力というのはね、日本の金融機関やファンド(投資信託会社)なんかよりも外国のほうがよっぽど評価してくれているんですよ。

 それで、去年、おととし、随分こっちも勉強したけども、非常に数の多い、複数のですね、外国の金融機関が、東京のね、これからのプロジェクトの展開、オリンピックだけではなくて、例えばですね、地下鉄の問題とか、橋をどれぐらいのタイムスパンでですね、架け直さないと、あるいは補修しないとですね、いけない。アメリカみたいに突然橋が落ちたりしたら大変なことになりますからね。そういったもろもろのね、東京のこれからの事業展開というのは知ってましてね、ぜひ一緒に仕事させてくれというオファーが複数ありました。(その)中のフランスの銀行なんかは、日本中の地方自治体があちこちから借金してるようですけどね、日本の地方自治体がお金を借りている、融資を受けてる総額の10%、11、2%をですね、補てんしてる会社でしたね。で、そういう会社がですね、こちらは別に頼んだわけじゃないのに、向こうから、東京の銀行の問題聞き及んで、ぜひ一緒にやりたいというオファーがありました。それで相手を選んでですね、2つに絞ってたら、2つともサブプライムローン(中低所得者を対象としたアメリカの住宅などのローン)でつぶれちゃったんだよ。だから、大分番狂わせでね。

 東京のポテンシャルは彼らの認識どおり、変わりませんから、それを掲げてですね、これからやっぱり相手をですね、選び直していこうと思いますけども、民主党からも、さきの本会議でも、定例議会でも質問ありましたけども、セカンドステージが一体どうなったんだというんですが、実はですね、まあ、そういうことになりまして、ちょっと番狂わせがあったんですけども、その手をかりなくてもね、現職のスタッフたちが頑張って、四半期、とにかく黒字出してくれたんで、これが間違いないということ、非常に私は心強いし、うれしいと思いますが、それがまた1つの何というかクレジット(信用)になってですね、これから先、セカンドステージとして他社との提携の中でね、あの銀行を補足して、補強して、もっと大きな幅の広い事業展開ができる日が近いと思っております。

【記者】ありがとうございました。

【知事】はい、どうぞ。

【記者】また都議選の話で恐縮なんですけども、2週間前の定例会見で、知事、「私なりに危機感を抱いてる」とおっしゃって、それで今回、かなり、4年前よりも数多く自民党の応援に行ってらっしゃるように思うんですけども、今のところ、その危機感というのはどうでしょうか。

【知事】いや、それはやっぱりね、結果としてはね、自民党、公明党。民主党だって、最初は是々非々でついてきてくれたけど、今度は何か、声高にですね、銀行の問題とか築地の問題言ってますがね。選挙のときは反対のための反対もあるから、あとは是々非々で冷静になってもらえると思いますけども。民主党のこれからの動向いかんでは大きく議会のあり方を左右すると思うしね、今言ったことをかざして、そのまま力を増した民主党に突っ走られたら、割合に大きな混乱もあると思いますがね、そういう点で、あれですな、冷静な討議ができるような力配分になってくれるといいなと思っていますけども。

【記者】それは議会の打ち上げのときでもおっしゃってましたが、できれば、この配分でというふうな話もありましたけれども、あえて伺いますけど、知事の中で、もし勝敗ラインというものがあるとすれば、それはやはり自民・公明のバランス維持ということでしょうか。

【知事】まあ、そうでしょうね。やっぱりそれは大事だと思いますよ。

【記者】はい。ありがとうございました。

【知事】そう願ってますけどもね。ただ、民主党、今度、随分あちこちにたくさん候補立ててるけどね、それも突然の何というのかな、公認という人もいるみたいだけど、そういう人たちがね、この選挙の中で、どれだけ実を上げて、票をとるか、なかなか予測しにくい問題だけど、そう簡単な選挙でないと思いますね。うん。だから、それは丁と出るか、半と出るかね、わからんね、これはほんとに。

 ほかにありますか。はい、どうぞ。

【記者】告示後、直後の各社の世論調査であると、民主党の支持率がかなり高くてですね、都議選でも投票に行くのではないかと。民主党の候補に入れるのではないかというようなことでかなり(自公が)苦戦をしている状況だと思うんですけれども、そういった民主党への支持が流れている原因というのは、知事なりにどのように分析されていますでしょうか。

【知事】やっぱり自民党にも責任あると思いますね。これは国政に関してよ、あなた。断っておくけどね。その変なあおりをね、都議会が食うというのはね、これはほんとに論外だと思いますな。だから、やっぱり選挙の順番が変わっちゃったということはね、うん、まあ、どういう判断か知らないけど、衆議院の総選挙を解散して撃つ、もっといいタイミングというのは前にも幾つかあったと思うね。それをやっぱりねらって撃たないと、彼(麻生首相)だって射撃の選手だからさ、見送って、見送っているうちに的は飛んでっちゃってね、弾が届かなくなるんだよ。

【記者】あと、開票日当日の夜は、知事はご予定としては。ご自宅…。

【知事】さあ、私はどこにいるかわかりませんな。

 はい、それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)