石原知事記者会見

平成21年3月12日更新

石原知事定例記者会見録

平成21(2009)年3月6日(金)
15:01〜15:13

知事冒頭発言

Tokyo Snow Style in 都庁について

【知事】冒頭、私から1つ。明日から2日間にわたりまして、都議会の前の広場でですね、「Tokyo Snow Style in 都庁」。何だ、これ、よく名前、わからない。(笑)だれがこんなの付けたんだ。あの広場に、都民広場に設営した、高さ15メートル、傾斜度45度のクオーターパイプから、世界のトップ選手たちが、新宿の超高層ビル街に高く舞い上がる姿を間近で見ることができます。ぜひこの機会に都民広場においでいただいて、スノースポーツの醍醐味を味わっていただきたい。

 この後、私も現場に行きましてね、何ですか、本番を前にプロモーションを行いますので、皆さんも来ていただきたいと思いますが。

 都心でね、こういうことをやるのはとってもいいと思うんですね。前もね、国際フォーラムでね、あの広場(丸の内仲通り)でかな、短距離の選手に疾走してもらったりね。まあ、高層ビルの間ですからね、棒高跳びをやったりね。なかなか都心に来る人たちが、どこに住んでいるのか知らないけども、そうスポーツに膾炙(かいしゃ)している訳じゃないので、ああいうものを見るとですね、いろんな刺激を受けて。特に、人工雪で滑ってもらう訳ですけども。新幹線もね、便利になったから、近くのスキー場へ行こうと思うと簡単に行けるんでね。やっぱりウィンタースポーツがもっともっと、一部の人だけでせずに、全体の人に膾炙していくと、とってもいいと思いますな。

 昔と違ってね、カービングスキーなんかはね、あまりストックを使わなくても簡単に回るしね、そういう点で、日々いろんなものが進歩しているから。ちょっとあそこで宙返りするのは、普通、素人は難しいだろうけどもね。なかなかいい刺激になると思うので、結構だと思います。

 私から申し上げることは、それだけです。質問があったらどうぞ。

質疑応答

【記者】今度の東京マラソンの外国人のランナーの数が、初年度が1,100人台、去年が2,000人弱、今年が3,200人ということで、当初はたしか2万人ぐらいを目標にしてやられたというふうに仄聞(そくぶん)して…。

【知事】それは何の数?

【記者】外国人ランナーの。

【知事】外国人ランナー?

【記者】はい。

【知事】まあ2万人はちょっと無理でしょう。3万5,000人しか走れない中で、2万人、外国人が走ったらね、日本人の走る余地ないよ、そんなもの。

【記者】やっぱり人数を5万人ぐらいに増やしたらいかがですか。

【知事】それは無理ですな。もう今でいっぱいですからね。これは警察とも随分交渉したんですけどね、いろんなことでね、3万5,000人。大体スタートするとき、5万人、とてもそこのメインストリートに入り切れませんから、これが限界ですな。

【記者】例えば、ロンドンマラソンは、ご存じだと思うんですが、2カ所から出発しているんですが。4.8ぐらいのところで合流して、バッキンガム宮殿がゴールだったというふうに我々聞いていますが、そういうふうないろいろな方策をとってやるということは。

【知事】ああ、なるほどね。それは1つの参考になると思いますから、関係者をですね、ロンドンにでも行かせてね、視察に行かせましょう。それはできるだけたくさんの人に走ってもらいたいけども、とにかくここの1カ所のスタートでは無理ですから。

【記者】そうですね。じゃ、よろしくお願いします。

【記者】五輪のことなんですけれども、財政保証に関しまして、IOC(国際オリンピック委員会)に提出した文書につきまして、先般、先週、衆議院のほうに出された政府答弁書で、この文書は政府の政治的な意思の表明を発出するという、表明として発出したもので、この文書の発出には…。

【知事】ちょっとわからない。もっとゆっくり言ってくれ。ゆっくり言ってくれ。何?

【記者】政府としての政治的な意思の表明としてこの文書は出されたものであって、この文書を出したことによって国が債務を負担するものではないという、若干ちょっと消極的ともとれるような答弁書が出されたようなんですけれども、この財政保証については、知事のほうとしては、これは確実にとれたというふうにご認識でしょうか。

【知事】これはまあ、1つの形式のフォームでね、そういう手形がいるんですよ。しかしね、あなた、やっぱり国の財政と都の財政、比べてみてください。どういう専門家か知らんけどね。とにかくね、今年も来年もね、勝手に法人事業税の分割基準変えて、3,000億ずつ東京から持っていくんだよ。その国にこっちがだね、まあ迷惑かけることはありません。そのために予備金(基金)積み立てていますしね。そのご心配はいりませんがね。しかし、フォームとしているからね。ああいう紙を出してもらったんでね、そのご心配はいりません。はい。

【記者】文書がちょっと公表されていないので、こういう文書で保証してもらったということで、私どもそれで安心したいところがなかなかできないんですけれども、文書としては、確実にこれでIOCに対して保証が出されたというふうに認識してもらえるようになっていますでしょうか。

【知事】結構だと思います、私。妙な形で足引っ張らないでくれよ。

【記者】先日、文京区にある私立郁文館中学・高校で英語の担当教師が実用英語技能検定という、いわゆる英検の問題を事前に開封して、そこの同校の受験生に対して模範解答を示していたという問題がありました。この学校は、ワタミフードサービスの社長の渡邉美樹社長が理事長を務めているんですが、こういう教育現場のこういう問題ですね、これについてどのようにお考えかということを伺います。

【知事】まさしくフェアじゃないよね。教育というのはさ、1つの限られた専門を教えるだけじゃなしに、そういうものを通じて健全に子弟を育成していく手立てだと思うから、その当事者がだね、そういう汚いね、自分の利益のためにそういうアンフェアなことをやるというのは論外だと思いますな。

【記者】鹿児島県の阿久根市が全職員の給与をホームページで公開したんですが、それについて大阪府の橋下(徹)知事も、大阪でも公表を検討するという考えを示しましたが、東京では知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】別段そのニーズがある訳じゃないから、今、別にそのことを考えていませんけどね。隠すものでもないし、調べようと思ったら簡単に調べられることだから。いちいち、こちらが何の必要があってか、公表することもないと思うけど、必要だったら、あなた、調べたらいいじゃないか、そんなものは。

【記者】今月下旬に行われる千葉県知事選挙に関連してお尋ねします。4年前の千葉県知事選で石原知事は、神奈川県、埼玉県の知事と一緒に森田健作さんの応援に入られたかと思うんですが、今年の千葉県知事選で森田健作さんは出馬を表明されてますが、応援に入られるお考えが今のところありやなしや、教えてください。

【知事】さあ、まだそういう依頼も受けていませんし、顔ぶれも見ていませんから、わかりません。

【記者】依頼が来れば、また別途考えられるということでよろしいですか。

【知事】森田君、個人的に親しいですけどね。やっぱり千葉県と東京都の絡みがありますし、どういう人が候補になって、どういう政策を標榜して出るか、それを見きわめなかったら、個人的な関係だけで云々という訳にいかんですよ、それは。

【記者】ちょっと改めてなんですけども、東京中央郵便局の建て替えの問題で、今日、東京都が都市計画決定されたということなんですけれども、改めて、都がやることはこれで終わったと思うんですけれども、知事のこの問題への見解をお願いします。

【知事】まあやっぱり東京駅を中心にね、あそこで新しい、何というのかな、エリアの、非常に複合的ないい都市計画がある訳ですね。その中でポツッとあの建物1つそのまま残すということはかなり無理な問題だと思うしね。現にそれが文化財に指定されているならね、これは開発そのもの、計画そのものが変わってきたと思うけどね。

 今になってその価値を云々されても、この段階でね。それはやっぱり総務大臣の鳩山(邦夫)君。彼の個人的な心情云々はあるでしょう。しかし、この段階でね、そういうコメントを出すことは、どういうのかな、大きな計画そのものが毀損されかねないしね。

 私はですね、1つのモニュメントとして残すならば、第一生命ビルと同じようにマッカーサー(ダグラス・マッカーサー 連合国軍最高司令官)が君臨していた訳だけども、まあね、ああいう建物、表面だけ張って残す。歌舞伎座もそういう形にする訳ですから、それで十分だと思いますな、私は。

【記者】連日報道されていますが、民主党の小沢(一郎)代表の件なんですけれども、今日の段階でも自分の進退については考えていらっしゃらないということですけれども、改めてになるんですけれども、この問題に関しての知事の所見を教えてください。

【知事】それはね、司直の手が及んでいる訳でね、これからね、捜査が進む訳ですからね。その推移を私たち素人としてはね、関心は強く、刮目(かつもく)する以外ないんじゃないですか。ここで私がコメントする必要は全くないと思いますよ。

【記者】ありがとうございます。

【知事】それじゃ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)