石原知事記者会見

平成21年2月26日更新

石原知事定例記者会見録

平成21(2009)年2月20日(金)
15:03〜15:10

知事冒頭発言

【知事】私が冒頭申し上げることはございません。質問があったらどうぞ。

質疑応答

【記者】今日、午前中、国会の招致議連のほうへ行かれたと思うんですけれども、今日の感触と今後の見通しについて改めてお願いします。

【知事】いやまあ、もっと早くバタバタ行くと思ったらですね、何がボトルネックになっているか知らないけども、あれ(国会決議)は絶対必要条件じゃありませんからね。政府がああいう(財政)保証を出してくれたんで、もうそれでほとんど99%体裁が整う。それはあるにこしたことはないんで、一種の国民を代表しての意思表示になるんでしょうから。ですからね、ちょっとこちらも初めてのことで、JOC(財団法人日本オリンピック委員会)もなかなか、どういうんでしょうね、人も足りないのかな。今日、森君(森喜朗 元内閣総理大臣)が「ちゃんとしたファイルを持ってきて何でおかないんだ」って言ったけど、まさにそういうところは気がきかないところがあって、あちこち説明足らずで申し訳なかったんだけど、まあそれもだんだん穴埋めして、近々採決してもらえるでしょう。

【記者】国が実施する公共事業についての地方自治体の負担について、自治体側から負担軽減を求める声や負担の増額に反発する声が上がっていますが、知事のお考えをお聞かせください。

【知事】まあ、東京の場合にはね、羽田の4番目の滑走路の問題がありましたけども、これはやっぱり非常に致命的なインフラですからね、開港が遅れたらね、非常に国益を損なうことになるし、東京は、だから甘んじて追加の、実際に物が上がったり下がったりしました、物価がね、下がってきたものもありますけど、そういうことでね、国に協力することにしましたけども。神奈川県側が負担してるポーション(部分)というのは非常に少ないから。

 しかしそれにしたって、まあ開港すれば、効果というのはみて、神奈川県側もどういうんでしょうね、負担に応じてくれると私は思ってますけども。とにかくそれが遅れるということそのものがね、非常にマイナスになりますから。

 それからまあ、今いろいろ問題になってるけどね、国営の事業というものの負担の問題というのはいろんな論があるでしょう。ただ、例えば国道なら国道の補修というものの優先順位というのは誰が決めるかといったら、従来は建設省がやっていたわけだ、今でいう国交省(国土交通省)がね。これはやっぱりちょっと現場感覚が飛んでてね、そういうものこそ地方自治体が優先順位を決めてね、自分らが自分なりの負担をしながら道路の補修みたいなものを行っていくべきだと思いますね。

【記者】新銀行東京に絡んで外部調査報告書がまとまり、発表された件なんですけれども、新銀行側は訴訟の時期とか、あるいは損害額は112億円、現時点で133億円だという話なんですけれども、それに対して損害賠償請求額についてはまだ慎重に決めるという話なんですが、そのお話を受けて知事の感想は。

【知事】それは慎重に決めると言うんだから慎重にやるにこしたことはないしだね。軽率にして公判が維持できないんじゃしようがないからね。それはやっぱり銀行のイニシアチブ(主導権)で、任せてありますから、私がとやかく言う筋のものじゃないんじゃないでしょうか。

【記者】なかなか言うのは難しい中で、例えば、なるべく早目に、訴訟の提起を早くやってほしいとか、年内中とか。

【知事】ああ、それはできるだけ早いにこしたことはないけども、しかし拙速で裁判の結果が思わしくなかったら意味ないと思いますからね。それから、聞くところ、弁護士団が要求しても、一番トップにいた2人の経営責任者と接見することはできなかったみたいでね、これは何というのかな、原告側としても、準備はしようとしたんでしょうけど、手持ちの札が揃い切っていないということは否めないんじゃないでしょうか。

【記者】あと、金額も結構な多額、100億円超の話が出てきているんですけれども、やはりこれは知事は全額損害賠償請求で…。

【知事】いや、僕は裁判は詳しくわからんのでね、これは私に聞かないでください、あなたね、やっぱりね。銀行に聞いてください。それから、銀行のあれしている弁護士団があるわけだから。

【記者】外環道のことなんですけれども、金子(一義)国交相のほうに要請したということになっていますけれども、非常に今の経済の変動の激しい時なんですが、車交通量とか、そういうものの大きな変動があると思うんですけれども、そういう中で見直しというふうなことを考えるということは一切…。

【知事】見直すって、何を見直すの。作らないということかね。あなた、新宿はどこにあるか知らないけどね、やっぱりね、新宿に住んでいるなら新宿の視点で周りに目を配って東京のことを考えたほうがいいよ。これはね、要するにコスト・ベネフィット(費用便益)の対比からいったってね、今予定されている道路計画の一番指数の高いものですよ。あの(首都高速道路中央環状線が)新宿から池袋につながっただけで、どれだけ時間がセーブされて、どれだけ経済効果が上がったか、新宿にいても考えたらいい、君が。それで質問したらいいよ。こんなもの、見直すなんて論外な話だ。日本にとっての大事なことなんだから。だからやるんだ。公共事業が必要だと言われて、景気対策にこれだけふさわしい、効果のある事業はないじゃないですか。ということだよ。

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)